橙に包まれた浅い青

受賞・入選など14篇。 写真詩・イラスト詩・ポエム動画など2333篇以上を公開。


2009年
第49回 大垣市文芸祭 詩の部 佳作




2011年
第47回 岐阜市文芸祭 一般の部 歌詞 入選


第38回 羽島市文芸祭 現代詩 入選


名古屋市民文芸祭 第62回 名古屋短詩型文学祭 詩部門 佳作




2012年
第45回 多治見市文芸祭 詩部門 奨励賞


第3回 関市文芸作品展 現代詩 一般の部 佳作


第48回 岐阜市文芸祭 一般の部 現代詩 佳作


第39回 羽島市文芸祭 現代詩 佳作


第42回 各務原市文芸祭 現代詩 文芸祭賞




2013年 
第46回 多治見市文芸祭 詩部門 入選


第40回 羽島市文芸祭 現代詩 入選


第49回 岐阜市文芸祭 現代詩 佳作


第53回 大垣市文芸祭 詩 佳作



2015年

第64回 瀬戸市文芸発表会 詩 入選






肯定も否定もされず
曖昧な「いいと思うよ」で
ぬるま湯の中
認められも許されもしないまま
漂い続けている
たぶんこれからもそんな予感

時代
といってしまえばそれまでだが
世代
といってしまえばそれまでだが

少子化や晩婚化を背景に
草食と肉食に振り分けられてしまいがちでも
その本質で蠢いている雑食精神

内向きやら受け身やらなんやらと
レッテルを貼られがちな氷河期にあっても
その深淵には燃え滾る暖炉がある

悲観しようと思えば
いくらでも悲観できてしまう
絶望しようと思えば
いくらでも絶望できてしまう
「現代は・・・」なんてそんなもんさ
「最近の若者は・・・」なんてそんなもんさ

いっちょ
境界線を引き直してみるのも一興
いっそ
世間のモノサシと距離感を保つのも一驚

現実も理想も平等に吸収しながら
謙虚と遠慮を履き違えず
この時代の
「若者」なりにその若さを活かせばいいさ
この世代の
「若者」なりにこの若さを活かすとするさ



( 第40回 羽島市文芸祭 現代詩 入選 )




ニット帽の幼女
白髪交じりの老女
スクロールする駐車場で
台本でもあるかのように立ち止まる

言語なき会話
紡がれる身振り手振りの無重力
窓越しに観察する月曜日のわたし

縁取る午前の陽光
遮り始めた厚い灰色の雲
促されるようにして
幼女の母はマフラー片手にやって来る

水たまりもないアスファルトにも関わらず
陽光はプリズムと見紛うばかりの細やかさで
透明な黄金色の額縁そのものとなり
その三人を静かに縁取っていく

世界は
わたしが想うほど
素晴らしいものではないのだと
世界は
わたしが想うほど
くだらないものでもないのだと

教え諭すかのように
午前の陽光は
ふんだんな慈悲を
未だ見ぬ午後へと受け継いでゆく



( 第53回 大垣市文芸祭 詩 佳作 )



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