橙に包まれた浅い青

受賞・入選など14篇。 写真詩・イラスト詩・ポエム動画など2333篇以上を公開。


1. 金銀銅いらぬリスト



2. 電子詩集 【 無料版 】と【 完全版 】を同時リリース!



3. 「ART-SCHOOLは聴く」というバンギャ。 「Plastic Treeは聴く」というロキノン厨。



4. ~ ポエトリー ・ パレード 【 完全版 】 ~ 10th KomAnniversary( 6 )



5. 詩展2021 ~ ポエトリーオンライン 2012Dive 2016Drive 2017Dove ~ 



6. 春めいた街



7. 詩の受賞作・入選作など14篇





2012年08月03日
一人一人が出場選手なんだ。



2010年02月27日
「 努力は必ず報われる 」と何度も語り続ける金メダリスト



2012年07月28日
オリンピックで



2009年10月11日
Tristan Tzaraファンクラブ会報の1896416ページ



2012年08月15日
結果がどうであろうと全力の過程は色褪せない。



2015年02月04日
金銀銅いらぬリスト





意思か欲望か気まぐれか好奇心か
こうして今
あなたはこの詩を読んでくれている
つまり、23篇で100円のこの電子詩集を購入して頂いたわけだ。

不思議っちゃ不思議
自分の詩が売れたんだから
どう考えても売れる見込みのない詩集が売れたんだから
買ってくれたあなたにわざわざ書いて伝えることでもないが
「まさか、この詩集を買ってくれるとは」 というのが正直な心境だ。

「100円払った価値はあるでしょ?」という自信満々半分
「100円払って損したと思ってます?」という申し訳なさ半分
両極端な想いを渦巻かせつつ
真夜中の屋根裏部屋でケータイにこの詩を打ち込んでいる。

お気に召した詩はありましたか?
23篇しか収録していない詩集で満足でしたか?
あなたがわざわざ100円払って
この詩集を買って
この詩を読んで
この行を読んでくれていることに ただただ感謝を覚える。

そして
意思か欲望か気まぐれか好奇心か何となくか
動機は定かでないが
100円払ってこの詩集を読んでくれた
そんなあなたの心意気をしっかりと受け止めて
もっと良い詩を目指し
これからも詩作と試作に励まねばと 改めて深く思う。

  


 
この詩は
電子詩集「 ポエトリー ・ パレード 」に収録されています。
 
 
【 無料版 】は7篇収録  価格0円

【 完全版 】は23篇収録 価格100円 → 0円
(  2019年2月2日から無料公開スタート  )

 
両版ともに、1~7篇目までは同じ内容です。
 
 

 
 
 

 


弛緩する全景
すり抜けてゆく数々の春夏秋冬
繋ぎとめていたかった面影ばかり霞んでゆく

夕陽を背に
手を振り合ったランドセル
当然のように
その先には明日たちが
待っていた 待っているはずだった

随分
遠い過去のことを語るような目つき
随分
遠い未来のひとへ語るようなつぶやき

過去にできない現実を
丁寧に丁寧に
祈りに祈るように
物語へと高めていかざるを得ない

狙い澄ました
わけでもないだろうが
淡くどす黒い重底音が
徐々に徐々に、立ち込めていく最中
破裂した
破裂するはずのないものたちが
破裂した
破裂してはならないものまでも道連れに

義務を果たすように
激しく、激しく、波打った鼓動
使命を果たすように
儚く、儚く、散っていった街路樹
いつもと変わりなく
朝も夜もくり返したラッシュアワー
押し寄せる
時の砂に攫われてもなお
抗って抗って
そうすれば 忘れられるような気がして

「止めるべき」が
積年に応えるよう
説得力を増しながら
「止めてはならない」を越えていった夏

「止めたい」を
上回る勢いで
根拠という根拠が剥がれたのに
「止めてはならない」が盛り返した冬

いいかい?
そうかい・・・
噛み合わない喧々諤々
成熟の感触を
味わわないまま債務だけが肥大

言葉が泣いた
言葉になれぬまま泣いていた
詩歌が枯れた
詩歌になれぬまま枯れていった

続けてはならないことを
続けてしまう
慣れてはならないことに
慣れてしまう

ただ
その光景を見ていた
ただ
その光景を
見ていることしかできなかった

よくわかるよ
わかりすぎるよ
私も そうだったから
私も その1人だったから

  

 

この詩は
電子詩集「 ポエトリー ・ パレード 」に収録されています。
 
 
【 無料版 】は7篇収録  価格0円

【 完全版 】は23篇収録 価格100円 → 0円
(  2019年2月2日から無料公開スタート  )

 
両版ともに、1~7篇目までは同じ内容です。
 
 

 
 
 

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