橙に包まれた浅い青

受賞・入選など14篇。 写真詩・イラスト詩・ポエム動画など2333篇以上を公開。

2006年03月

小さな頃 読んだ本


現実離れが強いほど おもしろ味があった





読めば読むほど
皆とは違う自分になれる気がして
チャイムを待たずに図書室へ走った




特に読みたいものはなかったけど
何冊読んだかを競い合った読書週間




悪戦苦闘しながらも
誉めてほしくて
必死に書いた読書感想文




遠い未来は輝きに満ちている
疑いの余地のないすばらしき教科書






あのワクワクが懐かしくて
久しぶりに入った児童コーナー


場違いな僕に向けられた微笑み



忘れかけていたものはまだ自分の中にあった

ゆっくりと傾けられた首筋






気づかないはずはないけど
気づかないまま






その髪先 触れるたび
心 揺れ動いた






穏やかに閉じられた瞳
その奥の意識はどうなっているの?






その心 全てお見通し・・・
そんなわけにもいかないから
今日もこうして黙っているのです









すやすやと試されているのかな





惑わされてばかり





優しく包んでみたくもなる

どうしてなの?



他にも似た奴はいるよ



盲目になっているだけだよ



特に取り柄もないよ



それほど良い奴じゃない



それでもこの想いに焦がれていたい



その瞳にいつまでも包まれていたい




「その視線と真っ直ぐ向き合える器ではなかった」




買いかぶりもいいとこだよ

そよ風に揺れる花のようになれたら
もっと優しくなれるかな?



涼しげに咲く紫陽花
見つめる横顔
流れるように降り注ぐ雨
優しく包まれていく



君の言う退屈な日常
それは僕のあこがれ



何気ない瞳のその先に広がる世界
そっと覗いてみた

いつもの見慣れた景色
不思議なくらい鮮やかに流れていく



「ただ空を眺めていただけ」

笑ってごまかす声は
嫌な事を吹き飛ばしてくれる
透き通り響く旋律のように



真っ白に伸びた飛行機雲
まるで夕焼けへのプロローグ
未来へつながる螺旋は果てなく続く



無邪気な笑顔
世界も表情を崩す



何気ない仕草
その1つ1つに救われている



君のことばかり考えている
何をするにも


君の視線が気になる
今日この頃



その瞳に映るもの
すべて掻き集めて少しずつ近づいていく



君が「きれい」と思うものを
「きれい」と思える心を持つために

そろそろ終わりにしませんか
この2人でいる意味がわからなくなる前に



満ち足りない無菌室で枯れかけていた花

潤いを与えてくれたバタフライ



夢の中では素直になれるのに
口に出るのは罵声ばかりだった






扉の奥に広がる現実
無知と無関心のしっぺ返し


与えられた自由をオリジナルだと言い聞かせ
歩き始めた歴史は見解の相違に埋もれていく


自己決定の尊重は身勝手なアイデンティティを野放し
自己責任で片づける無関心


見つめるのが怖かった
何もわからなくなりそうで





真夜中に響くサイレン 
いたずらにここを揺さぶり笑う




どれくらい時が経てば
今日の涙を思い出に変えられるだろう



いつの日か隣で手をつないだ人に
こんなこともあったと 語りかけているのだろうか



いつの日か抱える小さな命に
肩車でもしながら聞かせているのだろうか






3m四方の管理保護区域
残された楽園に一陣の風が吹く

どこまでも途切れない空
朝に昇る太陽 夜に昇る月
どこにいても落ち着かない
どこまで行っても変わりそうにない


山あり谷あり
いつまで経っても報われない
それぞれの限界を知ったとき
落ちないために登らないことを覚えた


つまらない、夢がない
そうなのかもしれない


際限なく拡がる欲望の渦
賢明な選択と言えなくもない



「よーい、スタート!」

降り注ぐ日差しに迎えられ駆け出したんだ
やわらかな陽だまりの中で揺れる花に手を振ったんだ


横一線に繋がれた掌
あうんの呼吸のように歩幅はそろっていた


緩やかな風に飛ばされた帽子
色鮮やかな季節へ誘ってくれた


誰かの「行こうよ」があれば
それだけでつながっていられるような日々


流れる時と景色の中でも
抱えたものは確かに残っている


それに気づけば
振り返ることを少し忘れてみればいい



上れるとこまで上ってみればいい
見下ろせばきっとすごい世界が待っていると信じて


いつかそこから落ちていく定めとしても
それはそれで味わい深いはずさ


行けるとこまで行ってみればいい
誰かにとっての理想となるために


走れるとこまで走ってみればいい
胸を張って逢える日を迎えるために


前に進めなくなっても
這いつくばってみせる この生ある限り


自由の下に生まれたから
不自由を知ることが出来た



ゆるやかな風に乗って ハイスピードな未来へ

大義なきことは明白


ただ己の道をひた走る



止めたかったのに  止められなかった



大方の予想は的中したかのように思われた




現実は深みにはまり

想像を越えていく




本音は止めたいのに  止められない

これからって時に君が静かに微笑む






何もかも見透かしたような瞳






バランスのとれたクチビル






艶かしいってこういうことだよ








もうどうでもいいんだ


今日が世界の終わりでもかまわない








驚いたことに恥ずかしげもなく言えちゃいそうな気分








いっそこのままブラックホールにでも吸い込まれたい、なんてね

とっくの昔に気づいていた




それでも僕等はゆるぎない愛に魅せられていく






かけがえのないその命は受け継ぐためにあり




出逢いと別れは限りあるものの尊さを伝えるためにやってくる






必然を伴う波は僕等を揺らし続けていく




何もかもが高いところにあり




何もかもが遠すぎる






どうしようもない僕等だよ




とにもかくにも召されるがままなんだから

月曜の朝


土曜の空気を引きずったまま
踏み出した雑踏







日曜の匂いを微かに感じつつ


君の後ろ姿を振り切ろうと
駆け足で曲がった交差点








何もかもが僕を囲みこみ


ビルの隙間は雲で埋め尽くされていて
雨でも降り出しそうな空気









いつのまにか辿り着いた駅は
伏し目がちなベールをまとい





人々は程よいリスクを背負ってゆく

満員電車で老人に席を譲る若者






女子高生のスカートに手を忍ばせるオヤジ










内は圧迫












開くドアに群がる人々












外は防壁










どうしてもこのさみしさは離れていかない






Endless・・・

どこへ行くのかわからない






どこに行っても構わない






生まれた時から自由






死ぬまでたぶんそんな感じ






痛みのない刺激でストレス解消









止めどなく流るる 音、 言葉、 人










疲れ知らずの自由人が増殖






疲れ知らずの自由人が晩酌






疲れ知らずの自由人が休職






Endless liberty・・・

何がしたいわけでもない






何を求めてるのかもわからない







終わらない毎日をただひたすら消化






似たり寄ったりの町を






似たり寄ったりなカッコで






似たり寄ったりな人々








Endless everyday ・・・

君が想う以上の世界はもう来ない


でも君が思い浮かべる景色はすぐに見えてくるさ





あれこれ考え出すときりがなくて


複雑さに気が滅入ってゆくばかり


そうは言っても 


明日には忘れちゃってる





確かなものなんてありゃしないのに


手を伸ばせばいつか掴めると


信じて疑わない純粋な心?





不確かなものは暗闇に隠れてるとは限らないでしょ





明日になればすべてが変わるわけじゃない





そりゃあ少しは変わって見えるかもしれない







よく見てごらん



瞬きを忘れるほど 目を凝らせるなら

霞みゆく景色の中で   ゆるやかに進む針






無くしたものは  すべてそのままに













胸の奥に眠りつづけていた想いが
            
                  今、止めどなく溢れていく








言葉にできなかった願いは
            
              忘れ去られた時を照らし始める




















邂逅の雨が歴史の地を潤し

               明日の花を呼び覚ますように

何か言うべきはずなのに





言葉は虚しく響くばかり





どうして君は綺麗なんだろう





取り繕う行程さえも絵になってしまうね





焦っているのは僕





どうして僕がここにいれるんだろう





落ち着いた顔で何を考えているんだろう





文字を打つことしか出来ないなんて





気づいてくれなくていい





静かに見守るのが僕の使命なんだろう





この部屋の空気を作り出しているのは僕自身





奪うのも破るのも僕自身

ゆるぎないものに憧れていた
喜びも悲しみも超えた場所を探して

愛されたいわけじゃない





変わらない街を背にふかしてみた煙草
大人になることの寂しさ

甘えてみたいわけでもない





君のことを忘れていく薄情さ

奇跡を願って止まなかった

身を委ねる夢は忘れてしまった





隣にいつでも誰かはいたのに
気づかないフリで通していた

気軽に話しかけてほしくない





他人でもなく友人でもなく恋人でもなく





この距離感を保ち続け
途切れない意図を紡ぐだけ





磨き忘れる事さえなければ
束縛と放任を詰め込んだ羅針盤を信じていけばいい

あの煙が見えないと言い切れる
あんたの心はきっと病んでいる








ナニヒトツノコラナイ








少しくらいほっといてくれよ
皆が同じようなことを受け入れるとは限らないだろ








ナニヒトツカワラナイ








複雑怪奇な文明
進化と退化は紙一重
立ち止まることさえ憚れる








ナニヒトツカワラナイ
ナニヒトツノコラナイ








そうさボクはこの上なく
恵まれているよ








ナニヒトツノコセソウニナイ








深夜のドキュメントの子どもたちを見る度に
自分のふがいなさにうなだれているよ








ナニヒトツカエレナイ








革新と破壊がすべてだとして
出来る限りの方策をあぐねている

相変わらず何をするにも優柔不断             
去り際に残して言ったことば         
今も惑わされてる    




聞き慣れた声
やけに冷たく響く夜
零れ落ちるしずく掻き集めてみても
その跡は簡単には消えない






奏でて  夢の先
描いて  胸に流れるメロディ―
教えて  今以上はやってこないと
言って  夢は見ているものだと
抑えて  鼓動を揺さぶる声




どうしても拭いきれなくて

心は揺れるばかりで


忘れるなんて無理なわけで

1つになれなくてもこのままでいたくて






ありふれた今を飽きるほど抱きしめても
君だけを想い続けている

胸に迫る空の青



東へ向かう前線



一度限りの毎日と知りつつ



どうしてこんなに無駄にできるのだろう






地平線に添える太陽の赤



西へ旅立つ渡り鳥



一度限りの毎日と知りつつ



僕等は移ろい、流れゆく

止められない想いを胸に縛り
見つめつづける日々



気づくのを待ち続け
今日も寂しげな目で訴える



痛いほど気づいていた
視線に込められた意味




ただそこに居てくれるだけで
笑顔になれる



明日もそこに来ると思うだけで
胸がときめく



視線を感じても 今はまだ振向かない
いつまでも見つめていてほしいから



どこまでも広いこの世界
当たる確率なんてしれてるけど
今日もその微かな希望に夢見ている

崩れていく街で流れていくだけ
荒んだ空気 虚ろげな群れ
どこまでも果てしない



遠い記憶の片隅に残るテレビ画面
今写しているのはこの世界



視線を交わすことさえためらい
別世界として扱ってきた
そのツケが形になっただけ



驚くことはないよ
それなりに覚悟は出来ていたはずだから



残された時の中で見つけ出すんだ

限りあるすべてをつないでいく



始まりが遅いのはいつものこと

後は気づいた運命を抱きしめて

最後に魅せられた笑顔
今も瞳の奥で揺らめいている

取り残され
ただ見送ることしか出来なかった



遠ざかる景色だけ縁取ってゆく毎日
好いことばかりじゃなかった
それでもすべては色濃いまま



初めて並んで歩いた日
映画のワンシーンのような桜並木
手を握るのさえ戸惑った2人



少しずつ忘れていく
良いとこと悪いとこをいくつか残して

それは仕方のないこと


再びすれ違うときには
ほとんど覚えていないだろう

それは自然なこと




忘れていく中にも
残るものは必ずあるから

過去にしがみつくのは1人でいい



初めて出会ってから
めぐりめぐって訪れた3度目の春

この思いを桜吹雪に託す

悲しげな瞳にどこまでも惹かれていく


時間という大きな籠から

いつのまにか

揺れ落ちてしまったような感覚


どこか寂しげな横顔をそっと見つめていた


何度見ても飽きることなく


見つめるほど想いは深まり


切なさは増していく


振り向いてほしくて


でも気づいてほしくなかった




この想いが放たれてしまったら


もしかしたら気づかないフリをされるのかな


どうしようもないくらい


伝えたいのに 


知ってほしいのに



この想いは心の殻の奥へ逃げていく



欲を言い出せばきりがないけど


ただ見つめる日々は限界


いつか気軽に話し掛けられる日が来たら


無理だとしても


今日みたいな星のきれいな夜は


願わずにいられない

奇跡的なことや運命的な出会い
憧れていた昨日まで




今までとは正反対の自分がここにいる

胡散臭いエピソード
芸能人の得意げなスカウトデビュー

有名社長のサクセスストーリー




心弾ませ聞き入っていた少年
今じゃ遠い目つき




ただ流れていくだけの毎日
しっかり年はとっていく





落ち着くとこに落ち着き
スタンスも自然と確立




何もかもがが大きく
されるがまま振り回され



何もかもが小さく
幼すぎる

気づいてほしくて
でも気づかれたくない
重なり合うことを恐れ
踏み出せないまま過ぎてゆく時間


いつかと似た風景
飽きることもなく繰り返している


触れられることを恐れている
本当の自分がばれそうで


必死に取り繕うことしかできなくて
理想のままでいなくちゃ

いなくちゃ


君の前にいるのは君だけの僕
会うたび崩れる心の殻
素直になれるほど器用じゃなくて
僕だけの僕が消えていく

うす曇りなうえ、蒸し暑い日
昨日までの太陽はどこにもなくて
朝からどこか不機嫌
久々の雨を期待しつつ
窓の彼方にうっすらとみずみずしさをにじませる
この頃の心模様と似ているような、似ていないような


何気ない一言に

絡んでは困らせて

困らせては迷って

迷っては黙らせて

黙らせては戸惑って

戸惑っては苦笑われて・・

誘われるまま苦笑って


どうでもいいような

くだらないような気もするけど

これで最近は優しくなれる

気づけばいつだって大切な時は過ぎ去っていて
感傷にひたることさえためらわれる時代さ





1つ前の季節に残されたままの心
アルバムみたいにきれいに残せたら





置き残されたすべてが
少しずつすり減らしていく






思い出はときに引き金





ここにいても誰も来てくれない

あの頃のように駆け抜けることはできなくても
手をあてれば鼓動は今も高鳴っている






駆け出す時はタイミング次第
誰が進もうが先は知れている





見つめるだけのテディベア
それだけでもよかった

無知を恐れるな

本当に恐ろしいのは博識だ










無知を恐れることはない

むしろ知り過ぎることを恐れろ










知らないことばかりでも

何事も知り過ぎるよりはいい










無知を必要以上に恥じることはない

問題は知り過ぎることなのだから

優しい人は弱い人
ここに入った時からとっくに気づいていた



優しさは取り繕うことができるもの
強さは叩き込むしかない



理不尽な世の中
不条理な世の中

言葉は正直そのもの



安易な答え
すがりつけば片付けやすい



己より劣るものを探し
己の優位性を求めつづけていく

疲れ果てた夢
青い空に浮かべ
雲の切れ間に隠そうとした8月


叩きつけるような雨が
浅はかな思いを
打ちのめしてくれると信じていた


早く 綺麗に  遠くまで
速く きれいに 彼方まで


現実から夢が消えた


涼しげな季節を呼び寄せようとしても
この暑さは決して忘れられない









散らばる白の四角い欠片
点在する緑の区画の海


寝転んで触れてみたい
いつかのように 何も知らないままに
今でも残る雫の跡


小さく 大きく 揺れる向日葵
優しく 強く  揺れるヒマワリ


夢から現実が消えた


許された時の短ささえ
振り切ろうとする蝉時雨

あきらめかけていた
すべてを投げ棄ててしまう夢にうなされ
今にも沈みそうな月を静かに眺める夜



待ち焦がれていた光はまだやってこない
何をするでもなく
ただ熱に埋もれ うなされ続けて



静寂の似合う誰かを追い求め
狂気に満ちた幻想
果てなく広がってゆく



たしかに現実はここにある
矛盾と片づけるのは楽だけど
真摯に受け入れる姿勢も大切なことに気づいた




我が道を行けばいいさ
迷うだけ時間のムダ



「スロー」なんて今日が最後

「HIGH」まで+して
スピードに駆られる世界がそこで待っているから




今夜、太陽は消えるらしい
嘘でも本当でもない
デタラメな理論はそこに置いといてよ



とにかく
もう光合成はあてになりそうにないよ

来る日も来る日もアナタを見つめていたら
さりげなく気づいてくれた



少ししたら微笑み返してくれた
それだけで心が拡がってゆくようだった



やがて笑い合い、泣き合い、抱き合った



信じられないような毎日



そうして気づけば
ぼくを見つめていたアナタ



振向いたら
静かにフレームアウト

捨て去る勇気がほしい
あなたというすべてを




もうこれ以上
進めないとしか思えないとき

ふとよぎるその笑顔

誰のものかわかっていたのに










捧げれる限りの愛を花束に摘めて

夢のまま終わらせないためにも










すがれるものがほしい

たとえば
よどみのない囁きに包まれるような








面影を追い続けている


振り切るつもりはなくとも自然と加速は増していく


冷静に対する焦燥








重なる瞬間

想いは静寂へ投げられた





鼓動を抱きかかえ

俯くことしかできないまま

言葉のない思想逃避が繰り返される夜







捧げられない愛と引き換えに得たのは

何ひとつ知らない無邪気な笑顔











ここにいる意味を与えてくれた





君という思想





それは僕そのもの

あるよく晴れた空の下

       
静かに世界を眺めていた

       
すべてを見逃さないように

       
必死にもがいてたら

       
疲れた


苦し紛れに       
     

涙をうかべてみる
     

神様にでもなれそうな

     
空でした

心の上では悲しみと怒りが渦巻き
心の横では安心と優越感が溢れている






偽善者を名乗りながら過去を薄めていく旅
エゴでしかないけど認められるだろう





現状はベストでもなければベターにも程遠く
唯一のものにも見放され
何気なく過ぎ去りし時





とりあえず頑張っている
無残に引き裂かれることを知りながら

再会は





忘れ去られた





感覚を





呼び戻すため






やってくる

気づけば遅すぎた夏休み
去年もたしかこんな風だった



イマサラ


オソスギタ


嫌というほど噛み締めてきた



いつまで経っても直らないね
独り言




繰り返すことでしか
進むことも下がることもできない



こっちの身にもなってよ
呟くのは楽かもしれないけど
聞き役は想像以上に辛いよ



ネガティブシンキング振りまいていれば
気をそらせるの



何事も捉え方次第
わかっていても反応できない



空虚なまま
翻弄されていく

真平らな地面はどこまでも伸びている

こんなにつまずいてしまうのはどうして?





ずっとそうなんだ

気にすれば気にするほど

ギコチナクなっていく





とっても親切な友達もいる

いつだって黙って頷き

受け止めてくれるような





見知らぬ人から思いがけず

送られた厚意






穏やかな日々は続いていく

離れることのないさみしさ





子を持ち 初めて気づく幼さ

理解できなかったこと

わかりそうな気分

夢にまでみた日々が 当たり前になっていく



抱きしめたものは ガラクタに見える



戸惑うことなく受け入れている 温もりのない部屋



追い風はいつだって気まぐれに吹く


向かい風は笑う 不条理を込めて




取り繕う笑顔 見透かされている


かまわずふりまく 健気な少女



その場しのぎの毎日



この上なく自由


刺激を求めて仮想



生きがいなんて後からついてくる


疑うことさえ知らない少年は いつかの僕

潮風に誘われて波うち始める空
雲の切れ間からなびく光のカーテン




あの時とは違う感覚
今は思い出せない冒険心




想像力をくすぐるのは
ラジオから流れるあこがれの旋律




無力な貝殻拾い
海しか行き場のないカナヅチニート

ゆるやかに下る坂道

少し汗ばみながら振り返ってみても

あの日の影が揺らめいている





もう一度 無理だとしても

優しく佇む影は消えない






人込みに紛れ

面影求め彷徨い続け





眩し過ぎる太陽 静かに受け止め

燃え始めた追憶の影

いつまでも降り注いでいた



思い出はいつも悲しくよみがえる



Nobody approaches



輝いている時間は短すぎて見失いがち



Nobody can approach



昨日はもう1年前と変わらない




Is it difficult to continue shining?
Is it hard that you continue shining?



遠い日のあの教室に置き忘れた笑顔



懐かしき日々は時と共に鮮やかに色づいてゆく




あの風景は曖昧なまま輝きを増し
遠く手の届かない場所へと流れていった



朽ちていく今日が戻るのはいつでしょう?

磨いても磨いても
汚れの取れなかったボール

汚いから捨てろ とよく言われた






お守り代わりに
着けていたピンバッジ

特に良いことは起こらなかった






友達が夏休み明けにくれた
お土産のキーホルダー

何度も無くしかけた






こすってもこすっても
輝かなかった石ころ


泳げないから気晴らしに探してた





希少価値は
もちろん生まれそうにない






思い出は
たいして詰まってない






その程度のモノばかり






でも捨てる気にはならない





そんなものでも捨ててしまうと
悲しむだろうから

あの時を繰り返しながら
あの場所を歩いてゆく




憂いに満ちた接吻を繰り返しながら
深く強く堕ちてゆく




冷めることのない夢を見ながら
醒めない夢へ瞬いてゆく




色褪せた光
ひとときの快楽へのトラップ





眩く彩られた円の下
こぼれるほどの笑み




引きちぎった絆さえ
愛しく思える

未来は遥か彼方 見えにくい
現実はすぐ側 目まぐるしく走り抜ける



必死につり革にしがみつき
日々 オン・ピーク通勤






通勤電車から見た限界のシグナル
まぶたは静かに閉じられた






時間にうるさく
無駄はとことん省く
効率最優先の悲劇





時代の流れに翻弄されていることさえ
気づけなかった





今以上を求める性
気づいても直せなかった

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