橙に包まれた浅い青

受賞・入選など14篇。 写真詩・イラスト詩・ポエム動画など2333篇以上を公開。

2006年07月

うつむいて うつむいて
歩いて 歩きつづけて



忘れられない
自分でも何を言っているのかわからない感情



無邪気にたしなめるその笑顔
初めて正面から見れたよ



小さなひまわり 
あなたはきれい



予定通りにはいかない現実
全て完璧だと思っていたのに



出きるだけ笑顔  なるだけ優しい声
それでも惑わされない芯の強さ



何か全部 捨ててみたいな今
ただそこだけを見ていたいんだ



現実的になりきれない
夢に侵され続けている月



零れ落ちた言葉たち
あれを加え これを削って
そんな後悔ばかり



放たれた光 小さな光
届かなくてもいい



そんなつもりで放った光
もう戻らない瞬間



傷つきたくなくて
もっと違う自分に逢いたくて



繰り返し 繰り返し
探して 探して

それぞれの意味を求め続け
それぞれの意義を重ね合う





擦れ違いを葬るように歩み寄り
合意は相違と妥協の抱き合わせ





聖なる宿命
何気ない日は狂気に色づけられ
人々は「民間人」とくくられる





終わらない情景には
愛が溢れすぎている





それぞれの愛を守るため
それぞれの愛が罵りあう





終わらない日々は終えれない世界を
突き放すかのようにただ流れていく





それぞれの火が消えたとき
宿命を灯し 胸に刻みつけていく





光の束からこぼれ過ぎる 無邪気
無機質な街並みに突きつける





日々が世界にあきらめを覚え
その隙に世界は日々を飲み込む

三日三晩 ディスプレイと睨めっこ
ご褒美は too sweet  
じゃなきゃ too smart なんてやってられない



脈絡のない思想ディベート
考えているだけはまだまだ


壊れそうなくらいインプットなモード
アウトプットしなきゃ何も始まらないのだから


会いたいのはもちろん
でも自制心が利かなくなりそうだから
今夜はTELで





開かれた窓からは 歪んで見始めた空
雲を引き連れて 予報士を今日も泣かせようとしている






どうしても悲しみを拭えない


静かな浜辺で見つめていた
朝焼けだったような 夕焼けだったような気もする


記憶は透明なまま曖昧に色づく



綺麗な映像だけ 胸の奥で奏でている



どうしてなんだろ
メロディーが言葉を欲し続ける
僕のものじゃないのに 僕のもののように求めてくるよ

一人旅で行くのさ
決意から既に始まっていた三日坊主
いつだって笑って引き止めてくれることに期待していた



余裕のあるときほど「ちょっと忙しい」と
口癖のようにごまかす





壊れそうなくらい   壊れそうなほど
奪われるくらいなら   奪われる前に






思い出は全てバックパック
頂上まではいけそうにない
気づいた時には気づかないふりで強がり





崩れそうなくらい   崩れそうなほど
なくなってしまうなら  なくなってしまう前に

荒みきった景色に 遅ればせながらも
希望を問いかけ始めているんだ



切な過ぎるほど 気づいてしまった
でも今はまだ waiting for
それしかできない


試すわけじゃないけど
主導権を握りたいのかもしれない
自分でもわからない




とりあえず前方へ  照準は高みへ
視線を奪い続けていたい




試されているのはこっちなのかも
広く深く優しげな 青



くずれるほどに 抱きしめてみたい
「現実を見失いそうで・・・」
そんないいわけ そろそろ限界



遠目でも はっきりとよくわかるよ
気になって仕方ないから




ある日を境に
何もかもが可愛らしく映り始めた



まずは振り向かせて

そのために 笑って

予感の中では 

いつでも鮮やかに しなやかに 駆け抜けて

少し強引なくらい 唐突な言葉を 投げかける


たった一言で 君との景色に躍動感を与えて
とんでもない自信が溢れつづけている






夢の中では

いつも照れ笑いで 視線すらまともに 交わせない

典型的なドラマに 出てきそうな 優柔不断なさえない奴


一言から始まる奇跡に 賭けてみたいと願っては
いつまでも戒め続ける過去の自分との交渉






光の束から流れる凄惨なシーンは

恐いくらいリアリティを突き詰め 奥底へ

少し微笑みたくなるくらい  現実感がない



「たが」が僕にもかかっているとするなら
あれらはいつかの予知夢なのか

あの頃のまま 
出逢ってしまった街角



変わらない自分は ただただ夢中



随分、変わってしまったあなた
輝きに溢れる瞳を残したまま





抱きしめた瞬間

夢は終わり  儚い現実に震えた



いつかの夢の中で見た 憧れの景色
飽きるほど抱きしめてきたあの夜も




抱きしめた瞬間

思いの外 空虚な時が流れ始めた




別れるために出逢った
始めから気づいていた




眩しすぎるあなたに
少しでもふさわしい人でありたくて




背伸びばかり

それを見透かしたように 華奢なラインに揺れるフリル

優しい声を聴けるだけで充分だった






思い出した瞬間

同じ答えを交わし 踵を返した





それぞれの最愛を見つけたら
電話でもしよう 


そのときは きっと素直に出逢えるよ

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