橙に包まれた浅い青

受賞・入選など14篇。 写真詩・イラスト詩・ポエム動画など2333篇以上を公開。

2006年11月

ある晴れた青の下で小さな幸せを感じていた



それは何気なくあっという間に浮かび消えていった



秋を象徴するようなメロディーライン

涙と呼応するかのように優しく響いた



何もかも1人きりで済ましてきた

強がることも弱気になることもできぬまま



かじかんだ手は温もりを知るために



それなりに満たされていた そのはずだった



灰色の空は愛を芽生えさせるために



でも結局は満たされすぎていた



冬の気配は秋にそっと溶けこんで

少しでも遠くへ 誰よりも遠くへ



解けない謎がふとしたきっかけで明かされる



胸は高鳴るばかりで 心はいつも通りの平常心 



捉えかけたさよならはさよならに変わりなく ただただ終末へ



繰り返してきた風景なのに見飽きることはいつまでもない



それは終わりを重ねて考えさせてくれる

快晴空なのに心は重く沈む 確変告げる風音は遥か彼方



後にも先にも覚めない白昼夢



どれほど傷つけたところで革命には程遠く どれほど嘆いたところで救済には程遠く



更生とは何かという問いが自己確立に及ぼす影響は計り知れず



震えている  何に怖れているのかさえわからぬまま

叫んでいる  戻らない時の奥底で

呼んでいる  必要とされたいと願う心

愛している  抱き寄せることもできないけれど



咲かないでいつまでも  壊れそうな打ちのめしたいと願う感情が芽生える


どこから来てどこへ行くのだろうか  感情と精度を分かつ こぼれそうなドア

とりつかれた夜は救いようのないほど長すぎる
朝を確かに迎えてみたくて 重い瞼をこすりひとり言並べた





やがて閉じ始める世界に吸い込まれることができるなら
こんな不安をせずに済んだかもしれない 思い出しかけの思い出が弛緩をしばらく鈍らせる





切られたシャッターに呼び起こされる 戻れない時を重ねながら積み重ねるセツナ
解き放たれぬように必死に塞ぎ続ける 遅れてばかりだ何をするにも





キザで生意気だったあの頃 未来なんて過去と変わらない
投げ出したフリでこなしていた日々 断たれた絆は紛れもなく自分自身の言動の蓄積
巻き戻しのきかない回路 再生を繰り返す情景 迷いをすべて振り払えたらいいのに





叶わない願望を口走り 沈む太陽と人の群れを眺めた歩道橋の中央で
永遠が欲しかった 一瞬さえ抱きしめることができなかったあの頃
唯一のものが欲しかった 成功への過程さえ溢れすぎていた時代
時間が欲しかった あがき疲れてからとことん究めてみたかったあの頃
術が欲しかった 器用に通り擦れ違う彼女を越えるような 
街角で偶然出会った彼を惹きとめておけるような





何かが足りないと何かを求めていた はっきりしないまま流され迷いつづけ
芯に深く据えるような羅針盤を手に入れられるまでずっとこんな気分はつづく





高く遠くへ羽ばたくために我慢しなければならないことは多く
高ぶる鼓動と人見知りの狭間で沈黙を選んできた
押し殺した行為の裏で肥大する想像 眠れる才能をイメージの中でもて遊び



現実とは儚いと寂しさをごまかすように帰宅の途に着く

のどかな休日 ありふれた話題でも盛り上がれてしまう
太陽がさんさんと降り注いでくれるなら空も海も1つに感じられる




重なり合う事のない夢と現実 頼りにならない過去を引き連れ 遥か未来に潜り込む
消え入りそうな声で確かに伝えようとしてくれたこと
気づかないふりでごまかしたことを悔やんでいる
伝えていきたいんだ 声の続く限り  広めていきたいんだ 夢が続く限り 




夢幻を体現するのが夢
永遠なんて今日にはない 果てしない憧れに耽っていたい
最後に言ってほしかったのは「さよなら」だったのに
笑顔で含みを残してくれた 振り払えない輝き 取り戻すまで充電




きっと滅びはしない 思考停止しない限り
最悪なのは自分自身 他の誰でもない ゆっくりと力強く運命を奏でる
戻らないときから得られる色彩 あせることのない感性を身にまとう




いくら奏でたところで戻らないとき以外は色づかない
響かない 響かせない 響かせる前に答えは揃っていたあの頃も
昨日のように無邪気にかき乱していく




絶対に掴みとれない だから追い求める甲斐がある
追いかければ追いかけるほど霞んでいくようで それがまたいじらしくて
どうせならあげられないだろうけど 少し信じてみて
そうすれば枯れかけたこの身体に流れる水も勢いづくかも




ここまで来よう 目を上げてみよう 転んだら手を差し伸べるよ
どうせ期待してないんだろ なら少しは信じてみて




寂しくて仕方がないけど集団行動はやっぱり苦手
一人きりでどこまで行けるか そのための孤独だとすれば何も恐がらなくていい
枯れかけた水にも潤いはまだ残っているんだよ




崩れ落ちた秒針 1つ 2つ 3つ 拾い集める夜 1人きりの部屋
未来さえ撃ち抜いてしまえ 恐くはないさ 明日になれば全てはあの頃




そこまでゆこう 流れてみよう 泳げなくても運んでゆくよ

最終コーナー  闇に葬られた 

何をしたっていうんだ  しっかりと繋いでいたじゃないか

裏切り以外の何ものでもない  否はすべてお前にある 

言い切ってしまった  言い切らずにいられなかった





ジグザグ  どこまでも  ジグザグ 

くり返し  ジグザグ  くり返し 

止まることを知らない日々





無性に死にたい  価値が見出せなくなった午後 

救いようのないところまで流れてきてしまった

間違った場所にいる  それだけははっきりしている 

もう戻れないと言いながら積み重ねてきてしまった歳月

あの日から終幕に夢見てきた  僕はダメだ 救いようのないほど 

立ち上がれない  立ち上がったまま溜め息をつく どうすればいいのか





走り出す意味を見失った 

ジグザグ ジグザグ  どこまでもどこまでも 

くり返しくり返し  ジグザグ ジグザグ





事実を矮小化  歳月を抽象化  忘れないために核心を 

嘆く  気づくまで   叫ぶ  振り向くまで

しぶとさでねじ伏せる





軽やかに跳びはねる過去 

ジグザグ  どこまでも   ジグザグ  いつまでも 

くり返し  ジグザグ   くり返し  ジグザグ

静かに差し込む窓辺にやさしさが満ち始める
何かいい事が今日もある 予感は軽やかに膨らんでいく
さよならさえ笑顔に 不思議な魔法にかかったみたい 
不安で仕方がないから駆け出してみた あてもないまま 
だらしのないライフサイクル 望んでもいないうちに朝日は頂上へ



眩しく照らされたパラソル片手に少し大股で歩いていくわ
眩しく射抜いた胸の奥を押さえ焦がれたつもりでそっと寄り添わせて



探していたのは真実ではない 揺れる感情を抑制できる何か 
無理のし過ぎが怖くて閉ざしていた たいして何もないことを隠すように俯いていた
夢の欠片はもう遠い昔に捨て去った 拾い集めるには遅すぎる
導かれてみたかった 大きな光に包み込まれるように



どこにも行かないまま行き場所がないとため息  誰にも話しかけないまま居場所がないとあくび


無意識の罪深さに気づいていく成長過程  悲劇にはほど遠く ひきこもりにはまだまだ


寂しさなんて寓話のきっかけ  中途半端に寝癖をつけ 無造作を少し意識


流されまいと自我を閉じ込める  公にそぐわない言動 意図せずに1人に慣れていく


行き場を求めつつ辿り着きたくなかった


さらわれてしまった一歩の致命的な遅れ  迷い疲れ行き先さえ蹴散らす



叫ぶような風に吹き飛ばされかけたタンポポ 柔らかに包み込んでみた
越えられないあの頃が輝きを増していく 越えられない現実が怠惰へ手招き



崩れる事のない未来を手にする できないとしても願いつづける心は枯れない


たとえ消えゆく定めと知りながらも愛を信じ続ける声は途切れない


あきらめてもどれだけあきらめても あきらめきれない譲れない


あきれてもいい 叫び続けれる限り



ひらひらと舞い散るのならば せめてその刹那を静かに見届けていたい

澄み切った青を見上げる午前 可能性の渦が西の彼方によぎる
単調な予告を告げる明日が東の彼方に漂う



変化の乏しい迷路の中で残り時間を地図をなくして消化
秋の風の中 飛ぶトンボに優しく語る
どこに行きたいのかわからない もう明日にときめかない
どうすればいいのかわからない 昨日の積み重ねを繰り返している



意味があるのかないのか2択ならば「ある」と答えるしかない日常
「ない」と答える権利はあると言われるが言わずもがなと暗黙の了解を強要される



憧れは明確なのに方法論を掴みにいく勇気を持てずに過ごしている
遅すぎることはないと言い聞かせたところで夢は夢物語のまま
変えれない過去に捕らわれたまま



渋り出される未来 欠片に託された無数の光
針に触れようとする仕草 それは中枢を握るようにも見える



どんなに遠く投げられても どんなに深く掠れても 美しさは永遠に



時よ流れてしまえ 願い続けた9月の2限
屋上に駆け上り 仰向けで抱きしめた秋空
浮遊する 手を広げ 滑空するかのよう



最果てがあるのなら今すぐ飛んでいきたい
辿り着ける確証があるのなら歩いてでもいきたい
始まりも終わりもない世界に



掴みかけては逃げ出してきた後ろ姿  掴みかけては手放してきた郷愁
鼓動に据える革新は未だに揺らいだまま
あなたの声を迎えにいきたくて  夢の続きをつなぎ合わせたくて
覚えているなら今日ここに来てくれる  願い続けてきた 忘れたふりしながら



殺せないものばかり集め 優しさを身につける 矛盾した原理にも真理は隠されている
博士は自信なく呟いた



祈りに近い思いが芽生えていた 隔離されたオアシス 
崩しては器用にトレンドに溶け込ませていく



無機質な鮮やかさ 限界を超え続ける摩天楼
あぶりだすよ 使命なんだ 



錆びついた太陽と降りしきる主旋律 
逃れられない迷惑に進んで迷い込んでいく 
言い聞かせるしかないんだ 我が物顔で切り込め雑踏



前進を伴う心意気 掲げ始めるありきたりな今日
愛を叫ぼう 明らかに足りないんだ  旅立つには早すぎる
愛を叫ぼう 食傷気味になるくらい  飛び立ったところで急降下は避けられそうにない



巧みに華麗に翻弄  予定は奪われ されるがまま
最後のドアは音も立てず忍び寄る  遅いよ 振り返るときはいつだって
ため息つかなくても表情でよくわかるよ  黙らせたのは紛れもない
どんなにあがいても涼しげに佇むばかり  悔しいよ 揺さぶりたくて仕方がないのに



一言では描ききれないlove  そっと優しく口づけを
永遠と出会えなくなるような予感を滲ませながら



不器用に向かい合った  今いち冴えない表情が2つ



笑いかけた僕にとまどう君
僕がとまどえば 微笑んでくれる?

やわらげるきっかけ 君の笑顔でも あくびでもOK
側で寝転がってくれるだけで  奏でてあげる君のために 
テクニックはなくても想いは誰にも負けない


時が止まるくらい 嬉しさが切なさが ここぞとばかりに溢れかえっていく
時間も 自信も 君自身にかかってるんだ
楽していこう ツケは後から降りしきってもらおう


髪先が頬につき 俯きしゃがむ光景 

艶かしく揺れる炎 映し出す郷愁 

奏で始める祭囃子 異国から届く愛国心 追随されていく愛国心


住む世界が違うと気にとめず 手に負えないもんだって決めつけるのはその辺の人々


欠けてはならないんだ1つとして 
運命はサイエンス 織り込み済みなんだ 
偶然ではくくれない日常


調和は形から始まると 悲しみはそこにあると呟く 

ここにはないのかなと 不安で思わず聞き返す
従順でいれば丸く収まるとは限らず 


ここにもあるけどたいしたことはないと 中心ではないと 
必然で語り尽くせぬ営み 


何を正しいとするか 何を間違っているとするか
確信に満ちた声に返す言葉はない 


たいていは数の理で決まる たぶん君が言うんだから間違いないだろう

多様性って何なんだろう 
僕にとっての正論 それは君にとっての暴論
核心に充ちた想い 取り返しのつかない行動 全てがつながりを持ち囲い込んでいく


場の空気を壊さない程度に活性化する一言 言えたらいいな
言えるような人になりたいな


滑りながらも穏やかな陽射しに誘われ 永遠に近い刹那に耽る
運命に近い瞬間を数え 振り落とされぬようしがみつく
少なくとも無駄ではなかった ゆっくりと言い聞かせなだめる

大抵一言は空気を悪くする よく分かっている みんな分かり過ぎている


時間がないと決めるのは自分自身 時間はある 持て余すほど 少し振り返るだけでよく分かる


流れを左右する一言 流れをせき止める一言

高層の谷間 1人きり座るベンチ  呼びかけられる時まで 見つめる人の波


紙一重のところで歯を食いしばる そつなくこなすには複雑すぎる

少なくとも必要とはされている 大きな光に包み込まれるように 淡い確信にさいなまれる


地球儀を回したところで運命を呼び寄せれるわけじゃない
小学生でもわかっているよ それくらい

それでも回さずにいられない そんな夜だってあってもいい


愛されて 傷つけて 初めて分かり合える
それしか知らない それしかできない


泣きじゃくるように奏でられるリフ 僕は思わず打ちひしがれるばかり 
届かないと知っていた それでも手を伸ばさずにはいられなかった

まるで永遠を掴み取るかのように 必要以上に緊張してばかりだったよ
唯一の救いだったんだ その笑顔だけが

きらびやかな回路 敷設する真夜中過ぎ
2LDK 奥深く 冷たい重低音

書き表せない感情を言葉にする矛盾



月明かりを蹴散らすかのようにライトアップ
暗闇知らず 闇夜知らず

哲学とは何なのかから始まる自己実現



寝転がるホームレス 悪気はないのに隅へ隅へ
ありふれた朝が摩天楼に霞む



喰い散らかす残飯 遅ればせながら収集車
あふれ始めるスクランブル

あの頃が今も続いていたなら 仮定は現実よりも鮮明




飛び出した黄色い太陽  広がる白いキャンバス

手馴れた手つきで揺らし とれかけのまぶた 精一杯くっつけて




傷つけてしまった面影 取り戻せはしないけれど

今朝も眠気覚ましで 小さくとも重い太陽をいただきます 

崩れそうな意識の果てに分かち合えた時代が浮かんでいる
揺さぶられてきた思想とは名ばかりの言葉の綾で相関図


理想主義の趣きを携え敗北の未来へひた走った
消しきれない跡を刻み掻き毟る


すばらしき感情 かよわき信条 最果ての愛が伝えられる深夜
とてもこの世界の景色とは思えないほど 残酷で 鮮やかで


うごめく日々に乗り遅れないように寂しさだけ綺麗に取り除けるなら
孤独も好きになれるかな 


少しずつ一歩ずつ彼方へ 手探りの暗闇に溶けてゆく
飛び交う雑音さえ聞き漏らすまいと


筆を握りしめ 見つめてと 掴みかけてはこぼしてきた
傷つけ合っては夢を描き終わりを告げ もっと遠くへと駆けていく姿が鮮やかで


昨日までに大きく手を振り ずっと見ていて感じていて 遠くからでも感じとるから


君じゃなきゃ始まらない ずっと見ていて 考えているよ想像以上に
何が最善なのか何を最優先にするべきなのか


ゆらゆら なびかせよ風  さらさら なびかせよ波


描いた夢 描ききれなかった夢  すべて詰め込んで空へ放つ


ゆっくりと そう ゆっくりと


ずっと見ていて信じていて 時を経ても私は受け止めるから

間違いだらけでも苦笑いを浮かべてくれればOK
言えば言うほど嘘臭く聞こえるかもしれない
だけど信じてほしいんだ今夜は いつもの週末といっしょにしないでくれよ



見つめれば見つめるほど空しさが込み上げてくる
静寂を切り裂けども未来は手繰り寄せれない
よく分かるよ その気持ち しょうがないよ 救いようのない所に居るんだから



運命はきっと楽しそうにもて遊んでいる
黙れば黙るほど形勢は悪くなる しゃべればいいんだよ うわ言だろうが寝言同然でも



デンタルでもドングリでも固めてしまえばすべて1つ
歩けば歩くほど 分かれ道は増えていく




越えられない線 
それは想像力の産物




夜空の切れ間から響くプロペラ音
理由もなく遠く昔の彼の国を呼び寄せる




届かない想い 
それは空想の戯れ




選択肢に支配される人生も悪くないよ
夢見ていたはずだろ?この風景を




壊れかけた椅子 
それは空間との調和




高らかに歌い上げろ 誰の目にも届かない場所から
着実に積み上げよう 虎視眈々と




掛け替えのない鎖 
それは活動の糧




破れかけた未来さえ 希望にあふれている
今なら言える 今だからきっと言い切れる

100万光年飛び越えここまでやってきた
欲しいものすべて並べて書いてみろ お前のためならすべて揃えてやるよ



点と点が落ちていく 無色透明なまま 線になることもなく



今 欲しくてしょうがないのはスピード 又は加速よ
流れなんていらないの 私の手を携え 振り切ってくれるスピードなの
必要なのはそれだけ



人工的な色彩なしで心を休めることができなくなったんだ
怖いもの?それすらわからぬまま10倍速のギアで振り切ってきた



進歩しているんだろう 多かれ少なかれ
傷つけては得意げになり支配から逃れようとした



細かいことは気にしないわ できるような気がするなら駆け出してみて
完璧を求めているわけじゃないの 可能性に委ねてみたいの
片鱗を見れれば満足できそう



忘れたい過去?振り向くのは死に等しい
重みに気づいているのだろう 少なからず誰もが



駆られたい衝動  火薬庫目指したハイウェイ
降りるには遅すぎるぜブラザー  駆けてほしい期待



欲しいものと言われても今ははっきりと思い浮かばない
いくつか書いては塗りつぶしてばかりいる



ついてきてくれる姿勢 それだけでほぼ充たされているわ
信じられないくらいクレイジーよ



奔放な気分に愛想を尽かすことなく
内省しているんだろう 多かれ少なかれ



ほんとに充分すぎるくらい

抱えきれない感謝



口に出すと重みに欠ける言葉達



書き綴るとキザになる想い



ささやかな約束を木枯らし一号の夜に



さえない僕に与えてくれた



しがない僕を奮い立たせてくれた



本当に感謝しています



木枯らしが迎えた季節が終わるまで
その想いに応えていきたい



クリスマスイルミネーションさえ
霞むくらいの眩さを振りまくよ

ぽっかりと浮かぶ雲を眺め何を考えているの?
難しそうな顔しちゃって
打ち明けられたところで気の利いた感嘆詞をあげられないだろうけど
少しはこぼしてみてほしいよ


信じてほしいとまでは言えない距離感
どっちつかずが心地いい年頃


どうして甘いも苦いも一人で決めるの 一言かけてくれればよかったのに
どうして辛いも悲しいも一人で抱えるの 一言をずっと待っていたのに


しばらくは犯されることのない期間
どこに行くでもなく思いつくまま歩いていける今


未来から逃げたい そんな夢見ている
過去と今を行ったり来たり


どうして喜びもハッピーも顔に出してくれないの 気づいているんでしょ
どうして間違えのない海を睨むの 一言で決めてばかりじゃない


程良い安らぎに包まれている
未来から逃げたい朝を迎えるたび 無力感に包まれていく


真っ青な頂上は物寂しくて  見上げるともっと寂しそうに見えて

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