橙に包まれた浅い青

受賞・入選など14篇。 写真詩・イラスト詩・ポエム動画など2333篇以上を公開。

2007年06月

        待ち続けている間は来ない 

           決してやって来ない





        待ち続けているときは降らない 

             決して降り始めない






        思い浮かべている間は叶わない 

               決して叶わない





        願い続けているときは注がない 

            決して注がれはしない







       どれほど今日が腐りきってしまっていても閉じてしまうことはない










       夢のためとか  将来のためとか


       そういうことではなく








       惨めな格好でも
 
  
       後ろ指指されても




       その汚れが 

       汚れのままだとしても









       その姿を   その人生を



       おおっぴろげにしていてくれればいい








       誰も相手にしてくれない  



       誰にも気づかれない






       そんなときには




       何を言いたいのか理解しがたい名匠の実験作のDVD教えてあげる

           優等生と呼ばれたくなかった頃


           ガムシャラははしたないと決め込んでいた







           呼んでよ 


           待ち望んでいるよ  相変わらず







           記憶力は衰えていくばかりで


           想像は知識の何千光年先にいっちゃてて







           「天才」ってスパイスが欲しくてしょうがないな









           アインシュタインみたいにべろ出して


              決めポーズ考えてばかりの日々









           ヒトラーみたいに抑揚をつけて


               身振り手振り試行錯誤











           呼んでくれれば  あとはもう十分






           馬鹿も楽じゃないよ 



           紙一重ってよく言うでしょ






           さあ  呼んでくださいよ

            いつからか先の心配が先行

            現実は常に霞を帯びている







            オワオワ 

            終わりは近いのでしょう



            想い殺して 
            今宵途絶えて


            最後の心からのお願いです










            気のせいだという可能性をはなから除去










            コワコワ 

            怖がりなままではどうしようもない



            願い殺して 
            今宵尽き果て


            最後の心からの叫びです













            誰かからか 




            先の心配のススメをさり気なくいただき





            今に至る

              



               とばしたり   刻んだり


               引きずったり


               何気ない坂道が急に険しく思えたり



               似たり寄ったり繰り返していくんだね









               閉じかけたり   弾けたり


               ひっかかったり


               何気ない帰り道が急に愛おしく思えたり



               似たり寄ったり回っていくんだね










               呼び寄せたのは理想じゃなく


               現実は流れ
               過去ははるか彼方へ







               取り戻せないから切ないのか

               届かないと知り始めたから空しいのか








               掛け違えたのは現実じゃなく



               夢は忘れ 



               未来は思った以上に早く











               取り戻せないから切ないのか
               届かないと知り始めたから空しいのか



               ひび割れないからやりきれないのか





               言葉は抽象的に絡回る

                  壊れた夢でも



                  引っかかって 


                  気になって




                  くすぶり続け












                 革命を起こしたい





           思い起こしたのはデフレスパイラルの真っ只中






                ありきたりすぎるかな












           とんでもないことをやらなきゃ


                 何一つ変わらない








           どんなに落ち込んでも


           どんなに沈んでも








           1つだけ   何か1つだけ


                  続けていける  人になりたい












                    描ききらないまま 


              放り出してきた夢らしきもの達






            たぶんいつまでたってもこんな感じなんでしょう









               時間切れの迷路  彷徨い続けている






               僕には才能がある  
               そう思いながら無為に過ごしてきた





               努力のひとつもせずに
               特別なんだと言い聞かせてきた







               やりきれない  自分が自分に失望していく

               終わらない   自分が自分に絶望していく

               とりあえず・・・








               とりあえずって何なんだ?








               棚上げってことか?




                          それとも決意表明か?








               はっきりしてくれよ












               その後に続く言葉に少なからず期待するわ



               とりあえず

             何かが壊れていく音を聴いていた


             笑いながら 泣きながら     心の奥底で




             誰かに気づいてほしくて


             黙って     俯いて     沈んでいた










             何かが擦れる音を聴いていた


             とまどいながら 喜びながら    過去の蜃気楼で



 
             誰かに会いに行きたくて 


             黙って     見上げて      ベッドに沈んでいた









             何かが弾ける音を聴いていた
              

             気にしながら 済ましながら    未来の片隅で



             誰かにあげたくて 


             黙って     閉じて     憧れに耽っていた










             机がガタガタ震えだし



             数年前に閉め直したばかりなのに
             


             緩み   取れていく










             壊れていく   音がする



             懐かしい音を聴いている

       




               自然にこぼれる笑みや


               ふと見せる小さな笑みにやられる





               純粋そのものに見える心も


               もしかして罠?











               罠だとしても許せるよ








                 あっけらかん














               運命を信じてみたくなる
 
               


               だって


               こんなにも離れたくないから

             どこまで逃げても   ごまかしきれない



                   本質は変わらない





             憧れになりたくて  輝いているフリを通す



                 だけど空しさは   深みにはまる








             どんな夢を描き  どれだけの道をまたぐの?



             1つずつ知りたくてしょうがなかった



             気にしてばかりだった   関係はないのに








             越えてみせる   目的も持たぬまま叫んでいた


             輝いてみせる   自重もせずに誓い続けていた



             勇ましい声は体内どまり   体裁は繕い続けた








             久しぶりの集合写真に耽り    頼りない自分の姿に嫌気が差す


             何一つ変われなかった   甘えたまま







             どうにかこうにかして 

             次までには  胸を張れるように






             慣れていなければ   固く危機感は躍り出る






             いつか  皆は皆と割り切って接することができるように


             自分は自分なんだと 言いきれるように

            空を越えて  雲をつくり



            潤してあげる








            余計なお節介だって



            傘を大げさにかざしても



            性懲りもなく繰り返すよ








            気分が余計に落ち込むというのなら


            白い宝石に見せかけて染み込ませてあげる









            それでも傘を手放さないなら


            太陽のもとへ相談に行くよ



            昔話の要領でお願いしますって











 
            気まぐれの太陽がやっとこさ目覚めたら






            さんさんとした切れ間からキツネの嫁入り






            そしたらやさしく  傘は閉じたままでいて

              想いがいつまでも枯れてしまわぬよう




 
              そう言いながら見下していた


              玄関の外に広がるすべてを












                        大切にしようとすればするほど





                        想いは枯れやすいものだよ














              淡く色づいた花びらが 




              そっと 舞った

               トマトとドーナツ






               トマトとドーナツください




               ドーナツ屋のアルバイト君に頼んだ











               トマトとドーナツください



               もう一度頼んだ














               トマトとドーナツ






               トマととドーナツ






               トまととドーナツ






               とまととドーナツ






               とまととどーナツ





               とまととどーなツ






               とまととどーなつ






               とまととどーな






               とまととどー






               とまとどー






               とまどー








               とまどう バイト君












       トマトどう?



               とまどう バイト君













               トマトドう






               トマトドウ






               トマトドー






               トマトドーナ







               トマトドーナツ








               トマトドーナツください






               トマトドーナツ

               蓄えてしまいました



               イラナイモノばかり






               口笛に乗せ 



               いつかに送り返します












               大きく下さいよ  私にも




               求めてばかりの私にも






               恐がりなまま  知らないまま    無重力の未来へ














               小さく返してくださいよ  あなたにも





               きっと あなたにも








               強がりなまま  知ったふりしながら    カラフルな過去へ













               壊してくださいよ   遠慮せずに






               感情論に左右される程度の意気込みなのですか




               それならその辺の方でもこなしてくれますよ














                   現実と虚構をはっきりしてください
















                放出につなげるよ 


  

                          開放に誘うよ













                 いつか   いつか   いつか





                 きっと   きっと   きっと

                私は紡ぐ



                あてのないセリフを







                嘘臭く聞こえるかもしれないけど


                信じてくれるかもしれないけど








             




                   振り向いてくれないか




                あと一度でいい



                その瞳と向き合いたい













                まくし立てるんじゃなくて



                     ゆっくりとささやくように





                  1つずつ伝えてゆくよ














 
                聞かせてくれないか




                    あと一度でいい




                       その心を受け止めたい










                信じるときも信じないときも


                そのときそのときの気持ち次第さ










                笑ってくれないか





                   あと一度でいい


                   その今を焼きつけておきたい











                 穏やかに手懐けられて


                     されるがまま










                交わしてくれないか




                あと一度でいい




                その手と温もりを感じたい











                思いもしなかった現実




                       締めつけたりゆるめたり




                都合よく廻りまわる













                    見つめてくれないか



                      あと一度でいい




                 その場面を刻んでおきたい











                 私は泳ぐ





                   あてのない文字を抱き



                   惑星の円周を

           たくさんのソファーに囲まれた部屋で






           見つめられていたいから







           太陽の光を吸収できるくらいの窓でなくちゃね














           ベッドよりも寝心地の良いソファーが欲しいな











           意識朦朧だとしても







                       苦しみに悶えるとしても












           見つめられていたいな





           白いソファーで統一された  無垢な部屋で

       どうすることもできないまま





       こうすることもできなくなり





       ああすることもできなくなる








       じゃあ


       何ができなくなって なっているのか






       聞かれると  よくわからなくなる












       どうしようもない  


       ほんとに








       こうしようもなく 





       ああしようもなく










       じゃあ


       何がしょうもないのか







       考えてみると  すぐに思いつかない

               運命なんて 存在しないんだよ



               誰か強く言ってほしかったよ







               聞く耳はもたなかったかもしれないけど





               努力しかないと 一言 





               強く言ってくれればよかったんだ








               親のせいにして 




               友達のせいにして 



 
               世間のせいにして 




               時代のせいにして 




               景気のせいにして 






               自分のせいにするかと思いきや





               才能のせいにして 





               キリのないスパイラル










               運命なんて これっぽちも存在しません



               大なり小なり努力しかありません






               努力の次に努力  努力  努力







               そして ふと見渡せば 

               

               運命らしきもの





               そのような流れになっております







               騒音寸前で お伝えします



               苦情件数に関わらず






               運命って スピリチュアルな響き



               努力って 汗臭い響き







               この響きのニュアンスを 入れ替えて



               みせていただきたい

                自信がなくても   待ってはくれないの








                   すべてはデキル者として








                    進んでいくものなの

















                言い訳はいいの   駆け抜けてくれれば









                一番になれなくても





                0になることはないから

               かもめが泣いて  いる


               潮騒が寂しそうに語る






               夢なら僕等の存在は実物じゃないの







               誰にもわからない



               答えもいらない







               でも  だからこそ  



               求めずにいられない













               ゆりかもめが走って  いる


               喧騒が鮮やかに触れる






               夢なら私達の存在は空想なのかしら







               誰にもわからない




               答えもいらない







               でも  だからこそ  



               あがいてしまう







               根源的になれば なるほど



               真理とは何かが 見えなくなる








               神様ヒントを  嘘でもいいから








               かもめは仲間に泣いているのか



               それとも海に 大地に






               はたまた  呼吸の一部に過ぎないのだろうか








               誰にもわからない  答えもいらない





               でも  だからこそ  



               求めずにいられない

            永遠なんだね   想い続けることは




            一瞬だね   焦がれ続けることも









            最悪だね   無為に過ごす居間は




            最高だね   言葉のいらないベンチは















                 夢はいつか消え果て







                 忘れた頃に形を変え







          そっと鼓動とともに 胸の表面にやってくるのでしょう











            古めかしく筆をとって



            嫌ならシャーペンでも ボールペンでも









            やりたいことがないなら




            今のもやもやを書きなぐって








 


              今の感情さえも あなただけの小説

















            偉そうなことばっか言ってごめんね








            怖かったんだ 




            期待に応えられないことが

       恥ずかしそうに揺らす 


       子猫のような微笑





       誘われてるのかな  騙されてるのかな





       もう どっちでもいいや


       あなたの音の鳴る方へまっしぐら













       本当は何も考えてないのかもね







       1人   千鳥足の僕のことも 




      
       その他  大勢のファンのことも










       天性の武器は運命の悪戯?



       崩れそうな悶々とした夜が積み上げられていく











       何一つ知らない





       僕のことも



       その他 大勢のファンのことも












       おそらく知ることもない





       その必要もない















       恥ずかしさが時とともに抜け落ちていく



       それは少し嬉しくもあり 


       寂しくもあるんだよ









       何一つ気づかない





       僕のことも




       その他大勢のファンのことも









       おそらく気づくこともない



       その必要もない

              見たこともないものを






             さも見たことがあるように描く












           それが芸術というならば オレには無理だ














               言ってみたかった 




               大きく筆を投げ捨てて

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