橙に包まれた浅い青

受賞・入選など14篇。 写真詩・イラスト詩・ポエム動画など2333篇以上を公開。

2010年04月

その静かな声で目が覚める
幸せを噛みしめる   
大げさに見積もっても   今日が最期で構わないくらいの心地良さ







でも
そんなこと口に出したところで

な  に  わ  け  わ  か  ん  な  い  こ  と  い  っ  て  ん  の  ?

って
顔しかされないだろうから    黙って淡々と支度を始める










それにしても綺麗
毎日毎日 同じように陥る感覚    よくもまあ飽きもせずに









横目で焼きつける刹那 
こっち向いてと願うほどに
気づいているからか  一度としてこっちを見ない     そんなとこも含めて綺麗











いてくれる
それだけで どこにだっていけそうな気分になる        単純な論理 あまりにもシンプルな論理


いてくれる
それだけで いつまでもいけそうな気分になる         単純な論理 あまりにもアバウトな論理














先にいくよと
駆け出していく後姿
慌てて追いかけていく      待って待ってと  ついていくのがこのキャラにぴったりって感じている













それにしても綺麗
毎日 どこにいようと眩しすぎる   鮮やかすぎる   目立ちすぎる



あまり目立っていてほしくないけど、目立っていてほしい       誰よりも
あまり鮮やかでいてほしくないけど、鮮やかでいてほしい       誰よりも
あまり眩しくしていてほしくないけど、眩しくしていてほしい       誰よりも

















じゃあねと
分かれていく交差点



静かに眺めている  
見えなくなるまで  



一度振り向いて 
めんどくさそうに手を振ってくれる      ああ、ありがとう









現実から覚めていく明け方
夢が今日も始まる

色々あるんだろう
それぞれが胸の奥にしっかりとしまいこんでいる





ときにその一つ一つ聞かせてはくれませんか
と、
見知らぬ人々に頼んでみたくなる







そんな
偽善と呼ばれてもしかたないような心地を静かに掲げ
今日も街角に立ちながら自己満足のような、お願いのようなものを詠み上げていく












時折、寄せられる視線
決して歩みをとめるまでには至らない距離感









見透かされているのかもしれない


心底、聞いてみたいという欲望は
心底、聞いてみたいの域にしか留まっていないことを










あぐねもがきつつ、詠み上げる     流れる雑踏を刺さぬ程度に
もがきあぐねつつ、詠み続ける     流れる雑踏に棹ささぬように










見透かしてほしいのかもしれない


心底、此の生半可な偽善を
心底、形だけでも質的に深く深く蹴散らしてほしくてやまないことを













拾い集めるなんておこがましいことはしない    いや、できもしない
救い上げるなんておこがましいことはしない    いや、できやしない








ただただ 聞く
ただただ 受け止める





しがないそれだけの役回りをしたい  
しがないそれだけの役回りを徹底したい
















それは決まって
自分がゆったりしているとき
心が満たされているとき

それ以外では思いつきもしない    気   ま   ぐ   れ

逢いたいな   逢いたいな   逢いたいな        心から想うよ
逢いたいな   逢いたいな   逢いたいな        心から溢れているよ
逢いたいな   逢いたいな   逢いたいな        今、もう一度
逢いたいな   逢いたいな   逢いたいな        変わらないままだけど






あの頃、 あんなに想っていたのに
あの頃、 あんなに時間があったのに










今さら、   今 さら さら
今さら、   今 さら さら



逢いたいな  逢いたいな  逢いたいな        心から願うよ
逢いたいな  逢いたいな  逢いたいな        心から溢れてくるよ
逢いたいな  逢いたいな  逢いたいな        心から駆けるよ
逢いたいな  逢いたいな  逢いたいな        気づいてくれるときが来るまで










あの頃、 あんなに見つめていたのに
あの頃、 あんなに見つめてくれていたのに
あの頃、 あんなに毎日のように会っていたのに



今さら、   今 さら さら
今さら、   今 さら さら













逢えないとしても、

逢いたいな  逢いたいな  逢いたいな     今さらでも
逢いたいな  逢いたいな  逢いたいな     今だからこそ





逢えないとしても、

逢いたいな  逢いたいな  逢いたいな        心から放つよ
逢いたいな  逢いたいな  逢いたいな        心から溢れてくるんだよ
逢いたいな  逢いたいな  逢いたいな        心から重ねるよ
逢いたいな  逢いたいな  逢いたいな        気づいてくれる景色になるまで





逢えないとしても、

逢いたいから  逢いたいから  逢いたいから       心から駆けるよ
逢いたいから  逢いたいから  逢いたいから       心は溢れたまま
逢いたいから  逢いたいから  逢いたいから       気づいてくれるときが来るまで
逢いたいから  逢いたいから  逢いたいから       気づいてくれる景色となれるまで



























今から、   今 から から
今から、   今 から から










よ   こ   う   え   ん   し   ゅ   う         昨日、出逢ったばっかりなのに
よ   こ   う   え   ん   し   ゅ   う         弱虫なうぬぼれに   浸り ながら ながら

落込んだとばかり想っていた夜
目覚めてみれば想いのほかそうでもなかった朝




くりかえしながら
重ねながら      たくましくなっていく










---それぞれの痛みに---それぞれの傷に---それぞれの苦しみに---それぞれの悩みに

向き合いながら  歯向かいながら

どこまでも生きていく    いつまでも生きていく









たいしたもんだよ   何を今さらって顔をしないで
素晴らしいよ      個別的にしか感受できない荒波や嵐を前にしても、笑顔とか元気とか振りまいていける














どことなく自分の境遇と似ているような人に出会っては自分を振り返り


その度に、自分はまだまだ我慢できる    って想い
その度に、自分はまだまだ我慢できる    って言い聞かせて
その度に、自分はまだまだ我慢できる    って刷り込んでいける








そんなありふれているような営み
全体からすれば微流にも満たない交流の端々を頼りに


磨いている    互いの心象図を丹念に
拡げている    互いの心象図を寛大に
紡いでいる    互いの心象図を瞬間に
繋いでいる    互いの心象図を普遍に











---それぞれの痛みに---それぞれの傷に---それぞれの苦しみに---それぞれの悩みに


寄り添えなくて  受け止められなくて  感じ取れなくて  包み込めなくて





も ど か し さ   や   や り き れ な さ  が募る   




                                     そんなことなんて数えきれないだろう
 












それでもごく稀に
---それぞれの痛みに---それぞれの傷に---それぞれの苦しみに---それぞれの悩みに







気負わずに  踏み込まずに  おごらずに 無理しすぎずに

限りない無意識に導かれるように







そっと
---寄り添えている---受け止められている---感じ取れている---包み込めている  












そんな  瞬間    を少しずつ重ねていく
そんな  瞬間    から少しずつではあるけど止揚していく












信じてみたい  僕という心象図を
信じてみたい  空想だとしても          僕は磨き---拡げ---紡ぎ---繋いでいけると



信じてみたい  君という心象図を
信じてみたい  幻想だとしても          君は磨き---拡げ---紡ぎ---繋いでいけると



信じてみたい  互いの心象図を
信じてみたい  妄想だとしても          互いに磨き---拡げ---紡ぎ---繋いでいけると



信じてみたい  それぞれの心象図を
信じてみたい  暴想だとしても          それぞれを磨き---拡げ---紡ぎ---繋いでいけると









落込んだとばかり想っていた夜
目覚めてみれば想いのほかそうでもなかった朝






くりかえしながら
重ねながら      たくましくなっていく       ------そう、信じていく------そう、信じてみる

嘆く 迷い眼にそっと口づけた
戻れない   互いに分かち合えなかった日々を埋めるように
確かめ合おうと絡ませる指の隙間に積年の距離が忍び込んでくる






一途にも素直にもならなかったあの頃
馬鹿にも普通にもなろうとしなかった2人だったから







噛みしめて     時を越え
舐めあって     奥深くまで
抱きしめて     本能のままに







狂おしさで見えなくなった末に遮断することでしか償うことも尊重し合うこともできなかった場面
突然の嵐ではなく、どちらからともなくやさしくゆっくりと解いていった記憶








今こそ
こうして向かい合えた  今  だからこそ





噛みしめて     嘘を止め
舐めあって     郷愁  より  熱
抱きしめて     求め合うままに












サイダイゲンコウシチュウ?            確認モトム ・・・・・・・・・
ムセイゲンコウシチュウ?              監視モトム ・・・・・・・・・












冷たい鎖
比喩でありながらも実態的なそれで縛って  容赦なく   






主導権はフレキシブルに
迷うことなかれと  降ってこようとも    惑ういじらしさを絶やさずにいれれば 及第点










噛みしめ  舐めあい  抱きしめ      重力も、太陽も、月もいなされるのを待ちわびた
噛みしめ  舐めあい  抱きしめ      大地も、海洋も、空も呑みこまれることを欲した



噛みしめ  舐めあい  抱きしめ      試したかった数々   時は渦巻く
噛みしめ  舐めあい  抱きしめ      試せなかった数々   時は瞬く



噛みしめ  舐めあい  抱きしめ      伝えきれなかった  言葉  を越えて
噛みしめ  舐めあい  抱きしめ      分かち合えなかった  距離  を越えて



噛みしめ  舐めあい  抱きしめ      互いの羽も色づく
噛みしめ  舐めあい  抱きしめ      互いの呼吸も止まる



噛みしめ  舐めあい  抱きしめ      舞い降りるときのように慎重に囁き合い
噛みしめ  舐めあい  抱きしめ      舞い上がるときのようにゆっくりなぞり合い



噛みしめ  舐めあい  抱きしめ      心地よく   溶け合うほどに増していく憂い 
噛みしめ  舐めあい  抱きしめ      心地よく   覗きあうほどに増していく曖昧



噛みしめ  舐めあい  抱きしめ      移し合い     どこまでもこうしていたいと
噛みしめ  舐めあい  抱きしめ      映し合う      【 どこか 】 でもこうしていたのだと  



噛みしめ  舐めあい  抱きしめ      ゆれる   傷ついたことなどなかったように
噛みしめ  舐めあい  抱きしめ      ゆれる   失くしたものなどなかったように



噛みしめ  舐めあい  抱きしめ      移し合い     いつまでもこうしていたいと
噛みしめ  舐めあい  抱きしめ      映し合う      【 いつか 】 でもこうしていたのだと  

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