橙に包まれた浅い青

受賞・入選など14篇。 写真詩・イラスト詩・ポエム動画など2333篇以上を公開。

2012年05月

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腐るほどつくられていくラブソング
腐るほどつくられていく応援歌

時代を経ても変わらない心象風景
世代をまたいでも浸透していく心理描写

呆れるくらい
今日もそこらかしこでラブソング
呆れるくらい
今日もそこらかしこで応援歌

国民性によるものなのか
人間の性によるものなのか

大勢がその歌に自分を重ねていく
大勢がその歌から勇気を抱いていく

腐るほどのラブソング 
心地よいカタルシス  

腐るほどの応援歌
小気味よい冒険心

特にメロディー
特にリリック
楽しみ方は様々だろうけど

腐るほど
つくられたラブソングの数だけ
素晴らしい恋愛は増えたのかな?
腐るほど
つくられた応援歌の数だけ
輝かしい人生は増えたのかな?

暇つぶしに
一人の時間に
楽しみ方は様々だろうけど

腐るほど
つくられたラブソングを聴けば
理想的な恋愛を築いていけるのかな?
腐るほど
つくられた応援歌を聴けば
理想的な人生を築いていけるのかな?

呆れるくらい
今日もそこらかしこでラブソング
呆れるくらい
今日もそこらかしこで応援歌

次から次へと
腐るほどつくられていくラブソング
次から次へと
腐るほどつくられていく応援歌

加速に加速に加速を重ねて
量的に量的に量的を重ねて

腐るほどのラブソング
腐らないうちに
次が
次の次が
次の次の次が・・・    
腐るほどつくられていく      

まるで
僕らは、世界は  
恋と愛のみで構成されているかのように

腐るほどの応援歌
腐らないうちに
次が
次の次が
次の次の次が・・・    
腐るほどつくられていく     

まるで
僕らは、世界は  
勇気のみを原動力にしているかのように

腐るほどつくられていく そんなラブソング
腐るほどつくられていく そんな応援歌

そんなラブソングに癒されながら
そんな応援歌に勇気づけられながら      
この詩を
書いてしまったという不始末
 



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電子詩集
 「 わたしが聴きたかったJ-POEM 」
 
【 内容 】 30篇の詩と写真
 
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物語を失くした国を出てゆく
誰に追われるでもなく 逃避行のように
思い出す場面は 冗談にもほどがある  
あの北欧映画の 
ラストシークエンスによく似ていて
 
 愛し過ぎたが故に遠ざけてしまう
 こんな私を許してください・・・ 
 ヒロインのように 
 平気でつらつらと 
 劇画的な街を 
 背景に 
 歌い上げるようにつぶやく

誰よりも愛していた 
二人は 出逢うべくして出逢った
一目見た 瞬間から 
記憶が知らない感覚へ落ちていって
誰よりも愛していた 互いに 
今までの誰よりも 今までの何よりも
確かに感じていた 
まっさらに色づいた 瞳が 
そう物語っていた

 こめかみに 
 積り積もった憂鬱を突きつけて
 「もう・・・」 
 なんとなく予感していた切り出し
 制しようと なりふり構わず 
 押さえ込んでいたつもりは
 なかったけれど
 あなたの前で 見せたことのない 
 私らしさが暴れ始める

物語を失くした国を出てゆく
何に焦るわけでもなく 逃避行のように
巡り出す場面は 冗談にもほどがある   
あの北欧映画の 
ラストシークエンスによく似ていて

季節を失くした国を出て久しく
知らない言葉 慣れない文化 
馴染めない温度
都市を跨ぐごとに 歳を重ねるごとに 
重みを増していく孤独

凍えるような白銀が 窓に広がっている
何年目かもわからない 
何回目かもわからない 
運転開始を待ちわびる 夜明け前

疎らに座る 
様々な年代 様々な顔つき
その中心で 
静かに燃え上がる暖炉
ぼんやりと眺めながら
一番美しかった頃の その横顔を 
浮かべている 
いつまでも 浮かべてしまっている
 



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口寂しさを
誤魔化すためのガムのように
ケータイを握りしめるのは
あまりにもありきたりではないか。
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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這いつくばってでも手にしたい
魅惑を超えた儚さをふんだんに降り注ぎ
司会者の第一声よりも早く
投げかけを 鮮やかに遂行

ろくでもない大綱
止める術をひた隠し 
縁取られた経済性を死守
嘆きにも似た焦燥に犯され
先送りに次ぐ先送り
本質を何度も、何度も見誤る
全体主義も真っ青な白々しさ

欠けきった当事者意識
脇役も、背景も 
俺が、私がと主演を決め込み
荒れに荒れる
もはや舞台とは呼べぬ混沌

私を愛して! 
一番スゴイ私を愛して!
津波を超える勢いで
押し寄せる自己愛社会

俺を愛して!
一番スバラシイ俺を愛して!
津波を超える質の悪さで
駆ける自慰愛国家

溢れ返る主人公
区分が区分を為さない
適正な配役を
「お仕着せは撤廃」とご都合進行

毀れ出す単独愛
部分が部分を為さない
尊ぶべき統括は
「知ったこっちゃない」と私服肥やし腐心

進んでいるようでも
限りなく退いているにも関わらず
目を逸らして
耳を塞いで
必死に現状賛美歌を個々人が独唱独演

行き着く先は
近代ペシミズムも呆れる
何重もの強欲の皮に覆われた無菌室
 



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あどけない魔法 途切れないで
手を合わせて祈った 
田舎のおじいちゃんのような空に

くり返す切なさを 
止めどない憧憬を
持て余した 
無限にあったはずの三年間を 
悔やんでも、悔やんでも

夏を終わらせるように 
宵闇が深まるほどに強まる雨足
何を物語ろうとしているのか 
こんな空なのに 
うっすらと見える月明かり
ほどなくして青白い
生まれたてみたいな顔つきした 
小さな小さなこの街

張り裂けたことは 
もう、数えきれない
両手の指を何往復しても 
とても、数えきれない

信用金庫が開くまで 
長めの朝食作り
慣れない手つきで 
五、六年ぶりに台所に立って 
味噌汁まで作って

信用金庫が開くまで 
長めの洗濯物干し
ゆったりとしたリズムで 
二、三ヶ月ぶりに陽光を 
全身に隈なく浴びて

信用金庫が開くまで 
やりかけのジグソーパズル
押入れから引っ張り出して 
埃をボタンチェックの袖で拭って 
息を吹きかけて

躊躇ったことは 
もう、数えきれない
両手の指を何往復しても 
とても、数えきれない

あどけない計画 破れないで
手を合わせて祈った 
田舎のおじいちゃんのような空に

くり返す虚しさを 
寄せては返す虚しさを
止めどない憧憬を 
ちらついて止まない憧憬を
持て余した 
無限にあったはずの三年間を 
悔やんで、悔やんで、悔やんだまま
持て余した 
無限にあったはずの四年間を 
悔やんで、悔やんで、悔やんだまま

信用金庫が開くまで 
あの信用金庫が開くまで
信用金庫が開くまで 
あの信用金庫が開くまで
 



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初デートでも
スタイルのいい美人を見つけると
ついつい目で追ってしまうのは
この性格に基因するのか
この本能の悲しさか。
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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どうせこんなもんだろ?  
なんて姿勢はしてこなかった
我武者羅に
ただひたすらに
目の前の一つ一つと向き合ってきた

どうせこんなもんだろ?  
なんて台詞は発してこなかった
無我夢中に
ただ真っ直ぐに
目の前の一つ一つをやりきってきた

心の奥底では
「どうせこんなもんだろ?」が
終始渦巻いていた
誰にもいえないまま
何にもぶつけられないまま

心の奥底では
「どうせこんなもんだろ?」が
終始渦巻き続けていた
誰にも愚痴れないまま
何にも零しきれないまま

ただただ
何でも真面目にやりますよ的なスタンス       ばかり器用に身に着けていった
ただただ
何でも真面目にやりますよ的なスタンス       ばかり器用に身に着けていくうちに
脱ぎ方を忘れてしまっていた

気づいたときには
どこにも辿りつけていかなかった
気づいたときには
いつかも越えられていなかった

わざわざ気づくまでもなく
どこにも
行けない気は何となくしていた
わざわざ気づくまでもなく
いつかを
越えられない気は何となくしていた

どうしようもない現状に
心の奥底で 嫌気ばかり刺している   
刺したところで
何一つとして代わり映えしないとしても
刺さずにはいられない
刺さずにはいられない  
表立ってはまさかできるはずもなく

足りないとか
満たされないとか そんな単純じゃない  
原因は
抽象を極めて幻想的ですらある

足りないとか
満たされないとか そんな単純じゃない  
目くるめくように深まっていく
誰のせいでも
何のせいでもない
その事実がこの胸を締めつけすぎる

抜けきったところで決して拭えやしない
繰り返したところで決して拭えやしない       
予感は確信に近づく
予感は確信に靡く

抜けきったところで決して拭えやしない
繰り返したところで決して拭えやしない       
予感は確信に迫る
予感は確信に染まる

「どうすればいいんだ?」って    
台詞自体が
あまりにもインスタント化されすぎている

「どうしようもない」って    
台詞自体が
あまりにもバーゲンセールされすぎている

「どこにいけばいい?」って
台詞自体が
あまりにもフレーズ化されすぎている

「どこにもいけない」って    
台詞自体が
あまりにもメロディー化されすぎている

「いつに戻ればいい?」って
台詞自体が
あまりにもコピペされすぎている

「いつにも戻れない」って
台詞自体が
あまりにも普遍化され過ぎている

追い越しても、追い越しても
追い越しても、追い抜かれていく
追い越しても、追い越しても
追い越しても、終わりが見えない
追い越しても、追い越しても
追い越しても、ちっとも変わらない
追い越しても、追い越しても
追い越しても、少しも立ち止まれない

「どうすればいいんだ?」って
「どうしようもない」って
「どこにいけばいい?」って
「どこにもいけない」って 
「いつに戻ればいい?」って
「いつにも戻れない」って    
台詞に代わる
適切な台詞が見当たらないまま
適切な生き方を見出せないまま
 



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思うとさ
浮かべるまでもないんだけどさ
君のことばかり考えているんだ  
一日中さ

笑っちゃうくらいさ
君のことしか浮かんでこないんだ
どんなときでもどんな場所でも  
少しゆとりができると
すぐに浮かんでくるんだ 君の笑顔が

どんなに欠かせない存在だったのか
どんなに君がいなきゃ駄目だったのかが
日を追うごとに  
強く、強く僕を締めつけていく

ああ、今頃何をしているのかな
全然環境も関係も違うけど
考えていることはあの頃と同じだ

手をのばせば微笑んでくれそうで
でも、まっすぐにのばすのは
何か違うような気がして

手をのばせば握ってくれそうで
でも、まっすぐにのばすのは
何か恥ずかしくて

そんな風に毎日ときめいていた
そんな風に毎日焦がれていた

ああ、今頃幸せになっているのかな
全然環境も関係も違うけど
考えていることはあの頃と同じだ

手をのばせばよかったな  
おもいっきりまっすぐに
そしたらたぶん
少し遠慮がちに
少し高らかに   
「いいよ」って感じの上から目線で
微笑んでくれていたんだろうな

手をのばせばよかったな  
おもいっきりまっすぐに
そしたらたぶん
少し恥ずかしげに
少し誇らしげに   
「待たせすぎ」って感じの上から目線で
握り返してくれていたんだろうな

こんなにも  
なんとなくだけどわかっていたのに
こんなにも  
なんとなくだけど感じられていたのに

のばせなかった てのひら
のばせなかった 少しの素直

全然ありえないイフなら
こんなに長く長く
もつことなんてなかったんだろうな
僕の言動次第で
全然ありえたイフだからこそ
こんなにも長く、長く・・・

のばせなかったてのひらだけが
今でも時折
無意識に虚空を掴もうとしては
行き場をなくし
とりあえず出る気もない
欠伸を抑えては どこか寂しげ
 



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淡く儚く散り逝く
切なく脆く飛び立つ

昇る音階に
合わせるように踏み出したおぼろげな勇気
迷い込んだのは
昔話めいた背景音の森

行方はなくとも
目指していた愛は遠くとも
叙情的な交響曲に
包まれるように洗われるように  
意識は
大空を翔る鳥達のように伸び伸びと

知らなかった感覚   
小さな小さな風景の連続
知らなかった場面   
次々に紡ぎゆく自然の呼び声

遠い日々に呼吸していた海の感触
螺旋階段のように昇っていた
深海魚たちの息づく粒
唐突に
この心に安楽の潤いとはまた違う 
太古の記憶にも近いものを想起させる

知らなかった感覚   
小さな小さな連鎖に掬われ
知らなかった場面   
次々に紡ぎゆく闇の頒布に救いを見る

狂おしき季節   
整然と切り替わりながら
それ以上に
雑然と重力に重力を加える

愛おしき季節   
整然と彩を重ねながら
それ以上に
猛然と光陰矢のごとしを賭ける

幾千幾億の鼓動が
辿ってきた叡智に           
静かに細やかに 深く感謝を注ぐ

幾千幾億の時が
目指してきた遥かな遥かな普遍に   
静かに細やかに 深く祈りを捧ぐ

歌声は今
高揚樹林の合間を縫うように
いくつも峰をまたぎ大地に響き渡る

鳥達は今
遥か彼方から連なる遺伝の面影を
滲ませるように調和を組み
自由に本能的に世界をクレッシェンド

 


 


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諸事情により
よっぽどのことがない限り
彼が恋に落ちることはございません。
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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タメ息にタメ息
90年代から引き摺ったままのニヒリズム
新機軸のように祭り上げて
群れることしかできない
何もしないよりはまだマシ

直接出向かなくても
間接で限りなくリアル
便利とは何とも喜ばしい
それも一時
すぐに虚しい
なんとも味気ない
これまた急進的振り子現象

進んでいるのか 退いているのか
10年、20年後に
歴史の証人たちは何と語るやら

わかったフリばっか 
東西南北揃いも揃ってお上手で
よくわかってないまま
リスクとコストを大雑把に積算し
重大選択独断決定

国旗を振って
一心になれるなら苦労はない
国旗を焼いて
出し抜けるのなら苦労はない
とか何とか言いつつ
はい、喜んで国歌斉唱 
スタジアムに限らず、限らず、限らず
はい、喜んで起立拒否
体育館に限らず、限らず、限らず

どっちつかず
「中庸」と得意気に美化し
ぼかしに至らない模範的な小ざかしさ
安全神話の中で
ぬくぬくと
セリフ少な目の脇役に挙手殺到の末期
 


 
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絶望のない
暗い 暗い 海を泳いでいる
起きたときには
そうなっていた そう鳴っていた

フライドポテトを食べた直後の
人差し指と親指にまとわりついた
まどろんだ違和感のようなものが
断続的に
拙速気味に
心象風景を占領してゆく

責任なき自由か
自由なき責任か
無理矢理
絞り込まれる選択肢の数々

文化が
涵養とも狂気とも程遠い悲鳴を伴い
絶望から
高速で転がってゆくのを半笑いで見送る

政治が
熟議とも独裁とも程遠い嘆息を伴い
断崖から
光速で転がってゆくのを半笑いで手拍子

ありとあらゆる決断を否定し
ありとあらゆる延期を肯定する
舐めきった安静で
冷めきった瞳孔で
暗い 暗い 
いつかのような波に呑まれてゆく
 


 
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キミがいなくなるなんて想像できない
キミがいなくなるんて想像したくない
そうは言っても お若いの
そんなトーンじゃ 
味わいなんて生まれっこない

体調が悪い 
心が不安定 
そんなの知ったこっちゃない
何食わぬ顔でオンピーク通勤

病気なんです 
虚しいんです 
そんなの知ったこっちゃない
有無言わせぬ雑踏をすり抜けながら

ちょっくら
階段を昇って見渡せば 
黙々とスクラップ&ビルドなシティー
ただ、ぼ~と 
眺めているだけなのに  
過ぎる一抹の寂しさ
それと同時に
伝染するような躍動感も半端なく

オレが消えようと  
どうってことないシティー
オレが消えようと  
今日も、明日も、止まらぬシティー

駅前の夕暮れ
スーパーへ
保育園へひた走る 
お母さんたちにしっかりと敬礼
駅前の夜更け
きりっとした眉毛と
くたびれたスーツ 
お父さんたちに深々とお辞儀

有り余ってる時間  
オレは何をしたいのか・・・
中途半端な年齢  
オレは何をすべきなのか・・・
四の五の言わず 
まずは書きたいこと気楽に書いてみれば?

そうそう 
とにかく書いて、書いて
そうそう 
とにかく書いて、書いて書くしかない

ちょっと誇大ではないですか?
大げさなくらいで 
ちょうどいい性分でしょうが

使いこなせないスマートフォン 
置いてけぼり
「若者のくせに」とおっしゃる気持ちは山々
だけど 
合う合わないは人それぞれ

なんとか
ゴールデンタイムの歌番組ギリギリセーフ
涙ぐんだオーボエ奏者
証明された今夜
確証はない 論理もない
最初で最後のスター まだまだ引退は早い

憧れに憧れ続けたまま? またまた
憧れに求め続けたまま? はたまた?

チンコしこってる場合か 若人
対岸では日夜瓦礫の山を前に
人道しているっていうのに

メイクにかまけてる場合か 若人
チューブにつながれる日が
来るかもしれないってのに

閑話休題 どうなるのかTPP?
開国するかしないか 
二択ってのもなんか違う気がするね
詳しいことはよくわかんないけど 
慎重に慎重を期してもらいたいところ

頼りない政権 
批判ばっか野党 
気まぐれ無党派 
ウンザリ世論
どうなる我が母国
くだんない政争に明け暮れてるうちに 
「危険水域間近」 
飲み会と変わらぬノリで 
よくわかんない評論家と
胡散臭い専門家はニタニタ座談会  

それでも 
チラホラ 目を見張る政策
それでも 
チラホラ ノーベル賞も頂戴
羽ばたいてゆくNGO 
担いつつあるNPOも多々
捨てたもんじゃない
やっぱ素晴らしい 我が「母国」

憂い  
誰もが、多かれ少なかれ
何食わぬ顔でたくましきオンピーク通勤
幽霊  
誰もが、多かれ少なかれ
そんな雑踏をすり抜けながら 
良い意味で無神経フル稼動

振りかぶって
「今日が最初で最後」
各々の立場で 
各々の環境で 
各々の信念で 
最大限のドゥーマイベスト!

蹴り上げて
「昨日までは思い出」
各々の立場で 
各々の環境で 
各々の信念で 
最大限のドゥーマイベスト!

汗水たらして
体でも心でも お好きな方をチョイスして
各々の立場で 
各々の環境で 
各々の信念で 
最大限のドゥーマイベスト!

そうそう 
とにかく書いて、書いて  
振り向いてもらえなくてもさ
そうそう 
とにかく描いて、描いて  
ゼロでもマイナスでもどんどん

これぞ! マイ最高法規  
わたしゃ 根っからのポエマー
ちょっとくらいの勘違いは欠かせない

これぞ! マイ最高原理
わたしゃ 死ぬまでポエマー
甚だしすぎる遠慮よりは遥かにマシ

キミがいなくなるなんて想像できない
キミがいなくなるんて想像したくない
よくわかるよ 若人
だけど
どっちみちいつかは通る道 
どっちみち誰もが通る道

遅いか、早いか 
所詮はそれだけのこと 
それ以上でもそれ以下でもない

四の五の言わず 
なんちゃってでも哲学
がっつりと正面から組み合って 
はっけよ~い、のこった!
 


 
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第1回宮帯出版大賞 落選(苦)
現代詩手帖 新人作品 落選(微)
ユリイカ 今月の作品 落選(笑)
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【 タイトル 】  
 「 わたしが聴きたかったJ-POEM 」
 
【 価格 】 0円
 
【 作品数 】 30篇
 
 

【 無料配信 】 
https://puboo.jp/book/50645
 
 
 
【 目次 】
 
1   I am ポエマー
2   鳴り止まぬ潮騒
3   90年代の焼き増し
4   幾千幾億の高揚樹林
5   のばせなかった手のひら
6   ピラミッドの落書き
7   信用金庫が開くまで
8   I love me,me,me・・・
9   流浪に添える待合室
10  ラブソング応援歌
11  また、逮捕されたんだ
12  枯れかけヶ丘
13  基本、行かない
14  青になあれ
15  ブランケット便り
16  半端モノ
17  痛い、やっぱり痛い。
18  敷き詰めたドア
19  巨大なおもちゃ箱の中で
20  思い出ナフタリン
21  私たちの世界を終わりにしたかった
22  ブツブツ言いながら紅白
23  ペシミズムは止まないとして
24  二十五歳のお盆
25  新しいは、神々しいは、まやかし
26  綺麗∃観察
27  山岳進行
28  高度資本主義社会を経て
29  隊列葬列
30  朝露に濡れたような肌艶に程遠く

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
頑張らなくちゃ。
もっと頑張らなくちゃ。
頑張らなくていいのは
もう少し一丁前になってから。
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ある程度、
予行演習するのはいいと思うけど
あんまりそこに
捕らわれすぎると
ロボットっぽくなっちゃうよ。
 
 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
今は
大したことない1篇でも
後々
とんでもない1篇に変化する。
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
育てろ。
冷たく温かく。
自分で自分のマネージャーになって。
 
 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
私は
1行書くたびに幸せになっていく。
 
 
君は
1行読むたびに幸せになっていく。
 
 
 
そんな
上手い話をいつまで経ってもさ。
 
 
 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
その苦しみも喜びも
登ってみないことには
決して味わえなかった代物。
 
 
その辛さも楽しさも
下ってみないことには
決して味わえなかった宝物。
 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
その不器用さと
じれったさの塩梅が
何よりも、誰よりも、惹かれた理由。
 
 
 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
恥ずかしがらない。
基礎の基礎に絶えず戻ることを。
怖がることはない。
基礎の基礎からまた始めることを。
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 

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