橙に包まれた浅い青

受賞・入選など14篇。 写真詩・イラスト詩・ポエム動画など2333篇以上を公開。

2012年06月

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
今日、この詩を
あなたはどんな場所で
どんな気持ちで読んだんだろう。
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
集団面接で
「自己PRと志望動機を1分以内で」
と言われながら
3分近く
夢中でしゃべっちゃうトップバッター。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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生き方が違えば肌艶も違うよ
生き方が変われば目つきも変わるよ
それとも
肌艶が違うから、生き方も違うの?
目つきが変わるから、生き方も変わるの?
卵が先か、鶏が後か・・・
みたいな話になってきちゃいそうだけど
どちらにしたって 
連動してるってことだろう
どちらにしたって 
影響していくってことだろう

自分で自分に裏切られながら 
自分で自分に失望させられながら
ありあまるような無限を 
切羽詰った有限へと 
引き摺り降ろしてはオロオロ
足掻くだけ足掻いたならまだしも 
メロディーにもたれがちで
リリックは投げ出しがちで
挙句の果てに
「ボクの人生じゃないよ」と傍観者気取る
どんなに涼しげに応じても
どんなにスマートに否定しても 
紛れもなく「ボクの人生」だっていうのにね

夜の吐息 
忘れられるはずのない幾多の甘いト書
朝靄の飛沫
針先さえも緩急と戯れていたような
延々のため息
途切れることなど決してないんだろう
永遠の息吹
それでも麗しい何かや誰かは次々と

いいかい、世界  
今、ここで誓ってみせるよ
改めて言うことでもないけど
言っておかないことには 
三日坊主まっしぐらだからさ
言っておいたところで 
三日坊主にならないとは限らないけど
自分に、周囲に
「本気」だっていう
プレッシャーをかける意味合いでも
最後の最後のその時まで この才気を
最後の最後のその時まで 焦がすことを
最低でも
このインプットに
見合うアウトプットを残すことを

「ずっと側にいるよ」
「ずっと守っていくよ」
使い古されてるのを承知で 
正面からその目を見据えて
一字一句偽りもなく 
絶妙な距離感から 
毎日のように捧げていた
無垢な残酷さにはもう戻れないけど
僕なりに一歩一歩
僕なりに一瞬一瞬
かっこつけても
どうしようもないことばかりだから
まだまだ
かっこつけたい病は完治していないけれど
イチイチ上がったり落ちたりしていても
人様の心配や
エールの賞味期限なんて知れてるからさ

「すばらしい」とか「美しい」とか
「くだらない」とか「醜い」とか
世界は
一時だけをさらっとなぞって
賞賛したり罵倒したがちなものだけれど
本当にすばらしいかどうかは
本当にくだらないかどうかは 
自分で分析して
自分で評価して
自分で省察して
自分で反映して
いくことでしか見えてこない

なんてめんどくさい構造なんでしょう 
なんてかったるい共同なんでしょう
だからこそ
「すばらしい」や「美しい」が
崇高であり続けるんだろうけれど

割り切れるたくましさには程遠くて 
諦観にも近い沈着には中々馴染めなくて
憤り、戸惑い、憂い、虚無
そのまま入力から出力へ
だだ漏れするようなあり様だけれど
続けていれば
何かいいことも多々あるだろう
同じ分だけ多々悪いこともあるだろう

不器用を理由に 逃げるくらいならば
不器用を口実に 開き直って活かして 
生きたいな 
生きていきたいな
 



 
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もう逢えない。
だからこそ滲むものがある。

もう逢えない。
だからこそ描けることがある。
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 

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隠し続けてきた快楽の芽
浮かんでは消える数百対の美辞麗句
云うべき空は
逃げるべき海は いつの時代も予告なし

過去と今
今と未来
明確に
区分できるはずのない大地に
意図もおぼろげなまま文明を流し込む
「大丈夫、大丈夫」と
「みんなやってるから」と
科学信仰自ら
科学的根拠を
浅く見積もり逃げ切りを図る

広がる
我々の世代では
到底片づけられないことを知りながら
広げる
我々の世代では
到底片づけられないことを前提にしながら

隊列のように
浮かばれない先祖たちがデモ行進
葬列のように
満たされない祖先たちがシュプレヒコール

その予感が反射するのを
その反響が滞留するのを
イマジネーションを
吊るし上げて「非在」とする

なあに
今に始まったことじゃない
なあに
今だけで終わる話でもない
 



 
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特に良いことが
あった一日じゃないけど
今、幸せだなあ
って思う午前0時手前。
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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短くない時間 
振り返ってみれば
積み重ねてきたんだね

頼りないおつむを
どうにかこうにか
叱りながら、励ましながら
息つく暇もなく

隣の芝生を眺めて
「青い・・・」と
言葉を失くす日々も過ぎて

ぼくは僕で
キミは君で
J-POPの歌詞に沿うように
いつの間にか大人びて

あんなに大きかったはずの
駅前の高層ビル群も
あんなに輝いていたはずの
首都のオフィス街も

時代の風に呑まれて
世代の声にもまれて
静かに、静かに、薄れてゆく

何を? 
何を? 目指してきたんだろう
何を? 
何を? 夢見てきたんだろう

戦争らしい戦争
あれから一度も経験しなかったけれど
年々 
その表情
曇っていくのがありありと見てとれた

何を? 
何を? 手にしてきたんだろう
何を? 
何を? 手放してきたんだろう

残虐な殺人事件も
エンターテインメントの延長戦で同一視
悲惨な児童虐待も
報道が途切れてしまえば白昼夢同然

涙が 
涙が 止まらないよ
だけど 
だけど 零れることはないんだよ

君が 
君が 離れていくよ
不思議と 
不思議と 寂しさはもう沸いてこない

僕が 
僕が 褪せていくよ
段々と 
段々と まるで他人事のように

父が 
父が 泣いているよ
心の 
心の 中でひっそりと

母が 
母が 泣いているよ
僕の 
僕の せいで今も

朝が 
朝が やってくるよ
それでも 
それでも 昨日と同じ透明感で

声が 
声が 聴こえてくるよ
もうちょっと 
もうちょっと
この背中を そっと押すようにして
 



 
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風が生暖かい。
台風が近づいてる。
幼い頃と違って胸騒ぎしかしない。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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辿り着いた瞬間に 転げ落ちてゆく
上昇スピードに吊られて
重力は引き摺り下ろしてゆくのがお好きで

上手く
着地できてからが 本当の意味での勝負
穏かな下り坂なのか
断崖絶壁なのか
そこに辿り着くまではわからない構造

だからと言って
登ることをはなから諦める
それはあまりにもつまらないし
それでは
決して満たされることはないと知っている

山は1つじゃない
ほら、よく見渡してみれば
空も、海も、大地も一つ一つが山
なんなら
自分で作るのもあり
すべては意志に懸っている

一人一人に合った山がある
それは
難易度の問題ではなく
継続しがいがあるかどうか 
その一点に尽きる

見下ろせば
簡単にバカにできるこの世界内で
少し下りて
歩幅を合わせて登ってゆく醍醐味

見上げれば
簡単にうなだれるこの世界内で
少し
左右を見渡して呼吸を整える
辛いのは
悩んでいるのは
苦しんでいるのは 自分だけじゃない

月曜のように
土日を活かすことで
はじめて得られる休息

土日のように
捉えてみることで
余分な力が抜けて走れる平日

一人一人に合った山がある
一人一人に合ったペースがある
文化を享受しているだけじゃ味わえない
教養を注入しているだけじゃ身につかない

そこに 山がある
そこで 山が待っている
あなたが登ることを
あなたが下ることを 待っている
 



 
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全わたしを通じて
新たな関係を生み出す。
 
全わたしを投じて
新たな観点を生み出す。
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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綺麗だね
言うまでもなく 
その輪郭は
どこから見ても隙一つない

可愛いね
言うまでもなく 
そのつぶらな瞳は
いつ見ても弾けている

悔しいね  
焦がれても焦がれても
焦がれてしまうことが
悔しいね  
毎日のように会っているのに
飽きることもないのが

切ないね  
惹かれても惹かれても
惹かれてしまうことが
切ないね  
毎日のように会っているのに
日々ハッとしてしまうのが

どんな気分なんだろう
もし君と同じ立場になれていたらって
考えると嫌になるよ

ただ歩くだけで芸術的さ
雑踏ですれ違う人々の視線が
はっきりと吸い寄せられていくのを感じる   
隣で
それを感じながら
自分のことじゃないのにドギマギ

ただ頬杖するだけで隔世的さ
図書館で通り過ぎる人々の視線が
はっきりと吸い寄せられていくのを感じる  
隣で
それを感じながら
自分のことじゃないのにドキドキ

どこにいってもこんな風なんだろうね  
君って存在は

いつからって聞いたら
「よく覚えていない」って
興味なさそうな返答

気になって疲れたりしないって聞いたら
「慣れちゃってるから」って
どうってことなさそうな返答

どうなっているんだろうって
思わずにはいられない存在感
それに見合うように
気さくで程よく毒っ気のあるクレバー

どうなっているんだろうって
思わずはいられない存在感
それに相応しいように
アクティブで突拍子のない
多面的実践主義者

綺麗だよ
言ったところで嬉しそうに
微笑むことなんて皆無だろうけど
その輪郭はどこから見ても隙一つない

可愛いね
言ったところで
ちょっと照れることなんて皆無だろうけど
そのつぶらな瞳は
いつ見ても弾けているんだ

綺麗が増していく    
    日々、一瞬一瞬
可愛さが色づいていく  
    日々、一瞬一瞬

どこまで綺麗になるんだろう  
君って存在感は
どこまで可愛くなるんだろう   
君って存在感は

恋人でも友達でもなくていいから
程よい距離感で
それを見届け続けたいと思っているのは
僕だけじゃないはず    

って言ったら
そうかもねって表情で 
「お世辞でもありがとう」だって      

ああ、悔しいな 
ああ、切ないな
ああ、嬉しいな
 



 
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恋人を選ぶ基準?
そんなの決まってんじゃん。
地下鉄の中でキスしても絵になる人。
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 

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ぶち抜いていく
加速だけで論理と直感と芳醇と感性と語彙の
バランスがとれていかないのなら

所詮二番煎じ
所詮既視感   

過去を洗うことなく
「新発見」
「実験作」
「新境地」
「問題作」
「新機軸」
「革新的」

並べ立てて 飾り立てて
撒き散らすほど虚しいことはない   
撒き散らすほどありきたりな手法はない

飛び道具をしまいなさい
お得意の飛び道具を用いずして
どこまでそれによる効果をもたらせるか
という次元で試行錯誤していくのが
進化や突然変異への前提条件でしょ?

ご存知でしょうが
最低限のラインを守った上での
ギリギリの試金石的投企が
価値を有してくるのだと
のうのうと述べている時点で
既視感満点なのであります

それすらも
価値観の醸成に用いる手段に過ぎないと
割りきれているのならば
まだ救いようがあるが
それすらも気づかずに心の底から
手段としての体裁にばかり
重心をかけていることを
スルーしっぱなしというのは
失望どころじゃないっすね 

時代的には最悪認定もありな様相です
本質が求められていると
分野を問わずいわれますが
そこで肝心なのは
本質以前にそうした文脈で用いられている
「本質」という概念に対する認識の差異が
この上なく多様性にまみれて
「本質」という一つの語には
集約できていないという事実です

その辺を認識せずに
「本質、本質」といったところで
本質は出てきませんよ
出てくるものも
進んで引っ込んでいきますよ 
そのまま陽だまりに出ようものなら
わけのわかんない本質とは
呼べないような「本質」として
「これこそ、本質」と
賞賛されるわけですから

大方は
本質と「本質」の差異の判別に
重点を置き始めていますが
相変わらずなのは
その評価眼やらを
自己認識の独りよがりで済ませるか
モダンの置き土産同然の権威主義に
なんだかんだ
ブツブツ言いながら
まだまだ依存させていく気満々で
済ませようとしているんですから

皆無です
努々なんて無縁の状況で
磐石を誇ろうとしているんです
流動的な体を掲げた
なんとも悪習的かつ固定的な土壌で
 



 
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予定通りに終わった記憶がない夏休み
小学三年の夏休みの
スケジュール表が物語っている

「キタナイ字!」と
左隣からすっと覗き込んだつぶらな姪っ子 
「わたしはもう宿題おわったよ」と
誇らしげに言い逃げ

久しぶりの帰省
出来たてのショッピングセンターちらほら
懐かしい匂いの実家
荒々しさが全くと言っていいほど
なくなった隣家の暴犬
相変わらずの両親
それなりに幸せそうな姉夫婦
天国を
先取りしたようなターコイズブルーの空

切なさだけで 
懐かしさだけで 
どこまでも行こうと思えば
行けないことはないのだろう 
マンネリを誤魔化しながらなら

ちょっとの
ひたむきさと優しさがあれば
大きなトラブルがあっても
生きていけるのだろう 
災害と病気をのぞけば

経験が増えて 
風景が変わって
価値観も少しずつしなってゆく
 
両親、姉夫婦、同級生の近況を
聞いていくうちに
また
新たな発見が生まれたり
疑問が渦巻いたり

「ボクはボクを見つけたい。
 どんな風になるとしても
 理想的なボクになりたい」

的外れな
哲学もどきな
暑苦しい字で書き殴った卒業文集の裏表紙
二度と取り戻せないあの頃
急速に 
甘酸っぱい 
ポジティブなフラッシュバック

そうこうしているうちに
ケータイのアラームが鳴り響いて
慌てて
ボストンバッグに
文集や思い出のノートをつめて部屋を出る

「またな」と
つぶらな姪っ子の頭をポンポンと叩いて
「お正月には帰ってきなさいよ」と
儀礼めいた母の言葉を背に受けながら
新幹線出発の
二十分前到着をイメージして駅へと歩く

真夏の陽射しに促されるように
揺れる陽炎が
帰るべき
明後日のオフィスの
デスクをふと過ぎらせる

ちょっと鬱陶しい
だけど嬉しい
お土産として渡された清涼飲料水
ゴクッと飲んで
歩くペースを上げた 八月末
 



 
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手を取り合って
肩を組み合って
再び歩き出さないことには
ここから落ちていくほかない

よくわかっている  言われなくとも
よくわかっている  掲げられなくとも
よくわかっている  声を大にされなくとも
よくわかっている  繰り返されなくとも

しかし
今さら手を取り合ったところで
どうせ・・・      
過ぎって止まないペシミズム

よくわかっている 
非建設的な闘争などしている暇はないこと
よくわかっている    
非建設的な固執などしている暇はないこと
よくわかっている    
非建設的な折衝などしている暇はないこと

しかし
さんざん掲揚してきた
ペシミズムを降ろすことは
どこか、全否定にも近い感覚と不可分   

しかし
さんざん頒布してきた
ペシミズムを止めることは
どこか、全廃棄にも近い感覚と不可分

共に手を取り合って
それぞれが手を取り合って
共に肩を組み合って
それぞれが肩を組み合って

ごもっともだよ  言われなくとも
ごもっともだよ  掲げられなくとも
ごもっともだよ  声を大にされなくとも
ごもっともだよ  繰り返されなくとも

しかし
ペシミズムが止んだとして    
上手に手を取り合っていける気がしない 

しかし
ペシミズムが止んだとして    
上手に肩を組み合っていける気がしない 

共に手を取り合って     
さすれば、道を見出せる
共に肩を組み合って     
さすれば、未知も見出せる

大方に相違はないよ 
      言われなくとも
大方に相違はないよ 
      掲げられなくとも
大方に相違はないよ 
      声を大にされなくとも
大方に相違はないよ 
      繰り返されなくとも

しかし
「しかし」は拭えないんだよ        
簡単には
「しかし」からは抜け出せないんだよ   

共に手を取り合わないこと
肩を組み合わないことさえも
許し、認められるようにならない限り

ペシミズムが止んだとして    
手を取り合うのは
形式論で終わってしまうだろう

ペシミズムが止んだとして    
肩を組み合うのは
一過性で終わってしまうだろう

いくら
それが理想的でも
手を取り合うことに慣れていないのだから

いくら
それが薔薇色でも
肩を組み合うことに慣れていないのだから
 



 
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描きたいから描く。
描けるから描く。
それでいいのか?
これでいいのか?
これだけでいいのか?
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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お気に入りのアイドルグループの
ライバルグループしか出場しないことを
ブツブツ言いながらも
きみは紅白を見ている

口ずさめないヒットソング
古臭い大御所の歌謡曲
交互に流れてくる 年の瀬のデジャビュ
浸りながら1年を振り返る

きみと行った水族館
たしか、あれは春だった
金曜の夜だった
幻想的だった
あのときも、そう
きみはブツブツ言っていた
「なんでこんなに混んでるんだろ」
と、ヒトデに語りかけていた
それが可笑しかった

折り返しを迎えた紅白
合間の短いニュース
見たことのないアナウンサー
でも、よく見ると・・・
うん?
どこかで見たことあるような・・・
そう思った瞬間に着信
「今、NHKに出てるアナウンサーって
あの子だよな?」
と、早口で確認してきた同級生

(ああ、そうだ。そうだ)
久々の声は早々と途切れた
きみに
「このアナウンサーさ」
と、教えようとしたがやっぱりやめといた
なんかまた
ブツブツ言いそうだから

短いニュースが終わった
後半の
トップバッターはあのライバルグループだ

派手な特攻盛りだくさん
なんだかんだ言いながら
画面に釘づけのその横顔に
そっとキスした
ふいうちでキスした

ちょっと驚いた
ちょっと苛立った
表情がとってもキュートだった

色々あったけど
今年も幸せだったなとおもった。おもえた。
 



 
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目立ちたいのなら
目立とうとすればいいじゃん。
 
有名になりたいなら
有名になろうとすればいいじゃん。
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「 誰でもよかった・・・ 」
続くありふれた供述
理由は何だったのかな
解明される前に死刑だ

おそらくあった
おそらく沸き上がった
外から見れば不確か極まりないが
当人からすれば当然の帰結
しかし
肝心の当人にすら
語る術がなかった
表わす意思が欠けていた
その果てでのゲームオーバー

「 社会環境が・・・ 」
「 時代背景が・・・ 」 
どれもこれも煮えきらない
続くありふれた分析
続くありふれた考察

「 自殺と同義の無差別殺人・・・ 」
それもどうなんだろうな
「 自分の人生を終わりにしたかった 」
という供述をそのまま鵜呑み
続くイージーな分析
続くイージーな結論

結局、
一件として満足な
分析と考察が聞かされることはなく
また、
イージーな「ヒド過ぎる!」が吹き荒れ
「死刑!死刑しかない!」に着地か

散発的ではあるが
「このままでいいのか?」
そんな風に
憂えるのが何よりも既にありふれだ

昔もあった
昔からあった
殊更に大きく引っ掻き回し
なんちゃって分析オーダー
なんちゃって考察テイクアウト

「いつの時代のだ?」
と思わずにはいられぬ写真
卒業アルバムから引っ張ってきて
得意気に「これが犯人だ!」と勝ち誇って
あとは知ったことか

それは私たちという「世論」そのものだ
それは私たちという「時代」そのものだ
それは私たちという「民度」そのものだ
それは私たちという「丸投げ」の帰結だ
 



 
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救いようがない場所に
気づいたらこんな場所に
バカにしていた当人が
バカにしていた対象そのものに

掬いようがない距離に
気づいたらこんな距離に
蔑んでいた当人が
蔑んでいた対象そのものに

お気の毒にと
愛想で付き合ってくれていた
2人称ではなかったけれど 
3人称というほど遠くない人々
ふと見渡してみれば
1人もいなかった 
もう、いなかった 
ここには
1人もいなかった 
いなかった いなかった

こんなはずじゃなかった
叫んでも知ったこっちゃない速度で 
相変わらずの針先
そんなはずじゃなかった
嘆くだけでは何一つとして 
思い出ナフタリン

母さん どうかいかないで 
父さん どうかいかないで 
数えきれない優しさ 
見返りもないのに届けてくれた 
どうか今夜だけは
どうか今夜だけは

上質ってほどでもない旋律なのに 
思い出ナフタリン 

バカにするだけバカにしてきたこの身体に 
じっとりといつまでも 思い出ナフタリン 

傑作ってほどでもない歌詞なのに 
思い出ナフタリン 

ただ蔑むだけ蔑んできたこの思考に 
じっくりといつまでも 思い出ナフタリン 

飛び乗るべきソファーがない 
思い出ナフタリン

寝転がるべきソファーがない 
思い出ナフタリン

ここにはない 
もう、ここにはない 思い出ナフタリン

押しつけるべきクッションがない 
思い出ナフタリン

押しつけるべきクッションがない 
思い出ナフタリン

その匂いがついたクッションがない 
もう、ここにはない 
もう、ここにはない 思い出ナフタリン
 



 
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努力しても
叶わないことばかりだけど
努力を
努力し続けることはできる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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「視界不良」の電光表示を無視して
向う男たちの背中に 
思わず探してしまう 亡き父の面影

崩れていく 
秒針を振り切るような速度で
表情も、色彩も、形状も 
このジオラマの一部であったかのように
そもそも始めから 
このドラマのために
用意されていたかのように

昨日
なんの見返りもなく助けてくれた人々が
今日
口実らしい口実も持たぬまま抜け駆けに

昨日
なんの見返りもなく掬ってくれた統治が
今日
大義らしい大儀も持たぬまま切捨てに

信じられる対象が悉くなくなっていく 
麻酔の一つも 打つことさえ許されず 
手術台への列へと引き摺られる 
何のための手術なのか 
誰のための手術なのか  
知らされることもなく 
難解な用語に満ちた
読みにくい通知一つだけで

巨大なおもちゃ箱をひっくり返していく  
たった数十の気まぐれが微笑を抑えながら 

ページをめくらずとも
物心ついたときから それとなく気づいてた  
不条理を前提とした 維持体系であること

巨大なおもちゃ箱をひっくり返していく  
たった数十の気まぐれが保身を隠しながら 

ページをめくらずとも
物心ついたときから それとなく気づいてた  
そんな不条理が 
まざまざと 何食わぬ顔で続いていくこと
 



 
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書きたいからラブソングなのか。
共感されたいからラブソングなのか。
 
書きやすいからラブソングなのか。
無難だからラブソングなのか。
 
 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

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届かない、届かない 
嘆きながら    
どこかでそう願っていた
届かない、届かない 
叫びながら    
どこかで居心地のよさを感じていた

わかれることもなく
漂うこともなく
過ぎ去っていった心象風景ごと

届いてほしい 
届いてほしい   
どこまで本気だったのかな
届いてほしい 
届いてほしい   
いつまで本気だったのかな

ぶつかることもなく
浮かび上がることもなく
過ぎ去っていった心象風景ごと

季節が高らかに終わりを印象づける
そんな雨を盛大に迎え入れたのは
遠い遠いあの日と同じ

穢れなきはずの身や心は
盛大に揺らめき始めている   
歳月に抗うように

どこまでもいってみよう
いつかのドアの向こうに敷き詰めた
盛大な幻想畑   
今、整然と仮想の彩りを僕の瞼にだけ
焼きつけるように手を振っている

いつまでもいってみよう
どこかのドアの向こうに敷き詰めた
壮大な幻覚畑    
今、雑然と仮象のゆらめきを僕の瞼にだけ
焼きつけるように手を振っている

新しき懐かしの朝が
モノクロめいていた高みの過去に
セピアめいていた儚なさの過去に
色取り豊かに降り注いでいく

夢、投げ捨てようと
腐心していた昨日までを
塗り替えるように 染め上げるように          未来まで続く
透明な螺旋を広げる新しい朝

悩みにも乱れにも
苦しみにも急降下にも    
嘘みたいな微笑が付随し始める
すべてが現象に過ぎないのと
温かく
言い聞かせてくれるような
ゆらぎによって引き上げられていく

どこまでもいってみよう
いつかのドアの向こうに敷き詰めた
盛大な幻想畑へ   
今、整然と
瞼の奥から抱きしめるような気持ちで
手を振り返す

いつまでもいってみよう
どこかのドアの向こうに敷き詰めた
壮大な幻覚畑へ    
今、雑然と
瞼の奥からキスするような気持ちで
思いっきり手を振り返す
 



 
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無制限の幸福。
それを惰眠と呼ぶ。
 
無制限の自由。
それを不自由と呼ぶ。
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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痛いのかどうかはっきりとしないけど、心に先行して腹部が諸手を挙げているのでとりあえずここは「痛い」ということにして甘えるのもアリと思ったわけで、ストレスのストレスによるストレスのための方便にしか聴こえないかもしれないけど、この「痛さ」は私発のものであると仮定してこれ以後の行動は決めさせてほしいのだけれど、あなたにはあなたの仕事や家庭があるので付きっきりでこの痛いのかどうかはっきりしない過程にいつまでも対応しているわけにもいかないっていうのもよくわかるんだけれど、私も私なりに考えてというか、感じて、感じまくって、「痛い」っていう言葉に出さなくても表情に滲ませているんだから、もうちょっとそこんところは汲み取ってほしいんだけれど何を言っても後出しじゃんけんのようなやましさしか残らないから私は仕方なく「痛い」という表情まで抑制するようになり、数日と経たぬうちに病状が悪化して「なんで早く『痛い』って言わなかったの!」と小学生のように叱られながらも、ちょっとその真剣な口調に一筋の救いのようなものも感じて万事休すも捨てたもんじゃないなと思えたりなんかして、やっぱりそんなこと考える余裕があるからこの「痛い」の程度も知れてんのかなと自己整理かつ自己完結。
 
 


 
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微笑んだ。
そんな気がした。
人生はわからないね。
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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楽園でもない 地獄でもない
早、3年2ヶ月 
生きている 
それ以上に生かされている 
生かされてしまっている

アウトプットらしいアウトプットもおざなりで 
一家言だけ研ぎ澄まし
インプットらしいインプットもおざなりで 
理想論ばかり捲し立てる

世界が悪い 
と、決めつけ続けることで保っていく
なんとか保っていく 
枯れ落ちそうな自尊心が 
力なく笑ってる 笑ってる 泣いてる

接点らしい接点もないまま 
愛撫を超えた愛撫を強要しようと模索
成果らしい成果もないまま 
栄光を越えた栄光を首肯させようと画策

ありあまった時間 
ありあまった体力
活かすことも、活かしきることもなく
かといって 
浪費するでもなく 
浪費に振り切れる覚悟もなく

永遠のように 
永遠であるかのように
今を この今を 何とかして繋ぎとめる 
くさりらしいくさりも持たずに

燃え盛る初期衝動 
花開かせるために必要なもの
数え上げることもなく 
調べ上げることもなく
天性の産物 
それだけで十分 
言い聞かせて、言いくるめて 
似たようなコースを何千週

苦労らしい苦労もなく 汗らしい汗もなく
苦悶らしい苦悶もなく 涙らしい涙もなく
平坦で 
平行で 
葛藤とは無縁な 
幸せとは無縁な 
緩やかなリズムもあってないようなもの 
グルーヴも話にならない代物  

摩天楼さえ
経済的成熟度に合わせ
適正な高さに縮めるこの時代において
肥大化するばかりの自尊心の赴くがまま 

「俺は天才」と穿き違えた孤独を 
「孤高」に自称で祭り上げ 
あんなにも嫌がって
エスカレーターから飛び降りておいて 
率先してベルトコンベアーに
喜々としてベルトコンベアーに  

手に負えない 
その日暮らしの連綿、連綿、連綿
 



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ブランケットにくるまって
ハーブティーを啜りながら
こんな詩を読んでいる場合じゃないよ

許せるようになんてならないよ
認められるようになんてならないよ
好きになれることもないよ          
君が君自身を

溜め込むのは程々にしとかないと
巡らすのは程々にしとかないと       
内省的な季節の重みが増す一方だ

導いてほしいと願い続けたところで
光が射し込むくらい

押し寄せてほしいと願ったところで
風が吹き寄せるくらい

守ってほしいと願ったところで
声が飛んでくるくらい

君は実感してしまったんだ
君は認識してしまったんだ
君は思考してしまったんだ
君は痛感してしまったんだ

光そのものを  
自分自身で射し込まないことには
効用なんて概念を味わえないと

風そのものを  
自分自身で吹きよせないことには
高揚なんて概念を味わえないと

声そのものを  
自分自身で飛ばさないことには
昂揚なんて概念を味わえないと

交代してくれるような
器用な事例はないんだから
担ってくれるような
器用な事例はないんだから

君が君を担当しないと
君が君を広告しないと

ブランケットにくるまったまま
ハニービスケットを齧りながら  
こんな詩を書いている場合じゃないよ
ホント
 



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無理して
ポジティブになることはないけれど
過度に
ポジティブを毛嫌いすることもない。
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「 お前ほど
  暇なやつなんてこの街にいるのか? 」
それほど暑苦しくもない関係性の渦で
それほど嫌味っぽくない表情で
言われるばかりの私だけれど

昨日
リビングにある 
そこらじゅう
捲れちまってる革張りのソファーに
寝転がった

その瞬間
ふと気づいた
こうして ドーンと寝転がるのって
何年ぶりだろう? 
こうして 寝転がって 
なんにも考えずにボケ~とするのって
何年ぶりだろう と

どうせ、ほら吹き認定になるんだろうけど
常に 何かしら 考えて、動いて 
常に 何かしら 動いて、考えて 

くり返してきたんだ 
これまでの3年2ヶ月 
寝転がってみて 改めてそう想えた 
そう、感じることができた

必要以上に過信に染められた 
自尊は 
もう、いつ折れてもおかしくない
必要以上に美学に祝福された
全身は 
まだまだ、まだまだ枯れそうにない

なぜ、乗らなければいけないのか?
なぜ、合わせなければいけないのか?
なぜ、走らなければいけないのか?

いちいち
その都度、立ち止まり  
気にかけずにはいられずに 到る現状
いちいち
その都度、立ち止まり  
問いかけずにはいられずに 到る今日

青になあれ
青になあれ
青になあれ  
薄ピンクの帽子を被った 
未就学児たちによる賛美歌

目を閉じて 少し俯いて
奥底で 
静かにハウリングさせながら

赤になあれ
赤になあれ
赤になあれ 
真っピンクのTシャツを着た 
未就職人による鎮魂歌

重たく、重たく、重たく なったペダルを
踏みしめて、踏みしめて 答えなきまま 
工事まみれの国道沿い
デコボコストレート、ストレート

ほろ苦く、苦く、苦く なった鼻筋を
丸い細い鼻筋を 
意図を感じさせない速度で 収縮させつつ 
この街の排気ガスを
出して、入れて、出して、入れて  
止めどなく 
夜のような昼を 
引き延ばしてゆく だけのこと
 



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行かない、行かない
行きたくないわけでもないけど
行かない、行かない

行かない、行かない
行ってみてもいいけれど
行かない、行かない

ちょっと時間が・・・
ちょっと仕事が・・・
ちょっと体調が・・・
ちょっとお金が・・・

行かない、行かない
行きたくてしかたがないけど
行かない、行かない

行かない、行かない
行ってみたいんだけれど 
行かない、行かない

ちょっと時間がね・・・
ちょっと仕事がね・・・
ちょっと体調がね・・・
ちょっと色々とね・・・

行かない、行かない     
続けているうちに
「行っても行かなくてもどっちでもいい」

行かない、行かない     
続けているうちに
「行くかどうか考えるのがめんどくさい」

行かない、行かない     
くり返しているうちに
本当に 行かなくなっていく

行かない、行かない     
くり返しているうちに
本当に 行きたくなくなっていく

行かない、行かない     
くり返しているうちに
本当に 行けなくなっていく
 



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励ませるのは
本気で励ませるのは
最終的にこの孤独しかない。
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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想像以上の心地よさ
抜け切ることも逃げ出すことも
叶わぬまま綴っています

そんな風にいつまでも
いられると思ってはいないけど
どこかで願ってしまっている    
自分がいるのも事実

枯れかけた花を摘みにいった
季節の境目の夕方
あの頃やあの人の記憶が
鮮明な町にまで
わざわざお洒落をして
わざわざコンタクトして
わざわざメイクして
わざわざ行って
わざわざ人目を避けて
わざわざ感傷的になって
わざわざ枯れた花ばかりを摘んできた

そしたら次第に此処落ち着いていった
必要以上に
乱れていたはずの最近が嘘のように  
       
そんな風にならないこと
そんな風になるはずのないこと 
知っていたのに

ときに過ぎる
ノスタルジア跳ね除けようとするがあまり
試しにと画策した
今回のセンチメンタルな遠出

結果、何も変わりませんでした
結果、心象も変わりませんでした

あの頃の風景が
ちょっと変化しているくらいでした
肝心な場所は
何一つ変わらないままでした
モノクロもセピアも緩みませんでした

摘むなんて皆無でした
千切っては投げて
千切っては投げて     ばかりいました
千切っては踏みつけて
千切っては踏みつけて  ばかりいました

それで何かが
変わるはずもありませんでした

それで何かが
忘れられるはずもありませんでした

次の季節を告げる風が
かすかに吹き始めていました

誘われるように
次の季節の花々が
しれっと揺れ始めているばかりでした
 



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計算に満ちたつぶら
その狭間でエセ素知らぬ
大胆に満ちた豊潤
その狭間でエセ鈍感
受動態のまま
都合よき展開を待ちわびるシンデレラ

地底すれすれのあまた
可愛そうにと手を差し伸べた
「そんな自分」を徹底しておけば
プラスマイナス
全部0になる気がした

この身体以外、全部くだらない
この精神以外、全部知ったこっちゃない
それでも成立する
それだけで完結する
箱庭を選んだ
箱庭を選び続けた

また、逮捕されたんだ
この身長と同じくらいの背丈の奴が
また、逮捕されたんだ
この年齢と同じくらいの年齢の奴が
また、逮捕されたんだ
このルックスと同じくらいのルックスの奴が
また、逮捕されたんだ
この学歴と同レベルの学歴の奴が
また、逮捕されたんだ
この経歴と同レベルの経歴の奴が
また、逮捕されたんだ
この怠惰と同じくらい怠惰な奴が
また、逮捕されたんだ
この憎悪と同じくらい憎悪を持った奴が
また、逮捕されたんだ
この閉塞と同じくらい閉塞を抱えた奴が
また、逮捕されたんだ
まるでこの俺のコピーみたいな奴が
また、逮捕されたんだ
まるで俺の身代わりになったかのように
 



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楽観的?
いや、そうじゃない。
他人事みたいなんだ。
自分のことだっていうのにね。
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 

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