2014年09月
「これは正しい」という暫定
正しいのかどうかわからなくても
「これは正しい」
とある程度
割りきって
決めていかざるを得ないところに
この時代や
この社会や
この文明の早さを感じる。
時間はないよ。時間はあるよ。
時間はないよ。
君が思っている以上に。
時間はあるよ。
君が思っている以上に。
全情報を拾いきろうとして、全情報を捨て去ろうとして。
情報の豊富さに
喜びを覚えることもあれば
情報の過剰さに
虚しさを覚えることもある。
拾って、捨てて、繰り返す。
捨てて、拾って、繰り返す。
全部、拾いきるのは無理と承知で
全部、拾いきろうとして止まない心もあれば
全部、捨て去るのは無理と承知で
全部、捨て去ろうとして止まない心もある。
田舎へ 都会へ
田舎へ向かう。
連帯が恋しくなったら
連帯に包まれたくなったら。
都会へ向かう。
孤独が恋しくなったら
孤独に満たされたくなったら。
中吊り広告の見出し心理
電車の中吊り広告で
エステ後の姿を見ても
「本当かな」と疑うのに
同じ中吊り広告で
週刊誌の見出しとなると
記事を全く読んでいないのに
「へえそうなのか」と思って
雑談の種にしてしまう心理。
わかり合えなくて、分かち合えなくて、認め合えなくて。
わかり合おうとするから
わかり合えなくなる。
分かち合おうとするから
分かち合えなくなる。
認め合おうとするから
認め合えなくなる。
笑っちゃう時代と世代。
笑っちゃうよ
時代のせいだけにする世代なんて。
笑っちゃうよ
世代のせいだけにする時代なんて。
「めんどくさい」と書いている
めんどくさい
めんどくさいと思いつつ
めんどくさい
めんどくさいと書いている自分がいる
ということは
それほど
めんどくさくないのでしょう。
経済とは呼べない構造 宗教とは呼べない階層
搾取する時点で
それはもう
経済とは呼べない構造になっている。
利用する時点で
それはもう
宗教とは呼べない階層になっている。
0円の詩 or 3000円の詩 ~小金色の大海~
小金色の大海
笑顔とセットで
カンパ~イ
くたびれた喉に
小金色の大海が沁み渡る
都会のど真ん中
無味乾燥なオフィスを抜け出し
しわくちゃな今日にお疲れ様
まっしろな明日に景気づけ、景気づけ
もくもくと
煙までおいしいバーベキュー
キラキラと
照明までおいしい色んな屋台
くたびれ加減は様々でも
ほろ酔いがすべてを受け止め
屋上からの夜景が主役たちを引き立てる
何もかも 忘れるわけにはいかない
何もかも 忘れられるほど甘くはない
上司、部下、同僚
肩書きまで
キレイさっぱり 脱ぐことはできない
だけど
同じ夜に
同じとこで
食って、飲んで、話せば
「明日もなんとかなるだろう」と
単細胞は
息を吹き返すシステム
( 第42回 各務原市文芸祭 現代詩 文芸祭賞 )
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「 0円の詩 or 3000円の詩 ~小金色の大海~ 」
「やるべきこと」が溜まっております。
やるべきことが溜まっております。もしかしたら「やるべきこと」と思い込んでいるだけで、さほどやるべきことではないのかもしれません。が、やらずには落ち着かん、気色悪い。そう思うくらい、「やるべきこと」が溜まっているので今夜は夜更かし。と思うそばから、他事耽溺オンパレードとはいかに。
2006 Summer&Winter 東京 【 スライドショー 】
君のことが好きなんだ!
君のことが好きなんだ!
君のことが好きなんだ!
君のことが好きなんだ!
君のことが好きなんだ!
君のことが好きなんだ!
君のことが好きなんだ!
君のことが好きなんだ!
君のことが好きなんだ!
君のことが好きなんだ!
君のことが好きなんだ!
君のことが好きなんだ!
君のことが好きなんだ!
昨日まで好きだったんだ!
世界と人生に意味はないと知っても
世界と人生に
意味を見出しても
意味を見出せなくても
意味はないと知っても
人は
感じていける。
考えていける。
作っていける。
続けていける。
不思議なことに
不思議なほどに
生きていける。
生かされていける。
2006 愛媛&沖縄 【 スライドショー 】
無駄と無価値と永遠と。
無駄を作りまくれ。
堂々と。
無価値を残しまくれ。
誇りをもって。
無駄のまま終わるとしても。
無価値のまま終わるとしても。
延々と、永遠と。
あれもこれもいまいちかわいい
「あれもいまいち」
「これもいまいち」
それじゃ
本当にいいものも
いまいちになっちゃうよ。
「あれもかわいい」
「これもかわいい」
それじゃ
何もかも「かわいい!」って
いうようになっちゃうよ。
月並みなわたし
わたしはわたしに信頼されているし
わたしはわたしを信頼している。
わたしはわたしを楽しませてくれるし
わたしはわたしを楽しんでいる。
わたしはわたしを期待させてくれるし
わたしはわたしに期待している。
わたしはわたしに愛されているし
わたしはわたしを愛している。
わたしはわたしを成功させてくれるし
わたしはわたしに成功している。
わたしはわたしを創造してくれるし
わたしはわたしを創造している。
わたしはわたしを保ってくれるから
わたしはわたしを変えていける。
ありがとう、これまでのわたし。
よろしくね、これからのわたし。
月並みなリフレイン、鼻歌交じりな午前6時前。
その時にしか書けない詩があった。
朝にしか書けない詩があった。
昼にしか書けない詩があった。
夜にしか書けない詩があった。
現在にしか書けない詩があった。
全開、爽快、散開♪
小窓全開♪
気分爽快♪
憂鬱散開♪
空想は脱走。理想は暴走。
空想は脱走。
理想は暴走。
意外と順調。
その方が順調。
想定外も込みで順調。
読み聞かせている節もある。
言い聞かせている節もある。
違う生活を送り、違う人生を生きていく。
違う場所で生まれて
違う学校に通って
違う職業に就いて
違う生活を送って
違う人生を生きていく。
分かり合えなくて当然だと思う。
過度に問題視することはないと思う。
最低限の部分さえ共有できれば。
最低限の部分さえ歩み寄えれば。
じゃあね。朝になればまた
じゃあね。 朝になれば
じゃあね。 すぐにリアル
じゃあね。 綺麗さっぱり
じゃあね。 後腐れなく
じゃあね。 ほら1人
じゃあね。 また1人きり
じゃあね。 それでも
じゃあね。 すぐに慣れ
じゃあね。 また別の人
思考と試行と志向のアクセル
思考ブレーキ 取っ払っていいよ
試行ブレーキ ぶっ壊していいよ
志向ブレーキ ぶっ飛ばしていいよ
試行ブレーキ ぶっ壊していいよ
志向ブレーキ ぶっ飛ばしていいよ
いらない いらない こんな思考ブレーキ
いらない いらない そんな試行ブレーキ
いらない いらない あんな志向ブレーキ
いらない いらない そんな試行ブレーキ
いらない いらない あんな志向ブレーキ
踏み出せ 強く強く 思考アクセル
踏み込め 深く深く 試行アクセル
踏み鳴らせ 激しく激しく 志向アクセル
踏み込め 深く深く 試行アクセル
踏み鳴らせ 激しく激しく 志向アクセル
俺が俺を縛って何になる?
お前はお前を縛って何がしたい?
お前はお前を縛って何がしたい?
邪魔くさい欲望に決別を
邪魔くさい短絡に告別を
邪魔くさい短絡に告別を
思考アクセル 思考アクセル 行くぞ
試行アクセル 試行アクセル 勢いよく
志向アクセル 志向アクセル 全壊で、全開で、全快で
試行アクセル 試行アクセル 勢いよく
志向アクセル 志向アクセル 全壊で、全開で、全快で
読んだら書け。書いた読め。
読んだら書け。
書いたら読め。
読んだら書きたくなる。
書いたら読みたくなる。
読んだら
書かずにはいられない。
書いたら
読まずにはいられない。
黒き時代の人質は絶対なる抽象 ~ジャン・フォートリエ展/豊田市美術館/2014.8.31~
ゆらめいている
終始つきまとう残響と残夢
終始つきまとう残響と残夢
輪郭は掴めず
確信は程遠く
核心は色濃く屹立
確信は程遠く
核心は色濃く屹立
囚われた時代と
奪われた世界を代弁するかのように
無言の抽象が語りかける
奪われた世界を代弁するかのように
無言の抽象が語りかける
限りなく即物的に縁取られた人物
限りなく琥珀や化石みたく閉じ込められた物体
限りなく琥珀や化石みたく閉じ込められた物体
読み取ることを拒むかのように
読み取る必然性を無化するように
絶対的な独立を漂わせ
深淵な孤立感を醸し出す
読み取る必然性を無化するように
絶対的な独立を漂わせ
深淵な孤立感を醸し出す
感じる前に考えざるを得ない
しかし、考え始めた途端に感じざるを得ない
しかし、考え始めた途端に感じざるを得ない
余白が重力と質量で溢れ返り
抽象が精密と饒舌を比喩している
なんと逆説的で
なんと自然なことか
抽象が精密と饒舌を比喩している
なんと逆説的で
なんと自然なことか
曖昧はただの曖昧ではなく
あいまいにまで迷い込み
やがては愛埋にまで近似
あいまいにまで迷い込み
やがては愛埋にまで近似
沈黙は金を越え
静寂は銀に輝き
孤立は美に染まる
静寂は銀に輝き
孤立は美に染まる
ラフな裸婦は挑発するでもなく
精気な生気を漂わせるでもなく
遠征軍の秘めたる厭世を内包するでもなく
ただの裸で
乱雑に時を捲り
乱暴に空を裂き
ふくよかな絶対解と絶対疑を滲ませる
精気な生気を漂わせるでもなく
遠征軍の秘めたる厭世を内包するでもなく
ただの裸で
乱雑に時を捲り
乱暴に空を裂き
ふくよかな絶対解と絶対疑を滲ませる
漆の国のお伽噺 ~生誕百年 髙橋節郎展―漆芸美の可能性を求めて/豊田市美術館/2014.8.31~
暗いようで
ちっとも暗くない漆黒
ちっとも暗くない漆黒
夢心に
無心に
ああでもこうでもない躍動
無心に
ああでもこうでもない躍動
思考を試行に結びつけ
必死に一つ一つを形に成就
必死に一つ一つを形に成就
シンプルな中に
複雑化を落とし込んでゆくシンプル
複雑化を落とし込んでゆくシンプル
静寂は深みを帯びて
黄金は滑らかに泳いで
漆黒が控え目に煌めいて
黄金は滑らかに泳いで
漆黒が控え目に煌めいて
この世のようで
あの世のようで
その世のようで
黄金と漆黒は、時空を混ぜ合わせたようで
あの世のようで
その世のようで
黄金と漆黒は、時空を混ぜ合わせたようで
絵本めいた世界
物語めいた現実
黒き湖畔に寄せる風はやさしく次元を変える
物語めいた現実
黒き湖畔に寄せる風はやさしく次元を変える
見えない波が鼓動に溶けて
聞こえない音が五感に沈んで
聞こえない音が五感に沈んで
すべては
すべては
すべては
ほどなく 無理なく 一新という脱皮を経て
それぞれの理想と現実と生活
出かけていく。
それぞれの理想に向かって。
投げかけていく。
それぞれの現実に向かって。
帰っていく。
それぞれの生活に向かって。