橙に包まれた浅い青

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2014年10月

 
 
さあ、今日は何回「いいね」を押しただろう。
さあ、今日は何個「いいね」をもらっただろう。
 
さあ、今日は何回「お気に入り」を押しただろう。
さあ、今日は何個「お気に入り」をもらっただろう。
 
ああ。楽しいな。
ああ。寂しいな。
 
 
さあ、今日は何回「リツイート」を押しただろう。
さあ、今日は何個「リツイート」をもらっただろう。
 
さあ、今日は何回「シェア」を押しただろう。
さあ、今日は何個「シェア」をもらっただろう。
 
ああ。苦しいな。
ああ。嬉しいな。
 
 
自分で自分に「いいね」は押せないから
自分で自分に「お気に入り」は押せないから
自分で自分に「リツイート」は押せないから
自分で自分に「シェア」は押せないから
 
自分から自分に「いいね」はもらえないから
自分から自分に「お気に入り」はもらえないから
自分から自分に「リツイート」はもらえないから
自分から自分に「シェア」はもらえないから
 
 
「いいね」を気にしながら
「お気に入り」を気にしながら
「リツイート」を気にしながら
「シェア」を気にしながら
 
「いいね」の数に振り回されながら
「お気に入り」の数に振り回されながら
「リツイート」の数に振り回されながら
「シェア」の数に振り回されながら
 
 
 
ああ。楽しいな。
ああ。寂しいな。
ああ。苦しいな。
ああ。嬉しいな。
 
ああ。虚しいな。
ああ。繰り返しだな。
ああ。繰り返していくんだな。
 
 

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吹きつける風に
打ちつける雨に
降り注ぐ雹に
痛みを覚えると同時に
優しさを感受する。
 
 
~巡りめぐる因果~
間接に
直接に
そう把捉することで落ち着かせる心象。
 
 
割りきれぬことに抗うでもなく
分かち合えぬことを嘆くでもなく
思考を諦め試行に逃げるでもなく
唐突な不条理の煌めきと
可能性の間隙を抱きしめる
その都度しっかりと抱きしめる。
 
 
多少の無理、痛々しくとも心地よく。
多少の虚無、際限なくとも見目麗しく。
 
 
立ち止まっているようでも
東西南北、歩はやむことなく。
 
 
崩れ落ちているようでも
古今東西、色はやむことなく。
 
 
闇の中で見出される光よ
光の中で導かれていく闇よ
向かうは同一。
 
 
手段は違えど、
目的は違えど、
価値は違えど、
思想は違えど、
身体は違えど、
心象は違えど、
空間は違えど、
時間は違えど、向かうは同一。
 
美しく狂おしく目映く儚く、向かうは同一。
 
 

 
 
いいねって
思ってなくても
「いいね」を押したね。
 
 
いいねって
思ってなくても
「いいね」を押せるね。
 
 
 
嫌だねって
思ってたけど
「いいね」を押したね。
 
 
嫌だねって
思ってたけど
「いいね」を押せたね。
 
 
「いいね」を押しつつ
本音では「嫌だね」
 
 
「いいね」を押しつつ
本音では「イマイチだね」
 
 
「いいね」を押しつつ
本音では「ふつうだね」
 
 
「いいね」を押しつつ
本音では「どうでもいいね」
 
 
いいねって意味で
もう「いいね」を押してないね。
 
 
純粋に
いいねって思って
最後に
「いいね」を押したのは
いつのことだろうね。
 
 

 
 
 
「世代が変わった」と
言われればそれまでだけど
何だかしっくりと来ません。
納得できません。
 
 
「時代が変わった」と
言えば説明がつくとでも?
誰かさんの受け売り 
さもオリジナルであるかのように
述べるノベルはありゃしない。
 
 
壊れた。
と思っていたもの、まだ健在だったとの報。
 
 
崩れた。
と思っていたこと、まだ現役だったとの報。
 
 
思い通りにいかぬ人生 
だからこそ面白い
と、割り切れるほど、未だ悟っておりません。
 
 
思い通りにいかぬ世界 
だからこそ続けられる
と、分けられるほど、未だ片づいておりません。
 
 
 

 
 
 
 
 
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※写真は捏造です。
 
 
 
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とびっきり税込78万円均一。
 
 
 
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かつて
私はこの詩を書いた。
 
 
あなたはこの詩を読んだ。
 
 
いつか
私はこの詩を読み返した。
 
 
  

 
 
 
詩を思い浮かぶスピード
詩を書き残すスピード
一致しないことを
気にしてばかりいたあの10月。
 
 
詩のストックが増えるスピード
詩をアウトプットするスピード
一致しないことを
気にしてばかりいたあの11月。
 
 
 

語。
 
 
美。
 
 
退
去。
 
 
在。
 
 
来。
 
 
し。
 
 
い。
 
 
鎖。
 
 
光。

 
 
ハンバーガーを食べたかったけど
フライドポテトにしようとして
フライドポテトを買おうとしたけど
何も買わなかった。
 
結局
そんなことを
くり返していくだけの気がする。
 
 
 
ハンバーガーを食べたくて
フライドポテトも食べたくて
その両方を買ったけれど
少しも食べなかった。
 
結局
そんなことを
くり返していくだけの気がする。
 
 
どんなに暇でも
どんなに忙しくても
どんなに嬉しくても
どんなに悲しくても
どんなに楽しくても
どんなに寂しくても
どんなに夢中でも
どんなに悩んでいても
この虚しさを忘れたくない。
この虚しさを手放したくない。
 
この虚しさを思い続け
この虚しさを抱え続け
この虚しさを考え続けていきたい。
 
 

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終わりを予感したのだろうか。
になっても渡り鳥は渡っていこうとしなかった。
 
 
 
9月を過ぎると思い出すよ。
あの頃のあの君を。
 
 
 
響いてくれ、響かないでくれ
繰り返してばかりいたあまのじゃく。
 
 
 
届いてくれ、届かないでくれ
素直になることができなかったぶっきらぼう。
 
 
 
あの頃のあの君にもう一度会えたら
あの頃のあの君ともう一度話せたら
叶わないことを思い浮かべる10月の始め。
 
 
 
変わりゆく街並みの中で
自分だけが変われていないような虚無感。
 
 
 
移りゆく人並みの中で
自分だけが止まっているような寂寥感。
 
 
 
あの頃のあの君が年々眩しくなっていくから厄介。
あの頃のあの僕が年々濃くなっていくから厄介。
 
 
 
後に残ったのは大きな大きな後悔だけだった。
予感していたんじゃないのか?
うっすらとこんな後悔に包まれること。
なのにこうして決めてきた
こうやって繰り返してきた
その積み重ねが今じゃないのか?
どうなんだ、自分よ。
 
 
 
始まりを諦めたのだろうか。
になっても渡らなかった渡り鳥は
結局、渡ることなく冬を越えた。
 

 

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