橙に包まれた浅い青

受賞・入選など14篇。 写真詩・イラスト詩・ポエム動画など2333篇以上を公開。

2015年01月




1行目を書いた、1行目を読んだ、自分を感じた。
2行目を書いた、2行目を読んだ、あなたを知った。
3行目を書いた、3行目を読んだ、誰かを憎んだ。
4行目を書いた、4行目を読んだ、何かを壊した。
5行目を書いた、5行目を読んだ、視界が広がった。
6行目を書いた、6行目を読んだ、音色が沁みた。
7行目を書いた、7行目を読んだ、手と手をつないだ。
8行目を書いた、8行目を読んだ、淡い香りが漂った。
9行目を書いた、9行目を読んだ、甘い予感が走った。
10行目を書いた、10行目を読んだ、世界が微笑んだ。
11行目を書いた、11行目を読んだ、希望が手招きした。
12行目を書いた、12行目を読んだ、絶望が手を振った。
13行目を書いた、13行目を読んだ、中庸が浮遊した。
14行目を書いた、14行目を読んだ、山脈が唸った。
15行目を書いた、15行目を読んだ、海原が叫んだ。
16行目を書いた、16行目を読んだ、風雨が叩いた。
17行目を書いた、17行目を読んだ、雷鳴が響いた。
18行目を書いた、18行目を読んだ、鳥たちが鳴いた。
19行目を書いた、19行目を読んだ、太陽が燃えた。
20行目を書いた、20行目を読んだ、月が煌めいた。
21行目を書いた、21行目を読んだ、星たちが降った。
22行目を書いた、22行目を読んだ、夢が廻った。
23行目を書いた、23行目を読んだ、愛を思い出した。
24行目を書いた、24行目を読んだ、光を取り戻した。
25行目を書いた、25行目を読んだ、色を塗り重ねた。
26行目を書いた、26行目を読んだ、言葉を手放した。
27行目を書いた、27行目を読んだ、重力を忘れた。
28行目を書いた、28行目を読んだ、想像が飛んだ。
29行目を書いた、29行目を読んだ、表現が咲いた。
30行目を書いた、30行目を読んだ、創造が弾けた。
31行目を書いた。31行目を読んだ、自然を抱きしめた。
32行目を書いた。32行目を読んだ、宇宙にキスをした。
33行目を書いた。33行目を読んだ。特にオチはなかった。






今があまりにも眩しくて
もう、過去を活かしたくないんだ


今があまりにも美しくて
もう、未来を迎えにいきたくないんだ


閉鎖的と言われても
この今から溢れ出す躍動感を信じたい
今はただひたすらに 
全力を注いでいく時なのだろう


言い聞かせもあるよ 半分くらい
思い込みもあるでしょ 半分以上


なんだっていいよ 
今は溢れ出す好奇心に染まって
この今から迸る熱を胸に 
全力を捧げていく時なのだろう


ふっと想った
残り時間を意識するなんてアホらしいと


柄にもなく吐き出した
青臭い言葉やフレーズを次から次へと


時代からそっぽを向かれようと
社会から唾を吐きかけられようと
気にせず今は 
この熱さえあれば 
何にも怖くない無敵モード


あの頃に戻らなくても もう大丈夫だ
あの理想に焦らなくても もう大丈夫さ


今、あまりにも眩しい
今、あまりにも美しい
はったりでも 
強がりでもなく 
常にそう思える今が連続



 
出逢い 別れ 過ち
取り戻せぬ決断 巻き戻せぬ選択
 
嘆くことが取り柄のような鳥たち
羽ばたくことを忘れて 陽光が照り返す水面を見つめる
 
 
車窓から零れていく
美しさを堪えきれずに
宇宙にまで届きそうな雲の切れ間
 
 
「 綺麗・・・ 」
 
思わず
言葉を失くしそうな今
ゆっくりと 詩にしていく 日記を綴るように
 
 
 
 
季節 変わり目 潤い
思い出す広告 先進的な街並
 
笑うことが役目のような女子高生たち
時の早さを忘れて 色彩が飛び散る交差点を駆ける
 
 
歩道に溢れていく
狂おしさを抑えきれずに
地平まで切り開きそうな落ち葉の数々
 
 
「 綺麗・・・ 」
 
思わず
言葉を失くしそうな今
ゆっくりと 詩にしていく 写真を撮るように
 
 
隣にいるのが現在であろうとも
隣にいるのが過去であろうとも
隣にいるのが未来であろうとも

手元に残るのが孤独であろうとも
ゆっくりと 詩にしていく 車窓から、街並から、人生から
 

 
喜び少なめライフ
喜び多めライフ
喜びまあまあライフ
喜びイマイチライフ
 
 
 
知りたいけど
知りたくないライフ
知りたくないけど
知りたいライフ
気まぐれライフ、ライブ
 
 
 
怒り少なめライフ
怒り多めライフ
怒りまあまあライフ
怒りイマイチライフ
 
 
 
つながりたいけど
つながりたくないライフ
つながりたくないけど
つながりたいライフ

あまのじゃくライフ、ライブ
 
 
 
哀しみ少なめライフ
哀しみ多めライフ
哀しみまあまあライフ
哀しみイマイチライフ
 
 
 
わかり合いたいけど
わかり合いたくないライフ
わかり合いたくないけど
わかり合いたいライフ
ふらふらライフ、ライブ
 
 
 
楽しみ少なめライフ
楽しみ多めライフ
楽しみまあまあライフ

楽しみイマイチライフ
 
 
 
どんなライフ?
なんとかライフ

わたしライフ
あなたライフ
みんなライフ
どうにもならぬライフ
なんとかるさライフ、ライブ
 
 
 
気まぐれ
たそがれ
ながれながれ
嗤えライフ、笑えライブ
 

 
溶ける時間
歪む空間
自分とは思えない動作
他人とは思えない距離
 
 
愛、混ざり合う程に
哀、薄れていくようで
 
 
外すボタン
うっすらと汗
細く伸びる背筋
緩めるガーター
白く反射する腰首
破り捨てるストッキング
補足いらぬ無重力
 
 
気のせいでも
今夜だけは 今夜だけは 幻想の幻想に浸りきる
 
 
覚めないように
冷めないように
少しでも長く深く 少しでも甘く遠く 祈りの籠った熱が溢れ出す
 
 
鮮やかにはいかなくても
どちらかといえば醜いとしても
 
 
満たされるのならば
それなりに満たされるのならば
 
 
解消するのならば
お互いに解消するのならば
 
 
暗黙のベールの中で
深まる迷いを忘れ、狭まる世界を避け、狂おしく幻想に咲く
 

 
 
 
誰かに優しくしてもらう。
優しさのお返しをしようと思う。

 
けれど、
その時にはもう
その誰かはいない。

 
どんなにお返しをしたくても
もうお返しはできない。
 
 
日々は流れて
歳月は重なって
人生はすれ違っていく。
 
 
赤の他人なのに
あんなに優しくしてくれた。

家族のように優しくしてくれた。
 
 
いつかお返しをしようと思っていても
その「いつか」を先延ばしにするばかりで
きっとお返しをしようと思っていても
その「きっと」を後回しにするばかりで
 
 
誰かに優しくしてもらった。
その記憶は思いもしないタイミングで蘇って
「なんとかしてお返しをしたかったな」と
少しの後悔を噛みしめさせる。
 
 
もう、返せない
もう、叶わない
どこにいるのかもわからない
生きてるのかさえわからない
あの人に優しくしてもらった記憶。
 
 
返せなかった優しさ
行き場を失くした優しさのお返し
仕方なく私は
仕方なく君は
あの人とはまた違う誰かに
さり気なく、さり気なく、優しくする。
 
 
赤の他人のまま私は
赤の他人のまま君は
あの人がくれた優しさのように
また違う誰かに
それとなく、それとなく、優しくする。
 
 
優しさの受け手である誰かが
その優しさに気づこうが気づくまいが
さり気なく
それとなく
あの人がくれた優しさのように
自分なりの優しさをそっと誰かに。
 
 
 

 
 
 
平成は二十七年
西暦は2015年
 
 
立てても倒れる目標もあるだろう
描いても三日で飽きる目標もあるだろう
 
 
だけど気にせず
そんなの気にせず
立てればいい、景気よく
描けばいい、呑気に
 
 
さあ新年
どうだい青年
 
 
有言実行!
有言不実行!
不言実行!
不言不実行!
 
 
入り乱れ、咲き乱れ、未来へ
揺らいで、泳いで、仰いで
 
 
転んでも、擦り傷でも
天国でも、奈落の底でも
無風でも、凡庸でも
 
 
続いていくもの・こと
消えていくもの・こと
生まれてくるもの・こと
 
 
下手くそがなんだ
未経験がなんだ
くそったれがなんだ
なんもなくてもいいんだ
なんもないほうがいいんだ
 
 
タダだ
イマジネーションはタダだ
ダダだ
イマジネーションはダダだ
 
 
平成は二十七年
西暦は2015年

あんたのイヤー
俺のイヤー
あんたたちのイヤー
俺たちのイヤー
耳かっぽじって
五感研ぎ澄まして
すべてをフラットに受け取って
 
 
モザイクが追いつけないクオリティティで
モードが追いつけないクオンティティで
 
 
Ride on!
Go on!
Rock on!
 
 
 

このページのトップヘ