どこまでも途切れない空
朝に昇る太陽 夜に昇る月
どこにいても落ち着かない
どこまで行っても変わりそうにない


山あり谷あり
いつまで経っても報われない
それぞれの限界を知ったとき
落ちないために登らないことを覚えた


つまらない、夢がない
そうなのかもしれない


際限なく拡がる欲望の渦
賢明な選択と言えなくもない



「よーい、スタート!」

降り注ぐ日差しに迎えられ駆け出したんだ
やわらかな陽だまりの中で揺れる花に手を振ったんだ


横一線に繋がれた掌
あうんの呼吸のように歩幅はそろっていた


緩やかな風に飛ばされた帽子
色鮮やかな季節へ誘ってくれた


誰かの「行こうよ」があれば
それだけでつながっていられるような日々


流れる時と景色の中でも
抱えたものは確かに残っている


それに気づけば
振り返ることを少し忘れてみればいい



上れるとこまで上ってみればいい
見下ろせばきっとすごい世界が待っていると信じて


いつかそこから落ちていく定めとしても
それはそれで味わい深いはずさ


行けるとこまで行ってみればいい
誰かにとっての理想となるために


走れるとこまで走ってみればいい
胸を張って逢える日を迎えるために


前に進めなくなっても
這いつくばってみせる この生ある限り


自由の下に生まれたから
不自由を知ることが出来た



ゆるやかな風に乗って ハイスピードな未来へ