切り裂いてでも手に入れたいものがある
紛れもないのに 逃げてゆくのはあの頃のままの心
打ちのめしてくれないかい あきれるほどに
つまずきかけてばかり ちゃんと転んだ記憶がない



不思議なくらい夢にばかり耽っている
感嘆詞をどれだけ並べても表せない心
途切れないように ただ祈り続けることしかできずに



接続詞のように そつなくつなぎとめてきた半生
思い出さえ残せず消えてしまったよね
気づけなかった僕をどうか許してほしい
果てしなく続くと思われた景色がモノクロへ



何一つ満たされず立ちすくんだ昼下がり
この瞬間から抜け出すことを願い
未だに変わり映えのしない風景に甘んじている
おそらく幸せすぎたのだろう
何もかもがひれ伏す日が来ると信じていた



恵まれすぎた少年期
没頭することもグレることもできなかった
「無気力」の典型みたいな性格だった



マネキンにもなれないピエロ
セールススマイルが悲しく揺れる

死んでしまった瞳に優しく火を灯し
ブレーキランプのような光を差し込んで




すべてを受容できるように 少しでも柔軟な心を 手繰り寄せてみせるさ
少しでも破壊するために すべてを捉える指先を 再会の季節までに




ざっくばらんに 嫌になっちゃうくらい 軽やかに 自分がわからなくなるくらい
永遠の先まで導いてゆく



後悔なんてさせない するつもりさえないよ
くすぶり続ける 縮れてしまった隅まで丁寧に繕うよ
耳を必死で押さえた時から世界は拡がり始めた




振り払え 降りしきる情報に流されぬよう
取り払え 信じられないことは認識で留めたままで
邪魔にだけはならぬように



描くしかない すぐに街に繰り出しては経験値を求め
振り向かせるために扉を高らかにブチ破ろう



重ならなくてもいい 選ばれし者 告げられ 言い聞かせ
そっと抱き寄せれるものなら 迷いを自身へと変えていく




歩いてでも走ってでも立ち止まるな 
永遠の前で足踏みとはよくできたストーリー


前進でも後進でも 寄り道でも休息でも
動き続けることだけは忘れずに