辿り着けてはいない 未だに
お前はどんな表情で蔑むのだろう
何一つ捨てきれていない あきれて踵を返すのだろうか



ざらつく公園の隅が居場所だった 唯一の
気軽に世間話とはとてもいかなかった
朝も夜も大して変わらなかった しみるような寒さを除いて



はみ出すことが汚らわしく まともなことが健全と規定されたのはいつからなんだろう

転がした2次方程式  理解もせずに解けてしまう不条理
やりきれなくともこなすしかない



危なげのない橋を選んでは渡りきってきた 誇らしく振舞える神経を苦々しく見つめていた
大声で間違っていると言える勇気と知識を求め噛り付いた



真夜中 目覚めた  流し堪えてきたものがふいにあふれてきた

どんな夢なのかよく覚えていない

たしか自分がどれほどふがいない人間であるか突きつけられたような感じだった

たぶんその世界を覗いてしまった 



踊り狂う日々は遠く強く息づいている



まばらにも黄色い帽子が映える列 遠い昔に居た自分をそこに重ね合わせた



戻らない時の中 今を漂う

笑わせるなよ未来  迎えてもいないのに怯えさせるなよ