切ないくらい無力なままで


          大きく包み込むはずだった未来 落ちていく




          たくさんの笑顔に背を向けて
          笑う資格すらないと決め込んで











          とまどうくらい変わらないままで

          小さく返すつもりだった過去 引きずっていく




          たくさんの泣き顔をごまかして
          泣く理由が見当たらないと呟いた









 

          最後の笑みを 最後の姿を


          大切に胸に秘めてる  今でも










          ずっと眺めていることが照れくさくて
          はっきりとは思い描けない輪郭








          空は似たような色なのに


          雲はそれじゃあ満足できないと言わんばかりに流れる












          “ 空に溶け込んでみたい ”



          休日の窓からいつまでも見上げていた











          切なさは無力を優しく受け止めてくれた

          朝と夜を迎えるたびに








          大きく包み込むはずだった未来に慰められている


          少し予定遅れの今










          とまどいは平常を温かく見守ってくれた


          上と下を繰り返すたびに











          小さく振り返るつもりだった過去に勇気づけられている


          少し軌道修正の今