光を集め       永遠を感じ       空を裏切る




                        扉を開けると色んなカーネーションが迎えてくれた

















                        幻想のような現実がはっきりと浮かび始め
                        ふと     寄せられる眼差しに奢り続けてきた














                        現実の中で幻想のように佇むことを良しとし
                        気がつけば      はがし損ねたプライドにまみれ
















                        淡い幻想観は現実逃避以外の何ものでもない























                        光が散り       永遠が霞み       空が踊る



                        扉を開けると色とりどりのカーネーションが吹いている
















                        遠い未来のある日に見るような
                        遠い過去のかなたで見たことがあるような




















                        おぼろげな記憶にぶら下がる風景はあらゆる色彩で満ちている




















                        経験の有無もはっきりしない扉の前で
 
               

                                           「 もう一度 」    と願う