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狂おしさついで胸を掴む
あとは流れとリズムに委ねて
 
 

本能は記憶さえも曖昧にしていく
本性は感覚さえも幻想に丸め込む
 
 

ここから始まるここに戻る
しばしの恍惚はまるでそう    
出来すぎたプログラムのようで戦慄さえ過ぎる  毎回毎回これもよくできたデジャビュのよう
 
 

ここから始まりどこにもいけない
ここから始まりあそこにも着けない
ここから始まりいつかを辿る
 
 

刺激とも癒しとも隔絶されたのは誰のせいだ   
俺自身だけか  それとも俺の見る目がないだけか
 
 
 
もっと素敵なものだと  もっとすばらしいものだと
信じていた過去に自分に  
どう折り合いをつけていけばいいのかはまだまだ見えそうになくて 1人笑いが込み上げてくる
 
 
 

エクスタシー
  オランダの売春宿
    赤い照明
      麻薬公認バー
        整えられたシーツ
          合法ドラッグ
            延長料金
              ツーショットダイヤル
                ティッシュ
                  知り尽くした猫なで声
                    逆指名
                      シャワーを先に進める少女
                        覗き穴
                          そつがないボーイの対応
                            革張りのソファー
                              個室
                                安っぽいミラーボール
                                  from kiss to kiss
                                AVなぞり
                              求める声
                            歪む叫び
                          応えようとする息遣い
                        器用で不器用なアクトレス
 
 
 

淡々と巻き戻していく背中が
妙にいじらしくて衝動は再び    身勝手な本性はこれからを本章ぶって茶番リフレクション
 
 

艶やかな温もりを手にすればするほど意識する
この身の時と併合した張り具合
 
 

窓からこぼれる摩天楼だけが普遍を物語る  そんな馬鹿な
テクノロジーの帰結は永遠だと誰もが暗黙の了解だ     

そうだろ    今さら倫理とかはなしだろ
 
 

火照る脳でどうでもいい連想ゲームは続いている
揺るがした指に絡むいつも通り
 
 

根幹が揺らぐ それで日常は平静を保つ

誰もに根づく衝動の炎
誰もが迷う選択の宝庫
新手は出尽くしたかと思われても
平々凡々な市井の現状を国勢調査レベルで把握するのは  未だに 夢のまた夢
 
 
 


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 『 あらゆる夜のあらゆる窓に光が灯る。 』
 
【 内容 】 33篇の詩と写真
 
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