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思うとさ
浮かべるまでもないんだけどさ
君のことばかり考えているんだ  
一日中さ

笑っちゃうくらいさ
君のことしか浮かんでこないんだ
どんなときでもどんな場所でも  
少しゆとりができると
すぐに浮かんでくるんだ 君の笑顔が

どんなに欠かせない存在だったのか
どんなに君がいなきゃ駄目だったのかが
日を追うごとに  
強く、強く僕を締めつけていく

ああ、今頃何をしているのかな
全然環境も関係も違うけど
考えていることはあの頃と同じだ

手をのばせば微笑んでくれそうで
でも、まっすぐにのばすのは
何か違うような気がして

手をのばせば握ってくれそうで
でも、まっすぐにのばすのは
何か恥ずかしくて

そんな風に毎日ときめいていた
そんな風に毎日焦がれていた

ああ、今頃幸せになっているのかな
全然環境も関係も違うけど
考えていることはあの頃と同じだ

手をのばせばよかったな  
おもいっきりまっすぐに
そしたらたぶん
少し遠慮がちに
少し高らかに   
「いいよ」って感じの上から目線で
微笑んでくれていたんだろうな

手をのばせばよかったな  
おもいっきりまっすぐに
そしたらたぶん
少し恥ずかしげに
少し誇らしげに   
「待たせすぎ」って感じの上から目線で
握り返してくれていたんだろうな

こんなにも  
なんとなくだけどわかっていたのに
こんなにも  
なんとなくだけど感じられていたのに

のばせなかった てのひら
のばせなかった 少しの素直

全然ありえないイフなら
こんなに長く長く
もつことなんてなかったんだろうな
僕の言動次第で
全然ありえたイフだからこそ
こんなにも長く、長く・・・

のばせなかったてのひらだけが
今でも時折
無意識に虚空を掴もうとしては
行き場をなくし
とりあえず出る気もない
欠伸を抑えては どこか寂しげ
 



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電子詩集
 「 わたしが聴きたかったJ-POEM 」
 
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