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ぶち抜いていく
加速だけで論理と直感と芳醇と感性と語彙の
バランスがとれていかないのなら

所詮二番煎じ
所詮既視感   

過去を洗うことなく
「新発見」
「実験作」
「新境地」
「問題作」
「新機軸」
「革新的」

並べ立てて 飾り立てて
撒き散らすほど虚しいことはない   
撒き散らすほどありきたりな手法はない

飛び道具をしまいなさい
お得意の飛び道具を用いずして
どこまでそれによる効果をもたらせるか
という次元で試行錯誤していくのが
進化や突然変異への前提条件でしょ?

ご存知でしょうが
最低限のラインを守った上での
ギリギリの試金石的投企が
価値を有してくるのだと
のうのうと述べている時点で
既視感満点なのであります

それすらも
価値観の醸成に用いる手段に過ぎないと
割りきれているのならば
まだ救いようがあるが
それすらも気づかずに心の底から
手段としての体裁にばかり
重心をかけていることを
スルーしっぱなしというのは
失望どころじゃないっすね 

時代的には最悪認定もありな様相です
本質が求められていると
分野を問わずいわれますが
そこで肝心なのは
本質以前にそうした文脈で用いられている
「本質」という概念に対する認識の差異が
この上なく多様性にまみれて
「本質」という一つの語には
集約できていないという事実です

その辺を認識せずに
「本質、本質」といったところで
本質は出てきませんよ
出てくるものも
進んで引っ込んでいきますよ 
そのまま陽だまりに出ようものなら
わけのわかんない本質とは
呼べないような「本質」として
「これこそ、本質」と
賞賛されるわけですから

大方は
本質と「本質」の差異の判別に
重点を置き始めていますが
相変わらずなのは
その評価眼やらを
自己認識の独りよがりで済ませるか
モダンの置き土産同然の権威主義に
なんだかんだ
ブツブツ言いながら
まだまだ依存させていく気満々で
済ませようとしているんですから

皆無です
努々なんて無縁の状況で
磐石を誇ろうとしているんです
流動的な体を掲げた
なんとも悪習的かつ固定的な土壌で
 



 
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