忘れたいと思いながらも
全然忘れられないのは
どこかで
忘れたくないという想いが強すぎるから。
 
 
言葉や口から
どんなに「忘れたい」が溢れて
どんなに「忘れたい」を連ねても
それは
「忘れたくない」の裏返しでしかない。
 
その感覚を
受け入れてから始まる風景に
怯えたままでいる。