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笑顔とセットで
カンパ~イ
くたびれた喉に
小金色の大海が沁み渡る
 
都会のど真ん中
無味乾燥なオフィスを抜け出し
しわくちゃな今日にお疲れ様
まっしろな明日に景気づけ、景気づけ
 
もくもくと
煙までおいしいバーベキュー
キラキラと
照明までおいしい色んな屋台
 
くたびれ加減は様々でも
ほろ酔いがすべてを受け止め
屋上からの夜景が主役たちを引き立てる
 
何もかも 忘れるわけにはいかない
何もかも 忘れられるほど甘くはない
 
上司、部下、同僚 
肩書きまで
 キレイさっぱり 脱ぐことはできない
 
だけど
同じ夜に
同じとこで
食って、飲んで、話せば
「明日もなんとかなるだろう」と  
  単細胞は
  息を吹き返すシステム



( 第42回 各務原市文芸祭 現代詩 文芸祭賞 )
 






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