揺れる、重力を忘れるように
揺らす、引力を振り切るように




熱を帯びていくにつれ
いろいろなところで汗がしたたり落ち
徐々にメイクも剥がれてゆく




どこまでがメイクなのか
どこからがフェイクなのか

どうでもいいことを考えつつ上下




2回目からは
些細なところがよく見えるように

3回目からは
ちょっとしたところが気になるように




クローズアップ
するつもりなんてないのに
気づいたらカメラワーク視点であら探し




時間感覚
時間間隔
なくなるのは毎度
思ってた以上に長時間だったことも
思ってた以上に早く済んでいたことも
あてにならない体内ストップウォッチ




むすんで
ひらかないで
とじて
遠心分離器のように
ぐるぐる、ぐるぐると回して子供じみた白濁




「 トイレに捨てるのはやめてね 」
って
背後から
使い慣れたセリフのように滑らかなトーン




「 はい、はい 」
って
こっちも
何度となく使い回してきたようなトーンで応答





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