カテゴリ: 想送創送
「創造」「創作」をテーマ・エッセンス・スパイスにした10篇の詩。
2022年04月18日
自我自参
理想ばかり追いかけるのも
と、思い描ける今は華。
それなりに広い場所で
全方位ワガママグラデーション
成り切り 逃げ切り 想僧
力みすぎず
未公開と未完成のアウトプットパレード
まだ書ける
333万篇から3篇への旅路
333万篇を書き
「書く」をテーマに三部作のようになった3篇の詩
結果的に、というか
途中から意識的に、という感じか
「書く」をテーマにした3篇となりました。
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2012年08月03日
2010年02月27日
2012年07月28日
2009年10月11日
2012年08月15日
2015年02月04日
100円ポエム
意思か欲望か気まぐれか好奇心か
こうして今
あなたはこの詩を読んでくれている
つまり、23篇で100円のこの電子詩集を購入して頂いたわけだ。
不思議っちゃ不思議
自分の詩が売れたんだから
どう考えても売れる見込みのない詩集が売れたんだから
買ってくれたあなたにわざわざ書いて伝えることでもないが
「まさか、この詩集を買ってくれるとは」 というのが正直な心境だ。
「100円払った価値はあるでしょ?」という自信満々半分
「100円払って損したと思ってます?」という申し訳なさ半分
両極端な想いを渦巻かせつつ
真夜中の屋根裏部屋でケータイにこの詩を打ち込んでいる。
お気に召した詩はありましたか?
23篇しか収録していない詩集で満足でしたか?
あなたがわざわざ100円払って
この詩集を買って
この詩を読んで
この行を読んでくれていることに ただただ感謝を覚える。
そして
意思か欲望か気まぐれか好奇心か何となくか
動機は定かでないが
100円払ってこの詩集を読んでくれた
そんなあなたの心意気をしっかりと受け止めて
もっと良い詩を目指し
これからも詩作と試作に励まねばと 改めて深く思う。
重底音
この詩は
早く、早く、早く
分水嶺なき神話に
枯れ落ちた瞼
波状線
皆はサッカーに夢中だった
あるきびより
テントに映るシルエット
夏の陽射しの白線
建設的な真夜中
何もない6月の交差点
何もない交差点
小学校のプール脇に位置する
小さな静かな夜の交差点
闇に溶けた
黒のワンボックスカー
その周りに五、六人の男女
小さな声で
今日を振り返ったり
明日の予定を話し合ったり
長い6月の夜を楽しんでいる
それは まさに青春
遠目から見ても青春
あれくらいの年頃
私は何をやっていたんだっけ
思い返すだけで
切ない風が巻き起こる
似たようなこと
していたんだろうけど
あの頃には
それも 日常の一部でしかなく
そんなに
ありがたみも感じず
よく噛み締めていなかった
何もない夜
何もない交差点
ありふれた一日だったとしても
そこで別れを惜しむように
会話を交わせば
それだけで満たされた
あれは まさに青春だった
ジュ~ジュ~
食べごろかな
そろそろいいころじゃないかな
独り言を重ねながら
ホットプレートで
今夜は焼肉
ワイワイガヤガヤ
人の声は全くしなくても
ワイワイガヤガヤ
具材たちは小気味よくやかましい
何を食べたのか
記憶に残らないようなものばかりではなく
あれを食べたと
翌日になってもしっかりと
覚えているような歯応えのあるものを
材料を買いに行って
値段と相談して
トントンと切り分けて
食器の準備をして
プレートに並べて焼いていく
無理しない程度に
カロリーなんかも気にしつつ
神経質になりすぎずに
焦げ過ぎないように気を遣いつつ
時間をかける
ってほど時間もかけてないけど
過程を大切にする
ってほど長々とした過程でもないけど
「いただきます」を迎えるまで
たまにはこうやって
ちゃんと手を尽くしたくなる
一人暮らし三年目の春
光と闇が階下で
遅かれ早かれ
早朝の教室
宿題、テスト勉強、模試対策・・・
落涙器
そこから見れば
永劫回帰命題
振り返る
深紅のトースター
何をやってるんだ
若者時代世代
肯定も否定もされず
透明な黄金色の額縁
ニット帽の幼女
シャッターだけが降り注いでいた
ひまわりを背に
論理の傘
愛に紛れた憎悪が引き千切る
ランキング偏執室
求めちゃいないよ
フライドポテトを一つですね
寂しくて寂しすぎて
静止したタオル
放り投げられたタオル
自堕落ロンリー
自堕落の極みをなぞる
良く良く見せようと
良く
3.11をモチーフにして書いた詩など10篇。
2011年03月28日
2011年04月23日
2011年07月10日
買毒
買いにいったんだ
客寄せ稼業
「見せモノじゃない!」
Happy Birth 4 stations
その車両には誰も乗っていなかった。ドアが開いて乗ってみると、燕尾服を着た一人の老紳士が立っていた。「ようこそ」と、しっかりと距離感を保った声でお辞儀され、こちらも軽く会釈した。車内はよくあるメトロの構造。ただ、中吊りを始めとする広告はなく、乗り降りの際の安全を訴える車内アナウンスも聞こえない。製造されたばかりの車両であるかのように、きれいなつり革と座席と車窓が車内灯に照らされてよく目立つ。
メトロが動きだしてから、ゆっくりと左右の車両を見渡してみた。この車両と同じように誰も乗っていない。さっきの駅で乗ったのは私だけのようだ。老紳士に色々と尋ねようか悩んでいるうちに、メトロは次の駅のホームへと滑り込んでいく。駅名看板に、「しょう」というひらがなが書かれている駅に。
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駅名に疑問を抱きながら降り立ったホームは、とてつもない広さだった。アフリカの広大な大地のようなホームに、無数の揺り篭が並んでいた。生まれて間もないであろう赤ん坊を抱く揺り篭。どこまでも、どこまでも、眼前を埋め尽くすかのように並んでいた。
驚きを隠せない私を察してか、老紳士は「これから、このような集団的光景をご覧頂きます」と告げた。「どういうことですか?」と問いかけた瞬間、眼前は無数の揺り篭から、無数のランドセルを背負う小学生の集団に変化した。広大なホームを黙々と歩んでいく色とりどりのランドセルたち。千とか万とかいう数では収まらないランドセルの群れに唖然としていると、「次の駅へ」と老紳士に肩をそっと叩かれ、再びメトロに乗り込んだ。
次の駅に着くまでに、私は老紳士に向って矢継ぎ早に疑問をぶつけていった。「このメトロやホームはどういう仕組みなのか?」「あなたは一体、何者なのか?」・・・尽きぬ質問を柔和な笑顔でかわし、無言を貫き通す老紳士。こちらから何を聞いても答えてくれそうにない。「そろそろです」という声とともに、メトロは「ろう」と書かれた次の駅へ滑り込んでいく。
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ホームには無数の群衆。赤ん坊や子どもではなく、大人だ。恍惚な笑みをたたえながら行き交っていたのは、無数の新郎新婦たちだった。その幸せそうな雰囲気につられ、思わずこちらも笑みが零れる。
しかし、すぐに新郎新婦たちの姿は消え、ホームは目まぐるしく場面展開していく。夫婦と子どもたちの一家団欒、独身の男女などが仕事や趣味に打ち込む様子・・・次々と現れては消える場面。走馬灯のように、引っ越し、一人暮らし、シェアハウス、就職、転職、退職、Uターン、Iターン、Jターン、結婚、離婚、再婚、出産、子育て、子の自立、疾病、介護、事件、事故、災害など、様々なライフサイクルの転機を象徴する場面が続く。ただ流れていく場面を見ているだけだったが、じっとりとした疲労感が募った。映画館を出た直後のように、両腕を思いっきり頭上に伸ばして身体を解していると、老紳士に「参りましょうか」と言われ、メトロに乗った。
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次の駅はすぐだった。「びょう」という看板が立つその駅のホームには無数の病院。1つ1つの病院から、飛び出す絵本のように、眼科、耳鼻科、皮膚科、泌尿器科、内科、外科など様々な診療科が克明に見える。赤ん坊の泣き声、子どもの笑い声、緊張した面持ちの患者、祈るような瞳で手術を待つ患者の家族、患者の応対に追われる看護師、冷静に手術を執刀する医師の様子など、様々な場面が流れていく。目を背けたくなるような場面も多々あったが、なぜか、流れていく場面の1つ1つから目を離すことはできなかった。大きなタメ息と深呼吸を1つしたところで、老紳士に「次の駅が最後です」と促され、重い足を引きずりながらメトロに乗った。
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最後は「し」という駅だった。広大なホームには、葬儀の座席が並んでいた。前方の遥か彼方から、数えきれない煙が、淡々と上昇していくのが見えた。「火葬場の煙?」と思った瞬間、場面は一気に切り換わり、無数のお墓が現れた。伝統的な和風の縦型、西洋風の横型など、様々なお墓が整然と地平線まで埋め尽くすかのように並んでいる。
それまで控えめに後ろについてきていた老紳士が、すぐ隣に来てゆっくりと話し始めた。
「ここまでの4つの駅を通じて、大まかな流れをご紹介しました。これらは、『人生』というもののごく一部です」。
私は静かに頷いた。
「どのように生きてゆくのか、死んでゆくのか。それは、環境の多様性、あなたの選択・自由・柔軟性・価値観の折り合いに左右されます。私の案内はここまでです。では、よい人生を」
見送る老紳士に感謝を告げ、メトロに乗った。
ゆっくりと穏やかに走るメトロ。
目指す先にある駅を、私はもう知っている。
そう、「たんじょう」と名づけられた駅だ。
車内の電光掲示板には、「あと、十月十日」と出ている。
しばしの仮眠をとるには十分すぎる時間だ。
私の瞼が静かに閉じていった。
点あふれ 天ありふれ あまねく愛と哀
大・長・多は
帰れない帰りたい
「帰りたい。
もう一度帰りたい」
顔を合わせるたび 口に出る台詞
当分、帰れない
下手すれば 一生、帰れない
なんとなくでもわかっているから
口にせずにはいられない
「帰りたい」とくり返さずにはいられない
周りの大人やら
テレビのニュースやら
学校での噂やらなんやらから
敏感に 嗅ぎ取っているのだろう
どれだけ洗っても
あの頃の風景は帰ってこないと
あの頃の世界にはもう帰れないと
口癖になったのではなく
自覚的に 口癖にしたのだろう
「帰りたい」という想いを失わぬように
そう想う今を
決して、決して忘れてしまわぬように
「帰りたい」を
口癖にしようと 決めたのだろう
土曜日の虹
伸びに伸びきった芝生
さすがにそろそろ刈らなければと
精を出した
真夏手前の土曜日
買うほどでもないスペースに身を屈め
剪定バサミで
チョキチョキ、こつこつと芝を整えていく
すぐにボウボウと元通りになる季節
あまり神経質になりすぎず
大まかに芝の高さを揃えていく
一時間くらいかかって
まあまあの見栄えが完成
汗や風とともに
散髪に行った後のような爽快感が流れる
ほうきで刈った芝を集め
可燃二十リットルのゴミ袋一丁上がり!
景気づけに水を撒いていく
穏やかに放たれた放物線
その先に
うっすらと虹が架かってゆく
これだけのことで
土曜日は
まだまだ長いと想える
あの海へ飛ぶ鳥 あの空へ泳ぐ魚 【参考】 LUNA SEA「Make a vow」
時の問いかけに
とまどいながらも
特別な大切と
ため息つき
躊躇いつつも
試す尊さを
真っすぐな祈り
今こそ もう一度
祈っても
変わらなくても 祈らずには
間違ったとしても
後から何度でも
くねくね回り道ドキュメンタリー
思い立ったなら
スピードに任せて
大胆に乗り込んで
祈りの溢れるあの海へ
これだけでいい
この祈りだけでいい
そう思いきれる祈りは
めったに注いでこないから
優雅に羽ばたいて
いるように見えた 大空
あの鳥には
鳥なりに
生存の葛藤があるのだろうか
突然に
忍び寄る光も招き寄せ
飛び立つことを選び取った 無邪気な老父のようで
空を渡るように
海を飛んでいけたらと 祈りの数々 どこか似ていて
望んでいた
未来とは違っても
この希望は希望として 今にしっかりとつなげて そう
こだわるがあまり壊れていく 空までも
壊れていくほどに焦がされる 海さえも
真っさらな願い
今だから もう一度
願っても
変えられなくても 願わずには
間違えたとしても
後から難度でも
山あり谷ありアドベンチャー
思い描いたら
クオリティに縛られず
最善を詰め込んで
願いの溢れるあの空へ
これだけでいい
この願いだけでいい
そう思い込める願いは
数えるほどしか降らないから
緩やかに泳いで
いるように見えた 海原
あの魚にも
魚なりに
実存の危機があるのだろうか
唐突に
降り注ぐ闇も抱き締め
泳ぎ抜くことを選び取った 無限大な少女のようで
海を渡るように
空を泳いでいけたらと 願いの数々 どこか似ていて
願っていた
時代とは違っても
この理想は理想として 今にしっかりと溶かして さあ
あの鳥も
あの祈りよ
あの海へと
あの魚よ
あの願いも
あの空へと
【 参考 】
LUNA SEA「Make a vow」
https://www.youtube.com/watch?v=_-BwI0cVE1I
< LUNASEA関連のブログ記事 >
レビューブブログ
LUNA SEA関連のレビューまとめ
雑記ブログ
LUNA SEA(ルナシー)雑感
静寂の街
すれ違わない街角
風を切って歩く寂寥
大衆がいなければ
孤独も思うように味わえないと
身をもって知る4月下旬
ふいに出会っても
立ち話さえもそそくさと
アンドロイドよりも
ヒューマノイドよりも
ぎこちないヒューマン
医療用でも
スポーツ用でも
なさそうなゴーグル
つけた人とすれ違う交差点
開け放たれた
カフェチェーンのドア
店員の気配すら希薄で
レジも
受付も
飛沫感染対策でビニールカーテン
しっかりとマスク&手袋
トレーにもビニール
開けたままの窓
この季節にしては肌寒い
寒暖差が続く日々
ロックダウンにしきれない
中途半端な移動制限の箱庭
後手後手に縛られた政府
先手先手せっつく都道府県
休業要請
遅れてしまう補償
全然足りない模様
緊急事態宣言下
目視で数えられてしまう繁華街
移動量はデータ
補足されるリアルタイム
ステイホーム
良くも悪くもカジュアルな響きに
命令されなくても自粛の波
どうしても際立ってしまうマイノリティ
強制されなくても自粛の波
平時以上に強風に晒されるアウトサイダー
暗黙の了解
煮え切らない感覚
押し隠したまま感情
お互い様でストレス飽和
ソ ー シ ャ ル ・ デ ィ ス タ ン ス
自 覚 的 か
も う 自 然 化
い つ か ら か
意 識 し な く て も
空 白 に 満 ち た 距 離 感 ダ ン ス
オープンエア
普段なら人気のない公園も
どこからか
気分転換の皆様ちらほら
時間差でも
まとめ買いでも
3密解消は難しき
ご近所のスーパー&ドラッグストア
思いつきのポエム
風景描写も
狙い過ぎた
現代アートみたいなぎこちなさ
ネットに
おうちに
オフィスに
こもりきって浮かぶ軟弱と柔軟
ねえウィルス
今はどこで感染拡大していますか?
今はどれくらい増殖拡散しているんですか?
まだ
まだまだ
「ただいま!」って
大声が溢れていた日々には
まだ
まだまだ
「行ってきます!」って
駆け出していく日々には
まだ
まだまだ
いつまで続くのだろうか
どこまで続くのだろうか
それでもまだ
思い描ける
思いっきり深呼吸できる あの季節を
それでもまだ
想い求める
思うように無限大に繋ぐ この未来を
香る想像に 齧り創造に
過ごした青い春
再生し続けては
つれない想像に火をつける
どこまでも
どこまで出来るのか
試すように
確かめる歩みを
香る樹木
訪れ始めた鬱蒼
今年もまた
控え目に
静寂の木漏れ日
齧る
鼻に抜けて
パッと広がり
つられて思い出す感慨
あの哀悼も
忘却のモダンに
消えゆくとしても
あの鮮やかも
輪廻の藻屑に
消えゆくとしても
過ぎ去った赤い夏
巻き戻し続けては
つたない創造に薪をくべる
いつまでも
いつかで叶うようにと
確かめながら
試すような道のりを
香る彼方に 揺られながら
齧る貴方に 塗られながら
変わる数多に 振られながら
【 関連日記 】
Zone / Shot / Take it
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淡々と読み込んで
ピッピッ
段々とのめり込んで
ピッピッ
資料IDの読み込み。
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左から右へ確かめて
じっと
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順番通りに並べ直して
じっと
じっくりと
請求記号順に書架整理。
デコボコ
トントン
肩叩きではありません
デコボコ
トントン
トントン拍子ばかりではございません
デコボコ
トントン
本の乱れを直して書架整理。
あるかな ないかな
ないかな あるかな 不明本探索。
淡々と
段々と
ゾーンに入ったみたいに
ショットしまくったみたいに
テイクイットイージー
ぞうしょてんけん
図書館の蔵書点検。
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