橙に包まれた浅い青

受賞・入選など14篇。 写真詩・イラスト詩・ポエム動画など2333篇以上を公開。

タグ:ポエム


やっちまえ
勢いに乗って
計画などなくても

ぶちかませ
直感に従って
戦略なんてなくても

叫びたくなるほど
猛暑の燃えるモーション
真に受けて
悪戯な海に飛び出して

溶け落ちるほど
猛暑に押されて
こころモーション
無敵な空に飛び立って

調子に乗ればいい
猛暑のように貪欲に

厚かましく熱くなれ
猛暑のように大胆に

そういう季節
そう思い込んじゃえば

こういうモード
こういうモーション
夢も嘘も陰も鬱も
混ぜ混んで

叫んじゃえばいいZ
排他的でもなんのその

溶け落ちればいいJUMP
おっとと懐いね
な夏にいつか回収


2022年04月18日 
良い詩を書かなくていい、書けなくてもいい。



2020年09月28日
執筆欲



2019年04月28日
継続の方舟に持続の揺り籠 ~ Repetition Inspiration Reputation ~



2019年01月29日
OK Name your price GO



2017年11月30日
一瞬で書ける一行 一生で駆ける一行



2016年07月30日
『Poem GO』



2016年02月25日
限られた始まり 限られたつづき 限られた終わり



2015年09月15日
変新だぜ   【参考】 スギちゃん



2015年09月07日
無意味に据える夢と目標   【参考】 はあちゅう - 半径5メートルの野望



2015年07月28日
Poem333% Point333倍 Positive333兆



理想ばかり追いかけるのも
理知的とは言い難い世の中

理性ばかり押しつけても
理想的には辿り着けぬ距離感

感じるままに
すべてを受け止めて
今を真摯に吸い込み吐き出す

考えたすべて
試せるだけ試して
人生がひまつぷしならば
ひつまぶしでも食べながら

誰のものでもない身体
何にも遮れない心象
活かしきる鍵も
生かし抜く術も
多様な単純と複雑にまみれた自我自参




それなりに広い場所で
そんなにうるさくなくて
程良い陽射しが降り注いで
心地好い風が時折吹いて
欲求も
感覚も
感情も
思考も
ほどほどに落ち着いていて
「思い残したことはない」と
心の底から思える時に
「やり残したことはない」と
心の底から想える時に
してみたい
と、思い描けるうちが花
と、思い描ける今があれば華




ワガママ?
と思っても
意外とそんなこともなくクリエイト

客観視すれば
ワガママも 
ただのワガママにならなイリュージョン

客観視できれば
ワガママも 
ワガママなだけ、にはならなイミテーション
 
限度を超えなければ
他者との不要な衝突もディクリース
周囲との不合理なすれ違いもディクリース

求めてみれば?
全方位に承認

葛藤はあっても
いい意味での貪欲さはエネルギー

ワガママ、押し殺すよりも
ワガママ、隠し通すよりも
グラデーションをつけたワガママで
貪欲に承認を求めてGO&COME ON!





力みすぎず
抜きすぎず
焦りすぎず
止まりすぎず

シンプルだとしても
シンプルじゃない深さを

積み重ねながら
繰り返しじゃない日々へ

オリジナルな自由
イージーな修行僧に成り切り逃げ切り






まだ書ける
まだまだ書ける
だが
出すとなると
「まだ出すな」が勝る

未公開のアウトプットは
未完成のアウトプットは
引っ込み思案を気取り
石橋を叩き続けて止まない

待ってるだけ
なのかもしれない
ちょっとしたタイミングを
出すべきと想える時期を

待ってるだけ
なのかもしれない
ちょっとしたきっかけを
出したいと想える偶然を

自惚れに満ちた
未公開のアウトプットパレード

思い込みに満ちた
未完成のアウトプットパレード






結果的に、というか
途中から意識的に、という感じか
「書く」をテーマにした3篇となりました。




2021年09月04日 
「 感覚に感性に 素直に忠実に 間隔が空こうとも、完成が遠退こうとも。 」



2021年09月15日
「 Write Light Holic - 微笑みの頬つねり - 」



2021年10月10日 
「 下書きでも、殴り書きでも、落書きでも。 」





1. 金銀銅いらぬリスト



2. 電子詩集 【 無料版 】と【 完全版 】を同時リリース!



3. 「ART-SCHOOLは聴く」というバンギャ。 「Plastic Treeは聴く」というロキノン厨。



4. ~ ポエトリー ・ パレード 【 完全版 】 ~ 10th KomAnniversary( 6 )



5. 詩展2021 ~ ポエトリーオンライン 2012Dive 2016Drive 2017Dove ~ 



6. 春めいた街



7. 詩の受賞作・入選作など14篇





2012年08月03日
一人一人が出場選手なんだ。



2010年02月27日
「 努力は必ず報われる 」と何度も語り続ける金メダリスト



2012年07月28日
オリンピックで



2009年10月11日
Tristan Tzaraファンクラブ会報の1896416ページ



2012年08月15日
結果がどうであろうと全力の過程は色褪せない。



2015年02月04日
金銀銅いらぬリスト





意思か欲望か気まぐれか好奇心か
こうして今
あなたはこの詩を読んでくれている
つまり、23篇で100円のこの電子詩集を購入して頂いたわけだ。

不思議っちゃ不思議
自分の詩が売れたんだから
どう考えても売れる見込みのない詩集が売れたんだから
買ってくれたあなたにわざわざ書いて伝えることでもないが
「まさか、この詩集を買ってくれるとは」 というのが正直な心境だ。

「100円払った価値はあるでしょ?」という自信満々半分
「100円払って損したと思ってます?」という申し訳なさ半分
両極端な想いを渦巻かせつつ
真夜中の屋根裏部屋でケータイにこの詩を打ち込んでいる。

お気に召した詩はありましたか?
23篇しか収録していない詩集で満足でしたか?
あなたがわざわざ100円払って
この詩集を買って
この詩を読んで
この行を読んでくれていることに ただただ感謝を覚える。

そして
意思か欲望か気まぐれか好奇心か何となくか
動機は定かでないが
100円払ってこの詩集を読んでくれた
そんなあなたの心意気をしっかりと受け止めて
もっと良い詩を目指し
これからも詩作と試作に励まねばと 改めて深く思う。

  


 
この詩は
電子詩集「 ポエトリー ・ パレード 」に収録されています。
 
 
【 無料版 】は7篇収録  価格0円

【 完全版 】は23篇収録 価格100円 → 0円
(  2019年2月2日から無料公開スタート  )

 
両版ともに、1~7篇目までは同じ内容です。
 
 

 
 
 

 


弛緩する全景
すり抜けてゆく数々の春夏秋冬
繋ぎとめていたかった面影ばかり霞んでゆく

夕陽を背に
手を振り合ったランドセル
当然のように
その先には明日たちが
待っていた 待っているはずだった

随分
遠い過去のことを語るような目つき
随分
遠い未来のひとへ語るようなつぶやき

過去にできない現実を
丁寧に丁寧に
祈りに祈るように
物語へと高めていかざるを得ない

狙い澄ました
わけでもないだろうが
淡くどす黒い重底音が
徐々に徐々に、立ち込めていく最中
破裂した
破裂するはずのないものたちが
破裂した
破裂してはならないものまでも道連れに

義務を果たすように
激しく、激しく、波打った鼓動
使命を果たすように
儚く、儚く、散っていった街路樹
いつもと変わりなく
朝も夜もくり返したラッシュアワー
押し寄せる
時の砂に攫われてもなお
抗って抗って
そうすれば 忘れられるような気がして

「止めるべき」が
積年に応えるよう
説得力を増しながら
「止めてはならない」を越えていった夏

「止めたい」を
上回る勢いで
根拠という根拠が剥がれたのに
「止めてはならない」が盛り返した冬

いいかい?
そうかい・・・
噛み合わない喧々諤々
成熟の感触を
味わわないまま債務だけが肥大

言葉が泣いた
言葉になれぬまま泣いていた
詩歌が枯れた
詩歌になれぬまま枯れていった

続けてはならないことを
続けてしまう
慣れてはならないことに
慣れてしまう

ただ
その光景を見ていた
ただ
その光景を
見ていることしかできなかった

よくわかるよ
わかりすぎるよ
私も そうだったから
私も その1人だったから

  

 

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吹きつける向かい風
この寒さを味わえるのも残り僅か
そう思うと
厚めのニット帽も自然と外したくなる

長引く寒波
ここ数年で稀に見るほど寒い2月
乱れるダイヤ
各地での落雪・転落事故
うんざりするような寒さ
春への待ち遠しさを加速させる

狙い済ますというほどではないけど
少し早めに
春色中心で重ね着してみたりして
気分だけは春爛漫モードで
ただただ待ちわびるばかりの日々

春、春、春
大いに咲いておくれ
早く、早く、早く
そんなに遠慮しないでさ
春一番、一番、一番
とっとと吹いちゃってくれ

ふいに切り換わるんだろう
気まぐれなキミは
ふいに和ませてくれるんだろう
ある日を境にして
あきらかな暖かさを伴って

必ず来るとわかっていても
じれったさはどんどん募ってしまうよ
必ず来るとわかっていても
当分来ないんじゃないかと不安にもなるよ

春、春、春
大いに咲いておくれ
早く、早く、早く
そんなに遠慮しないでさ
早く、早く、早く
全国民を代表してお願いしますよ

    


 
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華やぐ赤日の高層
目に入れても痛くない素振りで
有無言わせず
ベールの向こうへ手招き

「こんなはずでは・・・」と
口には
出さなかったのが
何よりもリアルな証拠となって
後味を
薄めていくばかり 神妙と

遠去けすぎたリスクは
コストを通り越したのちにもはや幻想
薄々
気づきながらも
祭り上げずにはいられなかった
未熟なコンプレックス

「こんなはずでは・・・」と
喉から
零れかかったのが
何よりもリアルな確証となって
継続を
避けられるはずだった 慎重と

言いたいことが
言うべきことが
さらさら
 さらさらと
許認可を求め
 監視カメラの路地に 蜿蜒と

善と悪が
得と徳が
しらしら
 しらしらと
許認可を求め
 口コミの大通りに 奄奄と

   


 
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枯れ落ちた瞼
左手の甲に乗せて
生前にしておきたかったこと
生前にしておくべきだったこと
今さら、今さら

口にすれば
三行で事足りること
言い淀んでるうちに迎えたその日

示し合わせたような
北北西の風に合わせ
小刻みにゆれる木漏れ日が縁取る
数々の慈しみに満ちた温もり

セピアに色づいてしまう前に
モノクロに染まっていく前に
目の前にはもういない
目の前にはもう返ってこない
だけど
何か形にして受け継いでおかねば

回る針が速度から解放されて
回る足が強度から解放されて
理想郷にも等しい未来
夢見続けているのは
その愚直な意志の名残でしょうか

諦めきれない茜の短冊
拭いきれない茜の星屑
あの三行が
この胸の中で行き場を失くしたまま
どっぷりと深みを増していく

春が、夏が、秋が、冬が
当たり前に香らせて今年もまた通りすぎて
晴れが、雨が、曇りが、雪が
当たり前にくすぐって今年もまた通りすぎて

思い出したように
左手の甲の瞼をそっと舐めれば大層な雲は
風に飛ばされながら
細かく千切れて
告別を象徴する切り画となった

    


 
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窓から滲んでくる
環状線を行き交う車の音
ぼんやりとしたそれは
ふるさとの浜辺で聴いた
波の音にも似ている

時折
近づいてくるヘッドライト
住宅街を
さっと擦り抜けてゆく

長い夜になりそうだと
千鳥足のアラブ系住民が
歌うように駅の方へ向かう

よくできました世界
今日も、ほんとよくできました
疲れた身体を労わる
深い蒼い夜が続いていく

片づけなければならないこと
とりあえず明日の朝までに仕上げるべきこと
絞り込んで
グゥ〜と腕を伸ばし
窓からの風を
大きく深呼吸して
2階からの
夜景鑑賞を終わらせる

窓から
うっすらと光が滲んでくるまで
一定のボリュームで
環状線を行き交う車の音は
あの日々の波のように響き続け
鼓動の目安として寄り添ってくれる

   


 
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サッカー中継に
皆が夢中の時間
私は一篇でも素晴らしい
詩を書こうと
ああでもない、こうでもないと
ノートに書き殴っていた

本当は少しだけ
サッカーの結果も気になってた
けれど
ここで皆と同じように
サッカーを見て感動してては
いつまで経っても
私の力で皆を感動させることは
二度と無理な気がして
今は書かなきゃと
妙な自惚れと使命感に燃えてた


歓声が聞こえてくる
テレビ画面を破る勢いで
歓声が聞こえてくる
一階の茶の間からドカーンと

私もいつか
あんな歓声を
この詩で、この存在で
巻き起こせたらな
巻き起こさなくちゃ


サッカー中継が終わって
皆が寝静まる頃
いくつかの詩ができていた

この中の
原石を磨き抜き
素晴らしい一篇を完成させ
明日届けたいな
世界に届けないとな

    


 
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誰もいない
誰も歩いていない
台風だから
台風が来てるから

雨が強い
風が激しい
台風だから
台風が来てるから

いつもなら
ここら辺で立ち話してる
おばさんたちも
今日はさすがにいない
台風だから
台風が来てるから


ビショ濡れは嫌だけど
気兼ねなく
視線を気にせず歩ける
誰もいないから
誰も歩いていないから

靴はズクズク
ズボンはドボドボ
シャツはビチャビチャ

でも、心は笑顔
ぼくにとっては あるきびより
台風だから
台風が来てたから

    


 
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水面に映るシルエット
夢中に 冷静に シャッター
永遠にできぬ水仙
永遠にしようとして止まない


午前の陽射しに包まれ
和らいでゆく斜線の横顔
するべきことに追われた
したいことに押し潰された
昨日までを浄化するように
私たちは
天空を見上げる蟹を見つめる


覚えていて
くれなくていい

思い出して
くれなくていい

この心だけがきっと
また 一人で思い出すから


最初で最後の
旅になりそうな予感
何度も何度も拭おうとして
慣れぬ冗談で茶化そうとしたり
今までしてあげられなかったこと
ふんだんにサプライズに包み込んだり


最後とわかっていたから
こんなに 頑張れたのかもしれない

最後とわかっていたから
あんなに 笑ってくれたのかもしれない


キャンドルが揺れる
寄せ合う肩を縁取っていく

夜が深まっていく
朝を遠ざけるように
互いの未来を鎮めるように

    


 
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掴みかけては
率先して自ら撤退
優柔不断を
反省どころか 美徳とさえ思っていた日々


何を売るべきだったのか
何を得るべきだったのか
自分で自分に問いかけずにはいられない
鏡に駆け込むたび
何十分も仕事を忘れて 詰問苦悶で


処刑台代わりの夏の陽射しのホーム
容赦なく
露にされてゆく
この身体の、この志向の、この感性の、この
習性の、この自制の、この記憶の1番、1番
素晴らしくて
 素晴らしくて
  素晴らしくて
  それはそれは醜いとこをピンポイントで


メラメラ
 ゆら、ゆら
  無声音をこだまさせる白線の内側
メラメラ
 くら、くら
  落涙を汗に馴染ませる白線の内側


何かが楽になるような気がして
何かがはじまるような気もして


しらふでギコチないホップ
千鳥足のようにはいかないステップ
夏の陽射しを
静かに照り返す黒い革靴が
白線の外側で
わたし発とはとても思えないジャンプ

    


 
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眠らない街でも
さすがに鎮まる真夜中
本格化する工事
煌々と照らされる
    無数の影が
       人知れず 汗をしたたらす


遠目に見つめても
何が進展しているのか
昨夜と今夜だけではよくわからない
中長期的な過程を
黙々と 黙々と 彼らは積み重ねていく


何階建てになるのだろうか?
何万人の人が一日に利用するのだろうか?
ひたむきな影の一つ一つが
壮大な未来を この鼓動に描かせる


何をするでもない風呂上がり

窓辺で
夏の夜風に当たりながら

 今夜も
      その工事を  子守り歌を聴くように
                いつまでも見守っている

    


 
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何もない交差点
小学校のプール脇に位置する
小さな静かな夜の交差点

闇に溶けた
黒のワンボックスカー
その周りに五、六人の男女
小さな声で
今日を振り返ったり
明日の予定を話し合ったり
長い6月の夜を楽しんでいる

それは まさに青春
遠目から見ても青春
あれくらいの年頃
私は何をやっていたんだっけ
思い返すだけで
切ない風が巻き起こる

似たようなこと
していたんだろうけど
あの頃には
それも 日常の一部でしかなく
そんなに
ありがたみも感じず
よく噛み締めていなかった

何もない夜
何もない交差点
ありふれた一日だったとしても
そこで別れを惜しむように
会話を交わせば
それだけで満たされた
あれは まさに青春だった


 


 
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食べごろかな
そろそろいいころじゃないかな
独り言を重ねながら
ホットプレートで

今夜は焼肉
ワイワイガヤガヤ
人の声は全くしなくても
ワイワイガヤガヤ
具材たちは小気味よくやかましい

何を食べたのか
記憶に残らないようなものばかりではなく
あれを食べたと
翌日になってもしっかりと
覚えているような歯応えのあるものを

材料を買いに行って
値段と相談して
トントンと切り分けて
食器の準備をして
プレートに並べて焼いていく

無理しない程度に
カロリーなんかも気にしつつ
神経質になりすぎずに
焦げ過ぎないように気を遣いつつ

時間をかける
ってほど時間もかけてないけど
過程を大切にする
ってほど長々とした過程でもないけど

「いただきます」を迎えるまで
たまにはこうやって
ちゃんと手を尽くしたくなる
一人暮らし三年目の春

 


 
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