過ごした青い春
再生し続けては
つれない想像に火をつける

どこまでも
どこまで出来るのか
試すように
確かめる歩みを



香る樹木
訪れ始めた鬱蒼

今年もまた
控え目に
静寂の木漏れ日

齧る
鼻に抜けて
パッと広がり
つられて思い出す感慨



あの哀悼も
忘却のモダンに
消えゆくとしても

あの鮮やかも
輪廻の藻屑に
消えゆくとしても



過ぎ去った赤い夏
巻き戻し続けては
つたない創造に薪をくべる

いつまでも
いつかで叶うようにと
確かめながら
試すような道のりを


香る彼方に  揺られながら
齧る貴方に  塗られながら
変わる数多に 振られながら




【 関連日記 】